グローバル教員を重視
全校種・教科で英語力加点も
27年度教員採用試験動向 本社調べ
平成27年度(26年度実施)教員採用候補者選考試験の全国的な動向をみると、英語力を有したグローバル化に対応した人材が重視されていることが、日本教育新聞社の調べで分かった。小学校での外国語活動、中学校・高校の英語で、選考時の加点、特別選考の新設など多様な人材確保策が目立つ。
民生・児童委員の活動環境整備
このテーマ キーパーソンとともに
上野谷 加代子 同志社大学教授
時代の変化に伴い民生・児童委員が活動を進める上で困難が増す中、学校をはじめとする関係者と民生・児童委員はどう対応することが求められているのか。半年間の審議を経て今年4月に報告書をまとめた厚労省「民生・児童委員の活動環境の整備に関する検討会」で座長を務めた上野谷加代子・同志社大学教授は、教職員と民生・児童委員が一緒に福祉について学ぶことの重要性を唱えている。
新校長への伝言
西野 友章 静岡・浜名湖ボート転覆事故遺族
学校の事故防止 遺族の願い
安全対策充実し判断力磨いて
今回で最終回となる「新校長への伝言」では、自然体験学習で起きた事故により中学1年生の娘を亡くした西野友章さんから、学校や教育委員会に向けた事故防止への願いを発信してもらう。
保育士のコミュニケーション 分析シートで見直す
全25問、リアルな設定
「園舎の隣に住む方が、子どもの声がうるさいと度々苦情を言いにきています。今日は、上司がいません。近くにいるのはあなただけです」こんなとき、あなたならどう行動しますか―。東海大学の有沢孝治准教授(心理学)は、保育士を対象にしたコミュニケーション行動分析シートを作成した。保育現場で起こるさまざまな状況を設定した問題に答えていくことで、それぞれの保育士のコミュニケーション傾向をつかむことができる。保護者、地域住民、そして同僚―。保育者にとっては、適切なコミュニケーションを図らなければいけない場面が増えている中、園内研修などで活用できる分析シートを紹介する。
比較・分類・関係付け「思考の術」取り入れ授業改善
音楽専科教員の指導法基に
東京・町田市立鶴川第二小学校
「比較」「分類」「関係付け」―。音楽専科の優れた指導法をきっかけに、東京都町田市立鶴川第二小学校(後藤良秀校長、児童621人)では、子どもたちにも分かりやすい「思考の術(すべ)」と呼ばれる三つの手だてを取り入れた授業を行っている。教科は国語や算数、理科など。その結果、多くの子どもたちから「自分の考えが言えるようになった!」という声も相次ぐ。ノートの記述には、比較対象となる友達の考えなどを書き込む子が増えているという。
ICT機器 1人1台の環境生かす
マイペースで基礎力培う
週3日の1時間目 国数英20分ずつ個別学習
さいたま市立浦和中
タブレット端末などのICT機器を生徒が1人1台使った学習の研究が進んでいる。埼玉県の併設型中高一貫校、さいたま市立浦和中学校(鶴巻一郎校長、生徒240人)は、平成19年の開校当初から「1人1台の学習環境」で研究を行っている。同市内の、この学習環境拡充のためのパイロット校として研究を進めてきた。その取り組みを紹介する。
学校のシンボル残したい!
生徒の壁画を写真集に
神奈川県立藤沢西高
今年創立40周年を迎える神奈川県立藤沢西高校(片英治校長、生徒831人)は、地域住民や同窓生などから「壁画の西高」の愛称で親しまれている。学校のシンボルで愛称の由来ともなっているのが、新校舎の隣に立つ4階建て旧校舎に描かれた壁面画。9月から始まる耐震化工事に伴い、なくなってしまう百を超える同校の壁画を何とか形に残そうと、同校PTAや同窓会が立ち上がり、このほど写真集が制作された。
対談 英語教育改革どう実現
英語教育改革の担い手は一人一人の教員だ。どのように教員の指導力を高め、環境を整えるべきなのか。長年、文科省の英語教育改革に関わってきた上智大学の吉田研作教授と東進ハイスクールのカリスマ英語講師・安河内哲也さんが対談した。
「働く」ことの意義伝え
社労士の出前授業が好評
労働法・社会保険に関する国家資格者である社会保険労務士(社労士)が社会貢献活動の一環として、中学校や高校の教壇に立ち、「働く」ことの意義やルールを伝える出前授業が好評だ。各県・地域の取り組みからスタートし、都道府県社会保険労務士会の連合組織である全国社会保険労務士会連合会は独自に教材を作成し、社会保障教育として後押しする。