
改正給特法 衆院で研究者見解
教職調整額の10%への引き上げなどを盛り込んだ教員給与特別措置法の改正案を巡り、衆議院の文部科学委員会で18日、参考人質疑があった。中央教育審議会の「質の高い教師の確保特別部会」部会長の貞広斎子・千葉大学副学長らが招致され、給与改善が教職への社会的な敬意につながるなどと唱えた。
高校無償化を問う 高まる私立人気 公立は特色化に力
氣賀 聡・大阪府立八尾翠翔高校校長
国に先駆け、令和6年度から、授業料の完全無償化が高校3年生で始まった大阪府。令和7年度に2、3年生で、令和8年度に全学年で実現する予定だ。府立高校の校長は、大阪府での授業料無償化や全国での授業料無償化をどのように受け止めているのか。奈良県境近くの府東部に位置し、志願者増に努める、府立八尾翠翔高校の氣賀聡校長にその思いを聞いた。
12県5政令市に新教育長 栃木、高知県など初の女性
日本教育新聞社が都道府県と政令指定都市に関し、教育長の交代状況を調べたところ、4月1日に12県5市で新教育長の就任があった。栃木県と高知県で、共に教育次長を務めた中村千浩氏と今城純子氏が両県初の女性教育長に。静岡市の中村百見氏も同市初、浜松市の野秋愛美氏は政令市移行後初の女性教育長だという。文科省出身者は、千葉県の杉野可愛氏のみだった。
全国連合小学校長会 研究紀要(下)
前回に続き、全国連合小学校長会の令和6年度研究紀要の内容を紹介する。今回は、主に対策部の各委員会の調査を中心にまとめる。対象は全国の470校(各都道府県10校ずつ)で、調査時期は各委員会で異なるが7月から9月を中心に行っている。
「おてて絵本」から空想広がる
両手を開いて本の形作り 自分で考えた物語を話す
横浜市中屋敷保育園
「子どもの思い、大人の願い、ともに輝き、未来を開く」を保育理念として、全ての子どもたちが自分をかけがえのない存在と感じ、自信を持って生きていけるように、健やかに、幸せに生きる権利を保障できるようにしている、横浜市中屋敷保育園(佐伯美香園長、園児76人)。昨年度の4歳児たちは、両手を開いて本の形を作り、自分で考えた物語を話す「おてて絵本」の遊びから空想の世界を広げ、探究を深めた。
地域の特色生かす授業は 家庭科事例で冊子
滋賀大環境総合研究センター、教育学部・教育学研究科 家庭科教材開発プロジェクトチーム
地域の特色を生かした授業づくりの参考にしてもらおうと、滋賀大学環境総合研究センター、教育学部・教育学研究科 家庭科教材開発プロジェクトチーム(代表=岸田蘭子・同大学大学院特任教授)は冊子「滋賀の特色を活かした家庭科学習の教材開発」(実践事例編)を作成した。前年度に完成した「理論編」に続く第2弾。今後、県内の国・公立小・中・高の教員に配布する予定だという。
CO2削減を「自分ごと」に 教科横断、系統立ったカリキュラム作成
ゼロカーボン学習
温室効果ガス(二酸化炭素など)の排出量ゼロを目指し、東京都武蔵村山市立第三中学校(飯星健司校長、生徒309人)が取り組んでいるのは「ゼロカーボン学習」だ。総合的な学習の時間を中心に教科等横断的な学習を展開。学びの系統性を踏まえたカリキュラム(中1~3)も作成した。環境問題を、生徒が「自分ごと」として考えられるように工夫されている点が特色の一つだ。同校が取り組む「ゼロカーボン学習」とは―。
社会課題の解決策を世界へ発信 万博を舞台に「探究」の成果
異文化共生などテーマに
7月、各地からの高校生 3チームが出演
今月開幕した大阪・関西万博で7月末、高校生が世界に向けた提言を発信する。三菱みらい育成財団が、総合的な探究の時間の活動を助成する高校の生徒に参加を呼び掛けた。全国から集まった高校生は合宿で提言づくりに取り組んだ。3月の選考会では「異文化共生」などのテーマで発表する3チームを選んでいる。
学習障害 特性に応じた支援は
実態把握の方法、見直しを
広島大学D&I推進機構と特総研がセミナー
広島大学D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)推進機構と国立特別支援教育総合研究所が19日、学習障害(LD)のある子どもの教育をテーマにしたオンラインセミナーを開催した。小・中学校の教員らが参加し、LDの障害特性に応じた支援方法などについて理解を深めた。
ヤングケアラーに関する授業や啓発、小中高15% 研修機会少なく充実必要
ヤングケアラー民間調査
児童・生徒向けにヤングケアラーに関する授業や啓発活動を定期的に行っている学校の割合は15%ほどに上ることが分かった。ヤングケアラー経験のある人などで構成する一般社団法人のヤングケアラー協会(東京・品川区、宮崎成悟代表理事)によるもので、国公私立の小・中学校、高校の教員を対象に調べた。2月中旬に実施し、モニター登録した309人の教員から回答を得た。