No.6221号(2020年01月20日号)13面では「外国語指導助手になる」を掲載

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職場いじめ 教育委員会の9割が対策

6割「校長・教頭に説明」

本社調査

 神戸市内の市立小学校で複数の中堅教員が若手教員に対して暴行・嫌がらせに及んでいたことが発覚した後、昨年末までの時点で9割近くの市区町村教委で何らかの手を打っていたことが日本教育新聞社による抽出調査で分かった。選択肢の中から当てはまるものを自由に選んでもらったところ、「校長・教頭を対象にハラスメント行為について説明した」を挙げた割合が64・7%と最も多かった。

教員が学び続ける学校の条件調査 校長のリーダーシップが不可欠

佐々木・広島大学大学院准教授ら研究グループ

 教員が自ら学び続ける意志を持てる学校は、校長が明確なビジョンを示し、教員に高い期待を寄せ、良きリーダーとして認識されており、同僚性や挑戦できる雰囲気がある―。こんな結果が佐々木哲夫・広島大学大学院准教授ら実務家教員4人による研究グループが実施した調査で明らかになった。同グループはここ数年、「学び続ける教員」育成の阻害要因やその克服策などを研究している。

「足育」で足元からの健康づくり 適切な靴の脱ぎ履き学ぶ

東京都港区立青南幼稚園

 正しい靴の選び方や履き方を身に付け、心も体も健康な生活を送るための力を伸ばしていく「足育」。東京都港区立青南幼稚園(新山裕之園長、園児126人)は2年間にわたって、この「足育」の研究を続けてきた。昨年12月5日に実施した実践報告会では、子どもの適切な靴の履き方とその習慣形成のための指導法とともに、足に合った靴を履くことが体を動かす心地よさを感じ、思い切り動いて遊ぶことにつながるなどの成果を発表した。

興味引く「問い」設定 生活につながる教材扱う

熊本市立田迎小学校

 算数科の学習指導を通して授業改善に取り組む熊本市立田迎小学校(松本公一校長、児童487人)。市学力調査や「算数アンケート」などによる子どもの実態を踏まえ、「主体的な学び」の実現につなげるための手だてを講じている。目指すのは子どもが自らの意思で学ぶ姿。授業では、子どもが主体的に問題解決に取り組めるよう工夫を凝らしている。その成果の一つとして、算数好きの子どもが着実に増えているという。

教員志望者の教育充実へ 外部専門家招きセミナー

日本大学文理学部教職センター

 教員を目指す学生の学びを充実させるため日本大学文理学部の教職センター(センター長=滝澤雅彦同大教授)は、さまざまな講演会やイベントを展開している。本年度は外部の専門家を同大文理学部キャンパスに招き、特別支援教育や中学校の道徳科などについて講座を行った。教育長などの経験のある大学教授に教育行政の実情を語ってもらったり、中学校教員の道徳科のモデル授業を見せたりすることで、学生の視野を広げ、学習意欲を高めることなどがねらいだ。2回にわたる講座の内容を紹介する。

効果的なカリキュラム、指導法開発 平野メソッド「課題探究学習ツール」を冊子に

大阪教育大学附属高校平野校舎

 学校独自で「平野メソッド」と呼ばれる「課題探究学習ツール」(カリキュラムや指導法など)を開発し、多くの実践に取り組んできた大阪教育大学附属高校平野校舎(太田順康校長、生徒360人)。これまでの成果について冊子「これでかわる! 探究学習の指導―生徒の主体的な学びの実現をめざして」=写真下=にまとめた。同冊子には、学習ツールの使い方やそれを作成したねらいなどを収録。堀川理介副校長は「学校の指導方針などに応じ、アレンジして活用してもらえれば」と話している。

中高生が「文化財マップ」制作 地域への誇りを育む

千葉・市原市の公民館で

 京葉工業地帯の従業員やその家族が多く暮らしてきた千葉県市原市内の公民館で、中学生・高校生が住民団体の指導の下、市内の文化財を一覧できる地図を完成させた。人口減少傾向が始まる中、市原市民であることに誇りを感じてもらいたいと始めた事業で、26人の生徒が何度も土曜日に集まって調査に出向き、分担して写真入りの地図としてまとめた。いずれは市内を散策する際に活用できるよう小型化して配りたい考えだ。

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