どうなる「運動部活動」
国が近くガイドライン
週2日休養など目安に
教員にとってやりがいでもあり、苦痛でもある「部活動」。その改革に向けてスポーツ庁が設けた有識者会議による審議が大詰めを迎えている。16日には1週間に2日間の休養日を設けるなどのガイドライン骨子案を公表。教育委員会にはそれぞれ休養日や活動時間などを記した「方針」を策定することを求めている。ガイドラインは3月末までに確定させる予定だ。これから部活動はどう変わるのか。変わらないのか。
全国公立学校教頭会、勤務実態など「29年度調査」
全国公立学校教頭会(会長=今井功・千葉市立花園中学校教頭、調査部長=臼倉浩・千葉県旭市立飯岡小学校教頭)はこのほど、全国の副校長・教頭の勤務実態などをまとめた「29年度調査」を公表した。単位教頭会・副校長会対象の団体調査と全会員対象の個人調査を実施している。(1面参照)
保幼小連携による育ちへ学び合う
二つのフォーラムから
新しい幼稚園教育要領、保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領、小学校学習指導要領でも充実が求められている、保幼小連携。幼児教育・保育で育まれた資質・能力を踏まえた小学校教育、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の共有、地域全体の教育・保育の質向上などには、地域や市区町村、都道府県単位で保育者と小学校教員が共に学び合う研修を実施することが求められる。昨年末、横浜市と福井県では、こうしたフォーラムが行われた。
「深い学び」の可視化へ
ルーブリックで達成度を明確に
東京・台東区立上野小学校
新学習指導要領で授業改善のキーワードとして示された「主体的・対話的で深い学び」。学校現場でも特に興味・関心の高い「深い学び」の実現に向け、東京都台東区立上野小学校(神田しげみ校長、児童333人)では指導法の工夫・改善に取り組んでいる。子どもの学びを「見える化」し、本時の授業で「深い学び」の達成度を明らかにする基準表としてルーブリックを作成。「できるようになったこと」を意識し、「もっとこうしたい!」と考える子どもたちが増えている。
「科学の甲子園ジュニア」目標に授業改革
理科
入賞常連の茨城県立並木中等教育学校
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が主催する「科学の甲子園ジュニア全国大会」。東京開催だった同大会だが、第5回大会(昨年12月開催)から茨城県内に会場を移した。同県代表の県立並木中等教育学校が総合2位を獲得。過去には総合優勝を果たしており、同校は大会を生徒の学力到達目標、教師の指導目標の一つに掲げ、授業改善に生かしている。
教育・医療・福祉関係者が学び合う
キャリア発達支援研究会・横浜大会
キャリア教育に関心がある、またはキャリア教育の実践をしている教育・医療(療育)・福祉関係者らによるキャリア発達支援研究会(会長=森脇勤・京都市教育委員会指導部総合育成支援課参与)の第5回横浜大会がこのほど、横浜市立港南台ひの特別支援学校で開かれた。「未来をデザインし 可能性を引き出す キャリア発達支援」の大会テーマの下、基調講演やポスターセッション、テーマ別ディスカッション、本大会独自企画など参加者間で熱心な情報共有や協議が行われた。
「福祉の種」を小学生に
和歌山・有田市
住民の3人に1人が65歳以上と全国水準よりも高齢化率が高い和歌山県有田市で、民生・児童委員団体が小学校と連携し、児童が福祉の心を学ぶ事業が始まり、注目を集めている。授業で委員自ら民生・児童委員について説明した上で、児童は近くで暮らしている高齢者を訪問。委員が見守る中、互いの理解を深め合う。高齢者を知った児童は機会あるごとに高齢者らを学校に招く。校外では「一日カフェ」を催し、住民が交流する場を設けてきた。