存在感増す通信制高校
中学卒業後の進学先として通信制高校の存在感が増している。全日制課程に進学後、転入などの形で入学する生徒に加え、近年では直接進学する生徒が目立ってきた。県外から生徒を募集する広域通信制の増加が背景にあるが、教育課程を適切に実施していないケースも珍しくないとして、文科省では質向上に本腰を入れ始めた。
入管法改正で学校どうなる
外国人の子の教育環境整備不十分だが…
国内の人手不足を補おうと、海外から今以上に多くの労働者を招き入れる法案が、開会中の国会で衆議院を通過した。成立すれば、今よりもはるかに多くの外国人が国内で暮らすようになることが見込まれ、いずれその子どもたちの教育・保育を巡って学校や保育所での対応が求められる可能性がある。国会審議の模様を中心に、教育に関わる動きをまとめた。
甲府地裁 教員への校長のパワハラ認定
保護者に対する謝罪強要
判決「理由なく、指導逸脱」
校長からのパワハラでうつ病になったとして、甲府市立小学校教諭の深澤佳人さん(58)が損害賠償を求めた訴訟で、甲府地裁は11月13日、約295万円の支払いを命じる判決を出した。山梨県と甲府市は控訴せず、確定している。今回の判決は、管理職から教職員への日頃の言動や組織運営、安全衛生などの在り方を再確認するヒントにもなる内容だ。(11月26日付で既報)
栽培・食育の実践を紹介 SDGsとの関わり見据え
国際校庭園庭連合2018年日本大会<上>
子どもたちの屋外での多様で豊かな学び、遊び、生活を目指して、校庭・園庭のさらなる積極的な活用とそのための環境創生の推進・支援を行う団体・個人の国際ネットワークである、国際校庭園庭連合(International School Grounds Alliance<ISGA>)。その2018年日本大会が11月16日から18日までの3日間、横浜市の鶴見大学・鶴見大学短期大学部などで開かれた。今回から2回にわたり、国際シンポジウムや分科会の発表内容を紹介する。
絵文字づくりに挑戦
課題見つけ、より良い学校生活に
東京・台東区立上野小学校の3年「総合」
知財創造教育実証協力校
内閣府の知財創造教育実証協力校として、東京都台東区立上野小学校(神田しげみ校長、児童373人)は11月13日、絵文字を教材として扱った3年1組の総合的な学習の時間の授業を公開した。この絵文字はピクトグラムと呼ばれ、国語科「くらしと絵文字」(教育出版)の学習と関連付けを図った。経済社会の発展や生活の質の向上を目指す一般財団法人日本規格協会のゲストティーチャーから指導を受けながら、子どもたちはオリジナルのピクトグラムづくりにチャレンジした。
「スーパーアクティブスクール」体力向上策は
東京都
平成28~30年度にかけ、中学校62校を「スーパーアクティブスクール」に指定している東京都教委。この事業では、体力を向上させるための指導法の工夫や、運動が苦手な生徒、好きではない生徒を対象とした体育活動などの具体的な取り組みを考え、中学生の体力向上を図るのが目的。指定校のうち、武蔵野市立第四中学校と町田市立忠生中学校の2校の取り組みを紹介する。
寄稿 独自の授業改善と「探究」の今
先駆的研究で「構成的AL」の理論構築、実践
滝井 隆太 宮城県仙台第三高校主幹教諭
「アクティブ・ラーニング」(以下、AL)の必要性が強調される前から、授業づくりプロジェクトを立ち上げ、独自の授業改善に取り組んできた宮城県仙台第三高校。同プロジェクトで中心的な役割を担ってきた滝井隆太主幹教諭に、その歩みと同校の「探究」の今、について寄稿してもらった。
連携で放課後の豊かな体験提供
全国児童館・児童クラブふくい大会から
分科会・福井市の事例報告
児童健全育成事業を推進するため、全国の児童館や放課後児童クラブの職員の研究協議と交流の場を設け、意識と資質の向上を図る第16回全国児童館・児童クラブふくい大会は11月10、11の両日、福井市で開かれた。11のテーマで実施された分科会の中から、児童館と児童クラブの連携について考えた分科会の内容を紹介する。