休日の部活、地域が運営 教員の負担軽減へ
令和5年度から
文科省は1日、萩生田光一文科相を本部長とする「学校の働き方改革推進本部」を開き、部活動改革の内容とスケジュールを公表した。休日の部活指導に教員が関わらなくてもよい環境をつくるため、令和5年度から段階的に地域に運営を移行する。学校部活動から「地域部活動」への転換を図ることとした。
コロナ下での修学旅行は
新型コロナウイルスのため本年度の修学旅行は大きく変わりつつある。中止を決めた学校が多い一方で、感染対策のため、訪問先を変更するなどして実施に踏み切る学校もある。
「従事する」から「つかさどる」へ 変わる学校事務の世界 上
木村 拓 学事出版「学校事務」編集長
学校教育法改正で学校事務職員の職務が「事務に従事する」から「つかさどる」に変わるなど、事務職員の立ち位置が変わりつつある。しかし、学校や地域によって職務内容や権限に差があり、教育管理職の認識にも温度差があると聞く。管理職が知っておくべき制度改正の概要や実践などについて、木村拓・学事出版「学校事務」編集長に上下2回にわたり紹介してもらう。
コロナ対応で調査 保育士の働く環境づくりに向け感染予防の情報提供8割
勤務体制見直す園も多く
全国保育協議会と全国保育士会
保育所等の新型コロナウイルス感染症への対応に関する影響を把握し、今後の取り組みに向けて情報共有することなどを目的に全国保育協議会と全国保育士会が実施し、結果を公表した「新型コロナウイルス感染症への対応等に関する調査」=8月24日付1面で既報。結果から、現場のストレス要因として、最も大きな「3密が避けられず子どもや保育者に感染リスクがあること」に加え、保育内容の制限や業務量の増加、感染への不安など多くの悩みのあることが浮かび上がった。
プール授業中止相次いだが…動画見て水泳イメトレ
藤本・慶應義塾幼稚舎教諭ら「水難事故防止用教材」を作成
本年度は新型コロナウイルス感染防止を理由に、全国の多くの小・中学校でプール授業の中止が相次いだ。こうした状況を受け、水泳指導に詳しい藤本秀樹・慶應義塾幼稚舎教諭と鳥海崇・同大学准教授は「水難事故防止用教材」(動画)を協働で作成し、同大学体育研究所のホームページ上に公開した。この動画を通して、子どもたちは水泳授業ができなくてもイメージトレーニングを積むことができる。藤本教諭は「水難事故防止に少しでもつながれば」と期待を寄せている。
教科学習で身に付けた「考えるための技法」を「総合」で活用、生きて働く力に
鳴門教育大学附属中学校
言語能力や情報活用能力、問題発見・解決能力など、学習基盤となる力の育成に重点を置く鳴門教育大学附属中学校(大泉計校長、生徒396人)。その力を生徒が自覚し、さまざまな場面で生かすことができる総合的な学習の時間の充実に取り組んでいる。発問やワークシートなどに工夫を凝らし、探究のプロセスの中で「考えるための技法」や「思考ツール」を活用。生徒の口頭発表やノート記述には、「~と比較すると」や「…と関連付けると」などの言葉が多くなり、内容に深みが増しているという。
「共通テスト」いよいよ本番へ 第7回 夏の教育セミナー報告
初のオンライン、受講しやすく
大学入学共通テストの開始まで半年を切る中、日本教育新聞社とナガセが主催する「夏の教育セミナー」が今年はオンラインで開かれた。過去最多の全国25大学の担当者がアドミッションポリシー(入学者受け入れ方針)や、入試の変更点について講演。その充実した発表内容の中から、紙面では入試の変更点を中心に紹介する。また、各教科の授業実践を指導経験豊富な教員が発表した。視聴期間は8月10~16日の予定を、好評により23日まで延長。約8千人の高校教員らが視聴した。
人口減少続く中山間地で地域課題の解決に貢献
広島県立油木高校 上
日本教育新聞社は本年度、校長経験者などに依頼し、「特別記者」の立場で、学校現場や教育委員会などに取材活動をしてもらう制度を始めました。現職時代の教科や学校経営、教育行政に関わる経験や専門知識を踏まえたリポートを掲載します。今号と次号は、元広島県立府中高校校長で県教委教育部長などを歴任した村上悦雄・特別記者に同県立油木高校の学校経営と魅力化の取り組み、それを支える同県神石高原町の活動をまとめてもらいます。
学校再開支援費、どう活用 日教組が調査
新型コロナウイルス対策で組まれた政府の第2次補正予算の「学校再開支援費」が、学校現場でどのように活用されたのか。その実態を調べるため、日本教職員組合が6~7月に実施したインターネット調査で、約8割が「必要とするものの購入に十分活用できた」「一部活用できた」と回答したことが分かった。一方で、どう使うかについて、教育委員会から各学校に要望が聞き取られていないとする声もあった。
鹿児島・種子島で1年間「宇宙留学」今年も募集始まる
島外の子ら 小・中へ転入、JAXAの協力得て活動
ロケット発射場がある鹿児島県の種子島で、島外の子どもたちが1年間を過ごす「宇宙留学」が25回目の節目を迎えた。南種子町教委が続けているもので、留学生は同町内の小・中学校に転入して授業を受ける。新型コロナウイルスへの対策を進めながら、令和3年度の留学生の募集は1日から始まった。