No.6096号(2017年04月03日号)16面では「人づくり国づくり」を掲載

04.03

20170403_00

教職課程コアカリキュラム 小「外国語」など公表

指導者確保、課題も多く

 大学の教職課程で共通に教えるべき「コアカリキュラム」の作成が進んでいる。小学校の英語必修に備えた「外国語」の内容が公表された他、学校種の免許に共通性の高い「教職に関する科目」についての案もまとまった。文科省は平成31年度から導入を求める考えだが、大学の指導者の確保など課題も多く、ねらい通りに実現できるかは未知数だ。

文科省から出向 校長・教頭としての3年を振り返る

 文科省の公募で、平成26年度に公立中学校校長、小学校教頭の立場で出向していた同省職員2人が昨年度で任期を終えた。藤岡謙一・横浜市立旭中学校校長と冨森ゆみ子・京都市立御所南小学校教頭に、3年にわたる活動や現場での実感、文科省で実現したいことなどを聞いた。(取材は3月に実施)

全国連合小学校長会28年度研究紀要 上

 全国連合小学校長会(大橋明会長)はこのほど平成28年度研究紀要をまとめた。調査対象は全国の公立小学校の約4%に当たる790校程度で、昨年7月から8月にかけて行った。回答は選択肢の中から三つほどを選ぶものが多い。今回と次回(4月17日付)の2回にわたり、紹介する。(1面参照)

日本初の公園内保育所 新しい保育に挑戦

ICTを積極導入 感性深めるツールに

 4月、東京都荒川区や世田谷区などで、初めて都市公園内に認可保育所が開園する。自然環境に恵まれた公園内で、ICTを組み合わせた新しい保育を展開していくという。地域に受け入れられながら歩む新園は、何を目指すのか。

21世紀型能力育む オンライン英会話や反転学習

福岡・飯塚市立飯塚小学校

 「オンライン英会話」や「反転学習」など、福岡県飯塚市立飯塚小学校(石井幸子校長、児童304人)では、ICT機器を活用した特色ある教育活動に取り組んでいる。陰山英男・立命館大学教授が提唱する徹底反復学習「陰山メソッド」で基礎・基本の定着を図り、東京大学との連携で導入した多様な学習方法「協調学習」(アクティブ・ラーニング)で活用力を促す取り組みを展開している。目指すは21世紀型能力の育成。標準学力検査(NRT)では、市内10位から3位に上昇。県の学力実態調査でも着実にポイントを上げている。

社会貢献活動の事例・成果報告

日本フィランソロピー協会がシンポ

 これまでの学習を総合して、社会が抱える課題の解決に取り組む「サービス・ラーニング」についてこのほど、公益社団法人日本フィランソロピー協会がシンポジウムを開催した。実践事例発表では、募金や寄付を核にした社会貢献活動の成果を、児童・生徒が発表した。

生活上の「困った」解決へアプリ開発

東京都立中央ろう学校

 中・高生を対象にさまざまなIT教育を実施しているKDDI(株)が、平成27年からろう学校の生徒を対象としたIT教室を始めた。3月18、19日には、東京都立中央ろう学校中学部、高等部の生徒10人を対象に第3回IT教室を同本社で開き、日常生活上の困難を支援・解決するアプリを制作した。

高校教育改革 何がどう変わる

中教審答申から

 一足早く幼稚園教育要領から小学校、中学校の学習指導要領が告示、改訂された。幼稚園は平成30年度、小学校は32年度、中学校は33年度からの全面実施である。高校は29年度末までに学習指導要領案が示され、告示、改訂する。実施は34年度の1年生から順次進行する予定だ。だが、その前には、「高等学校基礎学力テスト」(仮称)が31年度、「大学入学希望者学力評価テスト」(仮称)が32年度とそれぞれ織り込まれており、改革は先取りされていく。「これまでの改訂以上に大きな意義を持つ」と書き込まれた高校の次期改訂。「高大接続改革」も視野に、何がどう変わるのか―。今号から特集を掲載していく。

国語の授業でまちの未来考える

学校発の「スクール・コミュニティ」推進

山口・柳井市教委

 学校が地域の中心となって「まちづくり」に取り組む、いわゆる「スクール・コミュニティ」を推進している山口県柳井市教委は昨年度、市内の小学校全校で6年生の国語の時間に『町の幸福論』(東京書籍)を活用して、「柳井市の豊かな未来」について真剣に考える機会を設けた。子どもたちの願いや考えの深まりに「大人の側にも『子どもの願いをかなえたい』という共通の意識(市民性)が生まれ始め、子どもを含めた地域づくりにつながった」(桑原眞教育長)という。

突っ張っている子も話すとかわいい

ベテラン委員が語る「地域と学校」

第一回

 民生委員の前身となる制度が始まって今年で100年。住民の福祉をめぐる課題は幅が広がり、近年は、子育て中の世帯に対する支援活動や、学校などとの連携が重要性を増している。このような状況の中、昨年末には委員の改選があり、新委員が活動を始めた。そこで、経験豊かな民生・児童委員に、各地の現状や課題、今後などについて話し合ってもらった。(敬称略)

関連記事

日本教育新聞電子版 クレジットカード決済でのお支払い 住所変更のお申し込み

ページ上部へ戻る