教職単位、大幅削減を検討 教員確保へ抜本見直し
中教審諮問へ
教員の人材確保が深刻な課題となる中、文科省が月内に養成や採用の抜本的な見直しに向けた検討を中央教育審議会に諮問することが分かった。志願者確保のため、免許状取得に必要な教職課程の単位数を大幅に減らすことや、大学院で1種免許状を取得できる課程を開設することなどを検討する。「教職の高度化」を目的に現在の普通免許状の区分の再編も視野に入れる。
医療の専門家が不在のデジタル教科書推進ワーキンググループ 眼科医に聞く
デジタル教科書を正式な教科書として位置付けることが今、文科省で検討されている。紙の教科書をデジタル教科書に置き換えることも否定はしていない。こうした状況を医療の専門家はどう見ているのか。日本眼科医会の理事・丸山耕一医師に話を聞いた。
自分を大切にする学習推進 道徳授業に「アバター」
生徒の意見揺さぶる
千葉・流山市の中学校 踏切事故から4年
令和2年に2人の生徒が踏切事故で命を落としたことを受けて千葉県流山市立東深井中学校(笠井善亮校長)が「自分を大切にする学習」を続けている。11月19日には、名古屋学院大学の天野幸輔准教授から協力を得て、全学級の生徒が同じ時間帯に道徳科の授業に臨んだ。架空の生徒がアバターとして授業に加わり、生徒の思いを揺さぶって深めることを試みた。
カリマネで実施したこと 「生徒の実態や課題把握」最多
東京都中学校長会 研究大会
東京都中学校長会(会長=堀越勉・東京都千代田区立麹町中学校校長)は11月21日、都内で研究大会を開催した。大会では同会研究部(部長=重山直毅・同府中市立府中第四中学校校長)が実施した教育課程と学校経営の実施・改善に関わる調査結果などを報告した。
輝く瞳、はずむ心尊重 科学する心育む
「みんなでつなぐ笑顔の輪」をテーマに1歳児から5歳児までの主体的な活動を通して育まれる「科学する心」の育ちと道筋を探り、低年齢からのさまざまな出会いや発見の積み重ねが幼児期の探究心につながっていることを明らかにした研究で昨年度のソニー幼児教育支援プログラムの最優秀園を受賞した、福島県会津若松市の(学)中沢学園 みなみ若葉こども園(坂下美和園長、園児220人)。今回は、10月26日に開催した実践発表会での公開保育の様子を紹介する。
委員会・日直に児童は前向き 評価され、自尊感情育む良さ
映画「小学校~それは小さな社会~」公開へ(下)
公立小学校を舞台にした映画「小学校~それは小さな社会~」が13日から公開される。前回に続き、本映画を監督・編集した山崎エマさん、特別活動を中心とした日本式教育「TOKKATSU」に詳しい杉田洋・國學院大学教授のインタビュー内容を紹介する。(文中敬称略)
地域ぐるみで防災 町内会と共に避難訓練
神奈川・横須賀市立久里浜中学校
神奈川県横須賀市立久里浜中学校(新田将之校長、生徒610人)は、地域ぐるみで防災に取り組んでいる。避難訓練の際、生徒たちは各防災地区(町内会)が企画した訓練にも参加。本年度の「地域防災訓練」の日は雨天だったため、全校生徒は教室で「赤十字防災セミナー」を受講した。
ウェルビーイング向上を目指して 教師を取り巻く環境整備など探る
全国普通科高校長会 総会・研究協議会から (上)
全国普通科高等学校長会(理事長=内田隆志・東京都立三田高校校長)は10月31日から2日間にわたり、第74回総会・研究協議会を、米子コンベンションセンター(鳥取県米子市)で開催した。テーマは「普通科高等学校におけるウェルビーイング向上に向けた取組」。学校全体のウェルビーイング向上のため、教師を取り巻く環境整備や地域連携の推進などを協議した。その様子を上・下にわたって紹介する。
支援学級の中学生 一人一人の声に寄り添い適切に支援
高校進学後の学校生活充実に向け
全特協が埼玉で地区研究協議会を開催
全国特別支援学級・通級指導教室設置学校長協会(全特協)が11月に開いた地区研究協議会。特別支援学級で学んだ中学生が高校へと円滑に進めるようにするための工夫などについての実践報告があった。埼玉県熊谷市立妻沼東中学校の森香明校長によるもの。部活動での交流などを進めているという。
住民、義務教育学校で防災フェス 帰宅困難の体験聞かせる
茨城・小美玉市
茨城県小美玉市立玉里学園義務教育学校で11月16日、住民組織とPTAの主催で防災フェスティバルが初めて開かれた。同市では、住民組織が学校を会場として児童・生徒らが防災について学ぶ場を設ける動きが広がっている。今回は、住民から東日本大震災の経験談を聞いたり、校内にあるAEDなどを使って救急救命を学んだりした。