子のコンタクト装用増 小学生は「治療用レンズ」25%
日本眼科医会調べ
コンタクトレンズを使用している小・中学生や高校生が増えていることが、公益社団法人日本眼科医会(日眼医)が2018(平成30)年度に実施した調査で分かった。特に小学生では、就寝中に装用することで視力が矯正され、日中を裸眼で過ごせるようになる治療用レンズ「オルソケラトロジー」の使用率が増加し、過去最高の割合となった。インターネット上で購入する児童・生徒も増えており、中学生と高校生では目の異常時に眼科を受診しないなどの課題が浮かんだ。
変形労働時間制「閉庁日と合わせれば有効」
岐阜市教育長ら国会で意見
公立学校の教員に、1年単位の変形労働時間制の導入を可能とする法案の国会審議が進んでいる。12日には衆議院文部科学委員会で参考人として岐阜市教育長など4人を招き、この法案への考えを聞いている。夏休み期間中に16日間の学校閉庁日を設けている岐阜市の早川三根夫教育長は、学校閉庁日、コミュニティ・スクールと組み合わせることで、変形労働時間制は、「有効な手段となる」などと述べた。
全日本中学校長会研究協議会群馬大会 上
全日本中学校長会(会長=川越豊彦・東京都荒川区立尾久八幡中学校統括校長)は10月24、25の両日、第70回研究協議会群馬大会(大会実行委員長=綿貫知明・前橋市立東中学校校長)を前橋市のベイシア文化ホールなどで開催した。大会スローガンは「新たな時代を切り拓く人づくり 東国文化発祥の地 群馬から」。全体協議会で2本の提案があった他、8分科会で16の研究・実践報告が行われた。今回は開会式と全体協議会、次回は分科会の内容を紹介する。
家庭・地域とのコミュニケーションの在り方探る
野間教育研究所幼児教育研究部会がセミナー
園と保護者が子どもの姿や保育について伝え合う方法は、送迎時や懇談会での対話など直接的なものから、「お便り」「ウェブサイト」「SNS」などの間接的なものまであり、各園で工夫されている。(公財)野間教育研究所(吉久知延所長)の幼児教育研究部会は4日、東京大学で「園・家庭・地域が共に育ち合うコミュニケーションシステムの工夫」をテーマにセミナーを開催。研究報告やシンポジウムを通し、保護者と子どもの育ちを伝え合うためのより良い在り方を探った。
日常で使う場面想定 ロボット車動かそう
「プログラミング」の小中連携カリキュラム研究
岐阜大学教育学部附属小学校
中学技術 計測・制御などへつなぐ
新学習指導要領で導入されたプログラミング学習に関わる小中連携カリキュラムの作成に取り組む岐阜大学教育学部附属小学校(須本良夫校長、児童644人)。同大附属中と共に(公財)パナソニック教育財団の特別研究指定校に選ばれ、研究2年目を迎えた。重点に置くのは「論理的に考える力」「読み解く力」「言語能力」の育成。指導・助言を行う高橋純・東京学芸大学准教授のコメントと合わせ、同校の取り組みを紹介する。
主体的・対話的で深い学びへ授業づくりの指針
熊本・御船町立御船中学校
生徒の学力向上を目指し、授業づくりや指導法の改善に取り組む熊本県御船町立御船中学校(井上幸三校長、生徒387人)。県教委が検討を重ねる「熊本の学び」を踏まえ、さまざまな工夫を凝らしている。その一つが、授業づくりの指針として考案した「御船中モデル」だ。「主体的・対話的で深い学び」の実現を目指し、生徒たちにとって「分かる・できる」を実感できる授業が着実に増えているという。
抽出校調査結果を発表 全普高が福井で総会・研究協議会
全国普通科高等学校長会(全普高、理事長=萩原聡・東京都立西高校統括校長)は10月31、11月1の両日、福井県内で第69回総会・研究協議会を開いた。「普通科高等学校教育の創造~高大接続改革および新学習指導要領実施に向けて~」というテーマで大学入試改革への対応などについて協議した。大学入試改革や生徒指導を巡る意識調査の結果発表の内容を紹介する。
学校林に泊まろう 大学主催「ビバーク」を体験
東京・多摩市
年々、縮小しつつあるとはいえ、子どもたちが自然に親しむ場などとして今も重要な役割を果たしている「学校林」。東京都内では統廃合により2011(平成23)年度に開校した多摩市立豊ヶ丘小学校が開校とともに学校林を整備し、普段の授業で活用してきた。学校外からさまざまな人の協力を得て、児童が学校林で学ぶ機会も設けている。全国では利用が進まない地域もあり、自治体議会では活性化を促す声がしばしば上がる。