教師がゆとり持てる職場に 末松 信介 文科相インタビュー
昨年10月に就任した末松信介文科相が日本教育新聞社のインタビューに応じた。「発展的解消」が決まった教員免許更新制に代わる研修の仕組みや、教委と被害者側の姿勢に食い違いが生じているいじめ問題への対応などを聞いた。
中高生の8割、プログラミングのスキル「必要」
民間調査
中高生のうち、8割以上が「プログラミングは必要なスキル」と認識していることが東進ハイスクールなどを展開するナガセ(東京・武蔵野市)の調査で分かった。中学1年生の過半数が、程度は問わずプログラミングができると答えた。
プレゼンや動画制作で多様な資質・能力育む「YOSHINA未来学」
広島・義務教育学校竹原市立吉名学園 下
前回に続き、平成30年度に設置された広島県の義務教育学校竹原市立吉名学園の4年にわたる取り組みを紹介する。今回は主に総合的な学習の時間「YOSHINA未来学」の内容を扱う。
言葉の伝え合いを楽しむ子育む 「探究の対話」を実践
宮城・栗原市立金成幼稚園
安心感(セーフティー)を基盤とした対話を通して、一人一人の考えを深めていく活動「探究の対話(p4c)」。宮城教育大学を中心に仙台市や白石市など宮城県内の小・中学校に広がり、幼児教育・保育での活用も始まっている。宮城県栗原市立金成幼稚園(佐々木久美子園長、園児99人)は、「言葉による伝え合いを楽しむ子どもの育成」をテーマに研究を進める中で「探究の対話」を取り入れている。昨年12月11日にオンラインで開かれた「探究の対話(p4c)研究会」の幼・保部会で、実践内容を発表した。
脳・身体に刺激与える 学校園で広がる「コオーディネーション」運動
子どもの運動能力、知性、感性を同時に引き出す訓練法がある。「コオーディネーショントレーニング」だ。脳神経科学や運動生理学など、学際的な見地から編み出された手法で、徳島大学名誉教授の荒木秀夫さんが考案した。東京都教委は児童・生徒の体力向上などを目的に「地域拠点校」を設けて普及を進めており、本年度は幼稚園から中学校までの30校園が指定されている。千代田区では以前から同区立ふじみこども園を中心に実践を重ね、来年度以降は区内全校園に広げたい考えだ。親子体験講座を開いたところ、多数の申し込みがあった。取り組みの概要と小学校での実践例などをまとめる。
11カ国28校つなぎ世界同時授業 オンラインで日本人学校・日本の学校と交流
中国・蘇州日本人学校
中国にある蘇州日本人学校(虻川康士校長、児童・生徒295人)は、世界各地の日本人学校や日本の小・中学校などをオンラインでつなぎ、SDGsについて話し合う世界同時授業に取り組んでいる。令和元年度から年1回実施しており、本年度で3回目。参加者は同校の児童・生徒などが作成した動画を事前に視聴して当日に臨み、さまざまな質問を投げ掛けながら交流を深めた。同校の小栗沙久良さん(中2)は「ドラえもん」に登場する道具が実用化される年数を数学の二次関数で予測した結果を発表していた。
論理的思考力などの育成目指し「プレゼン甲子園」初の開催
福井県教委は一般社団法人プレゼンテーション協会と共催で、本年度初めて「全国高校生プレゼン甲子園」(以下、プレゼン甲子園)を開催した。決勝大会は昨年8月下旬に県教育総合研究所からオンライン配信で行い、頌栄女子学院高校(東京都港区)の2年生3人によるチーム「The Blossoms」が「最優秀賞」に輝いた。プレゼン甲子園の狙いは、自らの思いや考えを伝えることで生徒たちの論理的思考力や表現力などを育成すること。次年度の大会に向けて準備を進めている。
支援学校卒業生にキャンパス体験 学びの機会を提供
十文字学園女子大学が公開講座
十文字学園女子大学(埼玉県新座市)が知的障害のある若者向けにキャンパスや大学での学びを体験できるライフカレッジ(教養講座)を開いた。知的障害の特別支援学校を出て、大学に進学する生徒はごくわずか。職業的自立を目的とした就労支援を受けてきた若者に、大学の雰囲気を少しでも知ってもらおうと企画した。
デジタル系の部活動 中高生や教員「意義感じる」
経産省調査
経産省は、昨年12月21日、パソコン部などデジタル分野の部活動について、生徒や学校に行ったアンケート調査の結果を公表した。学校や教員、生徒のいずれも、既存のデジタル部活動や同好会の意義は感じられていることが分かった。また、これらの部活動や同好会に所属している生徒の多くは、自由な活動や部員同士の交流をモチベーションとしているが、受験や就職への接続、大会・コンテストの整備を求めていることも分かった。