処遇・指導体制 一体で議論を 文科相、教員の働き方改善策諮問
永岡桂子文科相は5月22日の中央教育審議会の総会で、教員の働き方の改善策を諮問した。教員の勤務制度や学校の指導体制も含めた、一体的な議論を求めた。中教審では、初等中等教育分科会に「質の高い教師の確保特別部会」を設置し、来春をめどに議論を取りまとめる。
特別活動充実の手だて探る 日本式教育5年、エジプトから視察団
5月中旬、日本式教育を取り入れているエジプトから、学校関係者が来日し、首都圏の小・中学校や教員養成の現場を視察した。目当ては日本の学校教育の特徴である「特別活動」。学校教育を通じて、社会性や生活習慣なども身に付けさせようと力を入れている。
都の各校長会、総会など開催
東京都の各校長会が5月に開いた、令和5年度の総会や記念式典の内容を紹介する。
「子どもAgency」を考える 日本保育学会第76回大会 上
シンポジウムから
一般社団法人日本保育学会(会長=秋田喜代美・学習院大学教授)は5月13、14の両日、第76回大会(九州ブロック)を開催した。3年続けてのオンライン開催。開会式などは熊本市の熊本学園大学を会場に実施して配信した。「保育を創る、未来を拓く~保育学の創造をめざして~」が大会テーマ。「こうのとりのゆりかご」を運営する慈恵病院の蓮田健院長の基調講演の他、各種シンポジウムや2日間で約730件の研究者・実践者らによる発表があった。2回にわたって、その内容を紹介する。
安心して学べる環境づくりへ 園と交流、幼保小接続に力
横浜市「架け橋期のカリキュラム」下
東本郷小学校
前回に続き、幼児期の教育と小学校教育の互いの良さを取り入れて一人一人の学びをつなぐ「架け橋期のカリキュラム」の実施を推進している横浜市で、1年生のスタートカリキュラムを実践する小学校の取り組みを紹介する。今回は、「自ら考えて行動し、新しい価値や変化を生み出していく子どもたちが育つ学校」を目指して幼保小接続に力を入れている、市立東本郷小学校(堂腰康博校長、児童688人)。
朝のランニング通じ教員と生徒の絆深く 目標共有、頑張り認め
岩手・久慈市立三崎中学校
岩手県久慈市立三崎中学校(中軽米央子校長、生徒26人)では、全校マラソンに取り組んでいる。生徒は火~金曜日の朝の時間に、約2キロの校外コースを走っている。この活動を通じ、生徒の心身の成長だけでなく、教員同士が一体感を持ち、教員と生徒の絆も深まったという。
4年ぶりの参集開催で様々な報告 全高長 総会・研究協議会から 上
全国高等学校長協会(石崎規生会長)は5月17、18日、大宮ソニックシティホール(さいたま市)で、第75回総会・研究協議会を開催した。新型コロナウイルス感染症の影響で4年ぶりの参集開催となった今回。当日の様子を上・下で紹介する。
「課題に応じ教える引き出し増やして」通級指導に関わる教職員へ訴え
小枝 達也 国立成育医療研究センター副院長
全国の小・中、高校で通級指導を受けている児童・生徒は18万人を超え(令和3年度)、わずか6年間で2倍に増えている。国立成育医療研究センターの小枝達也副院長は、困難を抱える子どもが学べる場所ができたことは大きいとしつつ、通級指導に関わる教職員に子どもの課題に合わせて教える引き出しを増やしてほしいと訴えている。
民間が無料の不登校相談 駅前に窓口、利用しやすく
教育・学習支援を行うまなびナビ合同会社(東京・稲城市)は、5月から不登校児童・生徒に関する相談室として「まなびの相談窓口」を開設している。JR南武線沿いの駅前にあり、予約後に無料で相談できる。不登校支援の資格を持つ相談員が、不登校の子どもに合った民間の学習サービスや地域団体の支援施設を紹介している。