部活動を社会教育に 教員の兼業環境整備求める 経産省が提言
スポーツ産業の振興の視点から、今後の学校の部活動について検討してきた経産省の有識者会議が、地域移行を休日だけでなく平日でも実施することなどを求める提言をまとめた。受け皿を担う企業や団体にとって、休日だけの移行では、計画的な事業投資が難しいと指摘した。また部活動を社会教育と位置付け直すことも要望した。
宮城・南三陸町に震災伝承施設 被災時の行動考える場に
11年前の東日本大震災で620人が亡くなるなどの大きな被害を受けた宮城県南三陸町は1日、町内で被災した人たちの証言を基に、自分だったらどう行動するか考えるなどする伝承施設を「南三陸311メモリアル」の名で設置、公開を始めた。既に、県内外の高校や民生委員団体などから、利用の予約が入っているという。1日には、県知事や県内選出国会議員らを交え、式典を開いた。
外国ルーツの学生が経験や支援を語る 民間団体のシンポジウムから
外国にルーツがあり、日本語指導が必要な若者の教育を支援する団体が9月25日、東京都内でシンポジウムを開いた。中学・高校時代に日本に移り住んだ大学生が、これまでの苦労や必要と感じた支援などを話した。
性犯罪防止や自殺予防 専門家や機関に働き掛け支援依頼
岐阜・山県市立美山中学校 下
前回に続き、岐阜県山県市立美山中学校(大畑祐司校長、生徒138人)の学校経営を紹介する。地域や各種機関、専門家などに積極的に働き掛け、協力を仰ぎ、生徒の学びや経験の場を充実させている。
幼小の「なだらかな接続」目指す 幼児教育実践学会 下
「新しい時代を伸びやかに生きる―社会に開かれた質の高い幼児教育を―」をテーマに8月20日、オンラインで開催された一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構(安家周一理事長)の第13回幼児教育実践学会。今回も、組織マネジメントや幼小接続など全国から15の研究・実践事例があった口頭発表の内容を紹介する。
「たんぱく質」体験的に学ぼう レシピ+食材セット教材使い理想の朝食作り
企業の共同団体が特別授業
長野・佐久市立望月小学校で
筋肉や血液などをつくるたんぱく質。その栄養素を学ぶ特別授業が9月中旬、食育の一環として長野県佐久市立望月小学校(友野修一校長)で行われた。参加したのは6年生の児童27人。支援・サポートしたのは、全ての年代の人たちが心身共に健康で安心して暮らせる社会の実現を目指す「めざせ1日80g! たんぱく摂ろう会」コンソーシアムだ。子どもたちは自らの食生活を振り返り、理想の朝食を自分で考えて作り味わうという体験的な学習に取り組んだ。
SDGs題材にゼミ形式の授業 高校「探究」への接続見据え
東京・世田谷区立千歳中学校
本年度から「探究的な学習」に力を入れて取り組む東京都世田谷区立千歳中学校(山本武校長、生徒706人)。SDGsを題材にゼミナール形式の授業を行っている。同校では「千歳ゼミ」と呼び、生徒一人一人が興味・関心を持った講座を選択する。
HP上での校則公開 昨年末で3%止まり
本多・静岡理工科大学准教授ら 静岡県内の高校調査
8月26日、生徒指導提要の改訂案が文科省の有識者会議によってまとめられた。作成から12年の初改訂では、校則の見直しや情報公開の重要性について言及されている。この議論の最中、静岡理工科大学情報学部情報デザイン学科の本多明生准教授と同学科の尾形加奈恵さん(令和3年度卒業生)は、静岡県内の公私立高校134校のホームページ上での校則の公開状況を調査し、このほど結果をまとめた。
学校生活全体でインクルーシブ教育 教員結束し「チーム組織化」
校内委充実、共同学習に力
東京・世田谷区立松沢小
東京都世田谷区立松沢小学校(宇都宮聡校長、児童877人)は、「知的障害学級」「肢体不自由学級」を併設し、特別支援教室の拠点校となっている。「学校生活そのものがインクルーシブ」と表現する宇都宮校長は、同校独自の環境を生かした特別支援教育を推進する。学校の資源が一体的にマネジメントされ、教員が支援の手だてについて迅速に対応する体制が整っている。
動画の制作、業務効率化…ICT活用巡り報告、討議
国立大附属校PTA全国大会
国立大学附属学校園に子どもを通わせている保護者が3年ぶりに集まった本年度の全国国立大学附属学校PTA連合会全国大会。今回は、連合会の創立70周年式典を組み入れた(1面参照)。式典の後、テーマ別分科会などを行い、各地の取り組みを報告し合った。