2夜間中学、4月に新設
埼玉・川口市と千葉・松戸市に
不登校を経験するなど、さまざまな状況にある人たちに義務教育段階の学びの場を保障しようとする「教育機会確保法」が平成28年に制定されてから初めて、新たな夜間中学が埼玉県川口市と千葉県松戸市で4月に開設される。国は全国での開校を目指しており、今後、夜間中学の事情を踏まえた指導法の確立や教員の確保が課題となる。4月に始まる外国人労働者受入れ制度の下、外国籍の子どもが学ぶ場としても期待が高まっている。
性教育でモデル授業 産婦人科医を講師に
中学指導要領超える内容も
東京都教委
学校で性についてどこまで取り上げて教えればよいのか。都内の中学校で実施された性教育の授業を巡って議論が続く中、東京都教委は1月30日、都立中等教育学校で産婦人科医を講師に迎えたモデル授業を行った。性情報の氾濫などを背景に学習指導要領を超える内容を指導する場合も含め、約15年前に作成した「性教育の手引」を年度内に改訂する。
文化部活動「指針」学校現場の反応さまざま
運動部よりも長時間にわたって活動することもある文化部の活動を巡って文化庁が昨年12月にガイドラインを策定し、対応するよう求めている。1日に7時間も練習することがある吹奏楽部の練習時間をガイドライン通り、2~3時間程度に見直そうとする中学校がある一方、異論もある。
コミュニティスクールの実践でフォーラム
文科省
文科省はこのほどコミュニティ・スクール(CS)の実践事例などを紹介する「地域とともにある学校づくり推進フォーラム(東京会場)]を同省で開催した。学校と企業、生徒と地域住民をつなげるなど多様な実践を発信。このうち、学校間のつながりを深め、9年間を見通し、地域全体で子どもを育てる東京都八王子市立松木中学校学校運営協議会の発表を紹介する。
心豊かでたくましい子に 地域ぐるみで育ち支え
高知市立かがみ幼稚園
「心豊かでたくましい“かがみっ子”の育成」を教育目標に、遊びや生活を通して子どもたち一人一人がたくましく生きる力を育んでいる、高知市立かがみ幼稚園(上田佳代園長、園児26人)。保護者、地域の人たち、小・中学校、保育園と連携を深めることで保育が充実しており、地域ぐるみで子どもたちの育ちを支えている。
特別活動 よりよい人間関係築く
那覇市立松川小学校 特別活動の取り組み(上)
特別活動の指導と評価の工夫・改善に取り組む那覇市立松川小学校(狩俣直美校長、児童445人)。学級活動と児童会活動の取り組みを中心に、学習過程の充実や学習環境の整備などを含め、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて授業改善に力を入れている。アンケート調査結果では「何でも言い合える雰囲気がある」「皆で決めたことは友達と協力する」と回答した児童が多く、よりよい人間関係を形成しているのは成果の一つ。安部恭子・文科省教科調査官のコメントと併せ、同校の取り組みを上下で紹介する。
今後の運動部活動の在り方巡りシンポジウム
日本中学校体育連盟研究大会 徳島大会 下
「豊かな人間性と生きる力を育む運動部活動の在り方を目指して」を研究主題に1月17、18の両日、徳島市で研究大会を開催した(公財)日本中学校体育連盟(会長=山本聖志・東京都豊島区立千登世橋中学校校長)。今回は、徳島県内の社会人、高校、中学校、小学校の陸上競技の指導者が今後の運動部活動の在り方について意見交換した、シンポジウムの内容について紹介する。
第6回食品産業もったいない大賞 2校が審査委員長賞に輝く
(公財)食品等流通合理化促進機構は1月29日、食品産業の持続可能な発展に向けた取り組みを顕彰する「第6回食品産業もったいない大賞」の表彰式・事例発表会を開いた。大阪府立農芸高校(寺岡正裕校長、生徒571人)と鹿児島県立鶴翔高校(前田良文校長、生徒314人)が審査委員会委員長賞を受賞。企業や特定非営利活動法人と共に表彰を受けた。両校の取り組みを紹介する。
外国人受け入れ新制度 先進自治体の経験生かそう
群馬・太田市で首長ら討議
昨年末の入国管理法改正により4月から新たな外国人受け入れ制度が始まるのに先立ち、既に外国籍の人たちが多く暮らしている自治体の首長と、文科省など関連省庁の担当者が意見を交わす「外国人集住都市会議」の会合が1月29日、群馬県太田市内で開かれた。日系外国人などが多く暮らしている自治体から、子どもたちを対象とした日本語教育について体制を充実させながらも、まだ追い付かない実態などが報告された。共生社会の構築を目指して話し合った。