No.6123号(2017年11月13日号)15面では「ローカル・ガバメントと教育」を掲載

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中高生に「教職」の説明会

背景に採用試験の競争率低下

 教員採用試験の競争率が下がる中、中学生、高校生を対象として、教員採用試験の説明会を開く自治体が出始めた。大学生を対象としたものは既に広がっているが、より早い段階で教職の魅力、教員になるまでの過程を知ってもらうことを狙う。静岡県教委は平成23年度から、茨城県教委は昨年度から、共に若手の現職教員を講師として呼び、生徒と対話する場を設けるなどどしている。

学力上位県の秘密に迫る

福井教育フォーラムで

本社など主催

 今年で4回目を迎えた福井県教委と日本教育新聞社による「福井教育フォーラム」が2、3の両日、福井県内で開かれた。2日間で全国から600人の学校関係者が参加。シンポジウムでは全国学力・学習状況調査で毎年、好成績を続けている福井県や秋田県の教育の秘けつに耳を傾けた。

学校の主体性促し、子どもの学力・学習意欲向上へ

「『学びの変革』アクション・プラン」30年度から全県展開

広島県教委

 日本の新しい教育モデルを構築したい―。広島県教委はこんな思いを込め、平成26年12月に「広島版『学びの変革』アクション・プラン」を策定、パイロット校での実践を経て来年度から全県展開する計画が進んでいる。パイロット校では児童・生徒の学力や学習意欲が向上するなどさまざまな成果があったという。同プラン策定の背景や成果を寺田拓真・同県教委教育部学びの変革推進課課長に聞くとともに、同県呉市教委、呉市立広南中学校での取り組みを紹介する。

子ども主体の遊び 成長の「物語」促える

千葉大学教育学部附属幼稚園 幼児教育研究会

 新年度から施行される新しい幼稚園教育要領、保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領では、さまざまな人や物との関わりを通した多様な体験による「主体的・対話的で深い学び」が打ち出されている。千葉市の千葉大学教育学部附属幼稚園(山田哲弘園長、園児139人)では、子どもたちの遊びの物語を読み取っていくことこそ「主体的・対話的で深い学び」のある保育の原点と考え、研究を進めている。10月28日に開催した本年度の幼児教育研究会では、これまでの成果などを紹介した。

「深い学び」へICTを効果的に活用

広島市立藤の木小学校

 「主体的・対話的で深い学び」に向かう子どもを育てるために、広島市立藤の木小学校(島本圭子校長、児童204人)ではICTを効果的に活用した授業づくりに取り組んでいる。図や式、絵などの「かく活動」に着目し、個だけでなく集団での学び合いの質を高め、学力向上につなげたい考えだ。12月1日には(公財)パナソニック教育財団の特別研究指定校として公開研究発表会を行う。指導・助言を行う高橋純・東京学芸大学准教授のコメントと合わせて紹介する。

「9年間の連続した学び」へ 異学年交流に力

施設一体型義務教育学校 千葉・成田市立下総みどり学園

 千葉県初の施設一体型義務教育学校として今年4月に開校した成田市立下総みどり学園(藤?修治校長、児童・生徒399人)で2日、「協同的な学び」をテーマとした公開研究会が開かれた。平成26年度から小中一貫校としてスタートした同校では、「小中一貫」を「9年間の連続した学び」と捉え、異学年交流に積極的に取り組む。

専門分野の学習成果、一堂に

さんフェア秋田 下

 「産業交響曲(シンフォニー)~轟(とどろ)け! 秋田の大地から~」をキャッチフレーズに、10月21・22日に秋田県で開かれた「第27回全国産業教育フェア秋田大会」(さんフェア秋田2017)。期間中は、日頃の学習成果を来場者に披露する展示や体験の他、全国の学校が一堂に会してロボット技術や介護技術、独自に考案したツアー内容などを競うコンテストも開かれ、各会場が多くの来場者でにぎわった。

人口急増地で「人の絆」づくり

千葉・八千代市

 全国的には人口減少が進む中、一部の地域では大規模開発に伴って移り住んで来た人たちを交えた地域社会づくりが課題となっている。千葉県八千代市ではそうした課題に向き合おうと小学校を核に住民組織が立ち上がり、災害を想定した避難所体験キャンプや、互いに歌声や楽器演奏の腕前を披露し合うコンサートなどを開催。あらゆる世代を巻き込み、じっくりと地域社会の確立・成熟を目指している。

知りたい 「加熱式たばこ」って?

 最近、ちまたで「加熱式たばこ」を吸う人を見掛けることが多くなった。どのような商品なのか。健康への害は少ないというが実際はどうなのか。

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