障害児への支援 企業が指導員を派遣
授業観察し改善策
埼玉・戸田市教委
民間の存在感増す
発達障害をはじめ、障害がある子どもたちの育ちを支えるに当たって、民間事業者が存在感を増している。埼玉県戸田市教委は民間企業と連携して発達に課題がある子どもたちの支援強化に乗り出した。文科省と厚労省も連携し、学校の授業が終わってからの生活の充実を目指している。(3面に関連記事)
利用者増える 発達障害児向け学習塾
発達障害のある子どもたちの支援を巡って存在感が増す民間事業者。ソーシャルスキルや教科を指導する民間の学習塾や同様のサービスを提供する放課後等デイサービスの利用者が増えている。発達障害の可能性のある子どもたちが通常学級に在籍することや通級による指導を受ける児童・生徒が増加している現状が背景にある。発達障害児の学校以外の場での学習に注目が集まる一方、学習塾側では指導者の育成や学校との連携といった課題も出ている。(1面参照)
子ども自身が成長を実感できる学校へ
課題を的確に分析、具体策へつなげる
横浜市立さわの里小
学力や体力の向上、生徒指導をはじめ、各学校はそれぞれ多様な課題を抱えている。子ども自身が成長を実感できる学校づくりに向けては、課題を明確化した上で学校経営方針を示し、具体的な取り組みを進めることが求められる。横浜市立さわの里小学校(後藤俊哉校長、児童323人)では、課題とその原因を的確に分析した上でさまざまな取り組みを進め、1年で大きく子どもたちや教職員、保護者の姿が変わった。
物語的方法で学びを評価
成長と関心、保育に生かす
日本保育学会第71回大会から 上
(社)日本保育学会(会長=汐見稔幸・東京大学名誉教授・白梅学園大学前学長)は12、13の両日、第71回大会を仙台市の宮城学院女子大学で開催した。「保育の新時代へ」が大会テーマ。「学びの物語」についての基調講演と特別講座などの他、2日間で多くの研究者・実践者らによる多様な発表があった。2回にわたり、その内容を紹介する。
小学校「総合」の授業づくり
改訂ポイント・留意点
新学習指導要領の移行措置・先行実施がスタートして約2カ月がたった。教科書対応を必要としない総合的な学習の時間(以下「総合」)は、本年度から新学習指導要領の規定で指導することになっている。改訂のポイントや授業づくりの留意点などについて渋谷一典・文科省教科調査官に解説してもらった。全国的に若手教師が増える中、「総合」の授業を行う上での心構えなど、元横浜市立小学校校長で「総合」に詳しい大内美智子・横浜国立大学教授に聞いた。
学習指導要領 移行期の現場は(英語)
石鍋 浩 明海大学教授(前全国英語教育研究団体連合会副会長)
新学習指導要領の移行措置・先行実施がスタートして約2カ月がたった。33年度から始まる全面実施に向けて、中学校外国語科(英語)ではどのような点に留意すればよいのか。小学校は中学年(3・4年生)から外国語教育が始まり、高学年(5・6年生)は教科化の本格的なスタートに向けて準備が進められている。小中接続の課題などを踏まえ、石鍋浩・明海大学教授(前全国英語教育研究団体連合会副会長)に聞いた。
他者と対話し学び合う授業を
変わる学習指導要領
必履修科目「現代の国語」 下
高山 実佐 國學院大学文学部准教授
具体的目標と見通し、振り返りを生徒と共有
国語科教育を考える会で、都立高校の先生が「国語の授業というと、『羅生門』を読んだ、『水の東西』を勉強した、という印象ばかりがあるのではないでしょうか」と問うていた。この問いは、教科書に載っている教材を精読する、さらに言えば、生徒自身が読むのではなく、研究された内容を語る教師の話を聞く、教師の整理した板書をノートに書き写す、プリントの穴埋めをする、という授業の問題を含んでいるのではないだろうか。こうした高校国語の問題について、必履修科目「現代の国語」を通して目標、学習方法、教材の点から考えてみたい。
大学入試改革 英語民間試験の動向は
2020年度に始まる大学入学共通テストの英語で導入される民間試験を使った「成績提供システム」。大学入試センターが今年3月、参加要件を満たした7種類の試験を公表した。現行のほとんどの試験が参加を認められる形になった。成績提供システムの実施体制や主な試験の特徴をまとめた。
地元の仕事の魅力知って!
山形・鶴岡市
山形県鶴岡市など同県庄内地方で働く人たちが連携し、高校卒業前の若者に地元の職場の魅力を伝える事業が6年目を迎えた。本年度は中学校で初めて開催。市立鶴岡第一中学校では16、17日の総合的な学習の時間で2年生が20業種の中から自分の好みとは無関係に選ばれた4業種について、それぞれの事業者と交流した。