No.5987号(2014年11月03日号)10面では「スタートアップ教師力」を掲載

11.03

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認定こども園の設置基準2割 国基準に上乗せ

 平成27年4月開始の子ども・子育て支援新制度の目玉の一つとして注目される幼保連携型認定こども園。国の基準を踏まえて都道府県などが定める設置基準を比較すると、自治体間で大きな差があることが明らかになった。

スマホ使用 夜9時まで

家庭のルール作り後押し

岡山県教委

 岡山県教委は11月から、全県単位で児童・生徒の家庭でのスマートフォン使用を夜9時までとするルール作りを推進する。ネットいじめなど生徒指導上の問題改善と、学習習慣の定着を目指す狙い。愛知県刈谷市のように市レベルのものはあるが、県レベルでは珍しい。

全日本中学校長会研究協議会北海道大会 下

 前回に続き、北海道苫小牧市で開催された第65回全日本中学校長会研究協議会北海道(苫小牧)大会の内容を紹介する。大会では各地区が担当する8分科会で、16の研究・実践報告があった。

国際・地域理解に広がる

ESDで変わる環境教育

 日本の提案によって国連が推進してきた「持続可能な開発のための教育(ESD)の10年」が最終年を迎え、ESD世界会議や、ユネスコスクール世界会議がわが国で近く開催される。ESDの中心に位置する環境教育を推進してきた全国小中学校環境教育研究会は1日、「持続可能な社会づくりと環境教育」をテーマにその理論、各地の実践事例を収めた本を日本教育新聞社から刊行した。また、同研究会は21日に横浜市内で全国大会を開催する。環境教育のこれまでとこれからをメンバーに語ってもらった。

認定こども園設置基準の比較

 平成27年4月の子ども・子育て支援新制度開始まで半年を切った。都道府県と政令指定都市、中核市が幼保連携型認定こども園の設置基準を定める条例も出そろい、都市ごとの特色が明らかになってきた。各自治体がそれぞれ国の基準(府省令)を踏まえて定めた中から、国の基準を超えた「上乗せ条例」について都道府県と政令市を調査した。なお現時点で議決されていない条例案を含むため、今後変更となる可能性がある。

伝統的言語文化通じて主体的な思考・判断導く

全学年で「竹取物語」を教材に

奈良・広陵町立真美ケ丘第一小

全国小学校国語教育研究大会から

 全国小学校国語教育研究会(会長=大野泰弘・東京都練馬区立関町北小学校校長)は10月23、24の両日、奈良県内で第44回全国大会を実施し、全国から延べ約900人が参加した。「竹取物語」のゆかりの地とされている広陵町。同町立真美ヶ丘第一小学校(西岡由郎校長、児童433人)で公開されたのは、全学年で「竹取物語」を教材として活用した授業だ。水戸部修治・文科省教科調査官の指導講評と併せて紹介する。

数学 学力向上へ多様な授業提案

埼玉・戸田市立笹目中

 「地域に応じた学力向上を目指して」をテーマに10月15日、埼玉県戸田市立笹目中学校(戸ヶ崎勤校長、生徒532人)で公開研究会が開かれた。学力向上策として「魅力ある授業づくり」と「豊かな学習環境づくり」を推進する。研究会では授業づくりとして、「知識構成型ジグソー法」などの学習法を提案した。この学習法を用いた数学の授業を紹介する。

多様な考えの交流を重視

小・中学校と連携で授業研究

千葉県立大多喜高校の道徳教育

 平成25年度から全県立高校で「道徳」を必修化した千葉県。総合的な学習の時間などを使って1学年で年間35時間行うこととし、独自の副教材も作成・配布している。24年度から道徳教育の研究推進校に指定されている同県立大多喜高校(石川和之校長、生徒483人)が10月9日、授業公開・研究協議会を開催。小・中学校と連携した高校の道徳教育の在り方について、参加者が活発な意見を交わした。

スタートアップ教師力 「反転授業」でつくる学習の形

代田 昭久 佐賀県武雄市立武内小学校校長・市教育監

 今よりもっと「いい先生」になるには、どうしたらいいのでしょうか? 学校の権威が揺らいでいる今、いつまでも、子どもから主導権を奪っている教師は、決して「いい先生」と言えないのではないでしょうか。時代の変化の中で、これからの教師の真の役割について、考えてみたいと思います。

教員間の学び合い浸透

福井教育フォーラム

福井県教委主催、本社共催

 福井県の教育力の高さを探る福井教育フォーラム(福井県教育委員会主催、日本教育新聞社共催)が10月16、17の2日間、福井県内で開かれた(10月27日付既報)。42都道府県から教育関係者が2日間で720人以上参加した。初日のシンポジウムに続き、2日目は小・中・高校の9校で学校公開が行われた。

地域みんなでつくる学校

大阪市立大空小学校

 「みんなでつくる学校」を掲げて過大規模校から分かれ、8年前に開校した大阪市立大空小学校。地域住民の反対で20年以上にわたって開校できなかったが、今は常に地域住民らが校内外で子どもたちのために活動する学校へと育った。児童はしばしば大人の手を煩わす。できる限り学校の姿を地域社会に伝えることで、地域社会と共に学校をつくる文化が根付きつつある。

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