No.6091号(2017年02月27日号)13面では「社会を変える高校生」を掲載

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部活動 単独引率へ対応加速

外部指導者、4月制度化で

 「部活動指導員」の制度化に向け、動きを進める文科省。省令(学校教育法施行規則)を年度内に改正し、4月から施行する予定としている。法令上に位置付けることで、外部指導者が単独で部活動の指導・引率に当たれるようになる。(公財)日本中学校体育連盟など全国大会の主催団体も、規定改正に向けた対応を進める。

魅力伝え、共生社会推進

国際パラリンピック委公認の教材が誕生

 パラリンピックの魅力を知ることができる国際パラリンピック委員会公認の日本版教材が誕生した。国際パラリンピック委員会の教材開発を担うアギトス財団の国際(英語)版教材「I’mPOSSIBLE(アイム・ポッシブル)」の内容を基に、日本パラリンピック委員会、日本財団パラリンピックサポートセンター、(公財)ベネッセ子ども基金が日本版「I’mPOSSIBLE」を開発、作成した。教師用ハンドブックを中心に、日本版では独自に「教師用指導案」、資料DVDなども付加して使い勝手の良い教材を目指し、全国の公私立小学校に4月、1セット配布する予定。関係者らは「パラリンピック・ムーブメントを活性化し、東京2020をぜひ成功させたい。共生社会への理解をレガシーにできれば」と期待する。

「RESAS」活用、教育でも広がる

官民の膨大な蓄積データ 手軽に入手

 国や企業が収集したビッグデータを誰でも手軽に閲覧できる「RESAS」(リーサス、https://resas.go.jp/)。主に全国の地方自治体で地域の活性化に役立てようと活用されているRESASを、近年、教育現場にも生かそうとする動きが広がっている。(13面参照)

「社会に開かれた教育課程」とCSなど主題

新指導要領を見据えて

全国公立学校教頭会が中央研修大会

 全国公立学校教頭会(池端庄一郎会長)は10日、平成28年度第41回中央研修大会を都内で開催した。学習指導要領の改訂を見越して、「社会に開かれた教育課程」とコミュニティ・スクール(CS)などを主テーマに基調講演とシンポジウムを行った。

パビリオン形式で施設開放

新しい「発表会」開く

レイモンド南町田保育園(東京・町田市)

 発表会や卒園式など、保護者に子どもの育ちの姿を伝える機会が多いこの時期。(社福)檸檬会レイモンド南町田保育園(鈴木康人園長、園児60人)では、施設内を「パビリオン形式」として開放し、自由にコーナーをめぐる新しい発表会を初めて実施した。見えづらい育ちの部分を伝える取り組みを紹介する。

児童・生徒観など「観」を統一

多様な取り組み「心」「形」「知」で統合

東京・武蔵村山市立小中一貫校大南学園

 本年度、小中一貫校として開校した東京都武蔵村山市立小中一貫校大南学園(小野江隆学園長、児童613人、生徒384人)。まずは小・中で「児童・生徒観」や「指導観」などの「観」を統一し、さまざまな取り組みを「心」「形」「知」の三つで統合した。9年間の学びをつなぐ「ブリッジプログラム」の開発に加え、学園手帳や標準服なども作成。既存施設を活用し、教師一人一人のアイデアを多く取り入れているのが大きな特徴だ。これから求められる小中一貫教育の在り方の一つとして紹介する。

主権者教育、外国語の実践など報告

日教組教研集会

 日本教職員組合は3日から5日まで、新潟県内で教育研究全国集会を開いた。3日間で延べ1万人(主催者発表)が参加し、教科や教育課題ごとの24の分科会で、教育実践の報告などを基に議論した。選挙権の18歳引き下げに伴い充実が求められる主権者教育や新学習指導要領で教科になる「外国語」を先取りした取り組みなどの報告があった。

臓器提供した子の父母の手紙教材に

東京都中学校道徳教育研究会の大会から

畑佐・大田区立志茂田中主任教諭が公開授業

 東京都中学校道徳教育研究会の研究発表大会がこのほど、府中市立府中第三中学校(森岡耕平校長、生徒626人)で開催された。「現代的な課題」をテーマとした第4分科会では、府中第三中の2年生を相手に、大田区立志茂田中学校の畑佐直紀主任教諭が「臓器移植」を題材とした生命尊重の授業を公開した。

「由工スタンダード」で生活習慣を確立

秋田県教育研究発表会から 上

 「郷土あきたの教育への提案」をコンセプトに第31回秋田県教育研究発表会が9、10日、同県総合教育センターで開かれた。三つのセンター研究発表の他、38のポスター発表、47の口頭発表などが行われ、参加者間で日頃の研究成果を共有した。その中から県立由利工業高校と特別支援学校における実践事例を2週に分けて取り上げる。

公民館は「学習ステーション」

群馬・高崎市

 受験シーズンが大詰めを迎える中、群馬県高崎市では、中学生が日曜日の午後、公民館に集まり、大学生や元教師などの下で数学と英語の学習に励んでいる。同市教委が昨年度から始めた事業。生徒は気軽に目の前の講師に質問できる。子どもたちの学習内容の理解を促進するとともに、在籍する学校の教職員の多忙化対策でもある。

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