学校冷房化、北海道で加速 道内格差が大きく
文科省集計
文科省が2年ぶりに公立学校のエアコン設置状況を調べたところ、わずかにとどまっていた北海道で設置率が大きく高まったことが分かった。9月1日時点での集計。小・中学校の普通教室に関し、北海道は16・5%から82・6%へと伸びた。全国集計では3・4ポイント増の99・1%。完備まであと一歩の水準となった。設置が遅れていた体育館も伸び、2割ほどの設置率となっている。
「シブヤ未来科」現場の今 午後の授業を「探究」に
東京都渋谷区の全区立小・中学校で本年度から実施している「シブヤ未来科」。発表当初、午後の授業を全て探究に充てるという珍しい内容に教育関係者からの注目を集めた。学校現場は今、どう取り組んでいるのか。
クーポンで「放課後格差」解消へ NPO・企業と協働
神奈川・鎌倉市
神奈川県鎌倉市は9月30日、三井住友フィナンシャル(SMBC)グループ、公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン(CFC)と三者協定を結んだ。放課後の教育格差解消に向け、経済困窮世帯の小・中学生に、学習やスポーツ、文化活動のために利用できる「スタディクーポン」を提供する。NPO、企業、自治体の三者協働による放課後の教育格差解消に向けたクーポン事業は全国初だという。
地区学校運営協議会の活動は 全校に多様な支援部会
高知市立春野中学校 (下)
宮田・特別記者リポート
前回に続き、高知市立春野中学校と「春野地区小・中学校運営協議会」の活動を元高知市立中学校校長の宮田龍・特別記者に紹介してもらう。
各園のマネジメント実践高める 往還的研修を口頭発表
第15回幼児教育実践学会 (上)
一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構(安家周一理事長)は8月23、24の両日、東京都の大妻女子大学で、実践を中心とした全国研究会である第15回幼児教育実践学会を開催した。テーマは「一人ひとりの『こどもがまんなか』をまもる質の高い幼児教育を~社会全体でつむぎ未来へつなぐために~」。開会式、基調講演、口頭発表、ポスター発表、研究者発表を実施した。今回から2回にわたり、保育マネジメントや異年齢保育の可能性など全国から20の研究・実践事例の発表があった口頭発表の内容を紹介する。
4年生向け「軍艦島」の学習 「保存方法」の話し合いに重点
樗木・大阪市立今津小学校主務教諭
漫画教材、カルタ… 前任校で作った成果物生かす
世界文化遺産に登録されている端島(長崎市)。この島は「軍艦島」とも呼ばれ、現在は多くの観光客が訪れる場所になっている。この島を教材として活用し、授業実践に取り組んでいるのは樗木厚・大阪市立今津小学校主務教諭だ。本年度は同校に異動し、これまで高学年で取り組んできた内容を中学年バージョンに。新たな取り組みにもチャレンジした。その具体的な内容とは。
進地域貢献目指し有志が活動 野菜育て販売、収益金を寄付に活用
東京・府中市立府中第十中学校
行事の手伝い 要支援家庭への食料配布
東京都府中市の府中第十中学校(芹澤敏光校長、生徒354人)では、地域貢献を目的とした有志活動が活気づいている。近隣の畑で栽培した野菜を生徒が登校前に収穫し、校内の「十中朝市」や無人販売所で販売。得られた収益金は、地域施設への物品の寄付などに活用し、利用者からも喜ばれている。
文系志望3年生全員が数学履修 文理の枠超えた学び推進
立命館宇治高校(京都・宇治市)
問いを話し合うペアワーク中心
生徒が将来のキャリアに応じた科目を選択できる京都府宇治市にある立命館宇治高校(越智規子校長、生徒1207人)。文系学部への大学進学を希望する3年生全員が、数学の授業を履修している。授業を担当するのは、同校の教育の軸となる探究学習を推進してきた酒井淳平教諭。数学の授業でも、生徒たちの探究心を引き出す工夫を続けている。
子どもへの言葉掛けを考える
学ぶ意欲を引き出したり、逆に自信を削いだり…。日々の教師の声掛けが子どもたちに与える影響は大きい。教師が大切にしている子どもへの「言葉」に対する考えを聞いた。
中学部活動 地域連携・移行でシンポ 都教委
学生・指導者資格の所持者 活用促進策を探る
スポーツクラブ「生徒指導はできない」の声も
東京都教委は9月22日、公立中学校部活動の地域連携・地域移行に関するシンポジウムを開いた。学校関係者や保護者などに理解を深めてもらおうと開催。パネル討議では、地域資源をどう部活動改革に活用していくかを主題に議論した。