共通テスト・国語の試作問題 言語活動の大問追加、資料を読みリポートに
大学入試センターが9日、高校の新学習指導要領に対応した令和6年度実施の大学入学共通テストの試作問題を公表した。国語では試験時間を10分伸ばし、複数の資料を読んでリポート作成の展開を考えるといった言語活動を重視した大問を追加する。実用的な文章を重視する「現代の国語」が必履修科目になったことを踏まえた。
運動部地域移行で事例集 休日の活動参加、有料も
スポーツ庁
運動部の改革に向けて、スポーツ庁は昨年度、全国の100以上の自治体で実践研究を行い、1日に報告書を公開した。事例集として位置付け、休日の部活動の地域移行を中心に、合同部活動についても研究した。休日の地域移行は、自治体が中心となる形態とスポーツ団体が運営する形態に大別し、それぞれ、具体的な運営形態を紹介している。
令和7年度大学入学者選抜「共通テスト」試作問題と特徴
現在の高校1年生から受験する令和6年度実施の大学入学共通テスト(令和7年度選抜)について、試作問題や問題作成の方針が公表された。入試センター独自のプログラミング表記を使った「情報I」や、地理歴史の探究科目の問題などが示された。新学習指導要領の狙いに沿った出題形式や場面設定の問題を扱っている。
防災教育担当が情報交換、経営に参画する人材育成などの取り組みを紹介
全国連合小学校長会研究協議会 下
前回に続き、全国連合小学校長会研究協議会島根大会の内容を紹介する。
遊びの大切さ、講演で伝え 保護者対応の基本も解説
京都市教育委員会 下
京都市立伏見南浜幼稚園の事例
市立幼稚園を特別支援教育の専門家が訪問し、保育を観察、対象児の特性や支援内容、園の環境構成などをアドバイスして障害特性のある子どもの「早期発見と早期支援」、小学校への円滑な接続につなげるため、京都市教育委員会が実施している発達障害にかかる「学校スーパーバイズ」。今回は市立伏見南浜幼稚園(林朋子園長、園児49人)での事例を紹介する。
1000キロ結びオンラインで合同研修 島しょ部の教員、学ぶ場確保に
道徳
東京・千代田区教委が小笠原村教委と
千代田区教委は10月25日に開いた本年度2回目の道徳教育研究協議会について、島しょ部の小笠原村教委や同村立学校の教員とオンラインでつながり合同研修の形で実施した。島しょ部の教員は一般に研修の機会や場が限られがち。小笠原諸島の場合、都心から約千キロメートル離れ、交通手段は船のみという環境だが、オンラインで結ぶことで、この課題をクリアしようと考えた。
プログラミング 中学校 課題への処方箋(7)
安藤 明伸 宮城教育大学教授
学習指導要領の内容を受け、中学校で指導するプログラミングにはどのような課題があるのか。現場の実態などを踏まえ、情報教育に詳しい安藤明伸・宮城教育大学教授に、小学校プログラミング教育との接続に加え、高校の「情報」を見据えて今後望まれる中学校の取り組みなどについて語ってもらった。
ICT活用し地域に根差す人材育成 「総合探究」軸に独自カリキュラム
聖ヨゼフ学園日星高校(京都・舞鶴市)
「SDGs未来都市」(内閣府)の一つ、京都府舞鶴市。地元の恵まれた自然環境や地域のリソースなどを生かし、聖ヨゼフ学園日星高校(出野健資校長、生徒398人)では地方創生を目指す独自カリキュラムを作成・実践している。軸となるのは総合的な探究の時間(以下、「総合探究」)。本年度は教科横断的な授業づくりにも着手した。同校は(公財)パナソニック教育財団の特別研究指定校。ICT(1人1台端末など)を効果的に活用し、地域に根差す人材の育成に力を入れて取り組んでいる。
発達障害で悩む親子のために 当事者の学生が講演
発達障害で学校になじめない、勉強に付いていけない―。そんな悩みを抱える子どもと保護者に、帝京大学の2年生で自身も発達障害がある西川幹之佑さんが10月中旬、都内で講演した。西川さんは今年2月に「死にたかった発達障がい児の僕が自己変革できた理由」(時事通信社)を出版。講演では参加者に「周囲の人に自分を理解してもらうために、まずは自分の障害の特性を知って」と語り掛けた。
教員が外部委託望む業務は「部活動」6割弱で最多 NPO調査
「いじめ・不登校対応」3割
教職員の業務のうち、外部委託や学校外部による関与を求めるものは何かを尋ねたところ、中学校教員の6割、高校教員の7割が部活動・クラブ活動を挙げたことがNPO法人の調査で分かった。いじめ問題の解消に向けて活動している法人によるもので、教職員がいじめ問題にうまく対処できない場合があることの背景を探ろうと調べた。いじめ・不登校問題の外部委託・関与を挙げた割合は3割だった。