No.6019号(2015年07月20日号)2面では「震災思い出し授業に集中できぬ子が増加」を掲載

07.20

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自治体の「家庭教育支援」促進

「訪問型」で不登校にも対応

文科省

 元教員や民生・児童委員などが家庭を訪問して家庭教育を支援する「訪問型家庭教育支援チーム」の導入を促そうと文科省は有識者会議を設け、今月から議論を始めた。離婚、病気、子どもの問題行動、不登校など深刻な課題を抱えた家庭に対し、学校からは難しい支援の手を差し伸べる仕組みを全国に広めたい考えだ。先行する自治体の知恵と経験を生かし、自治体の判断で導入できるようにする。

アクティブ・ラーニング 教育団体2割強前向き

本社調べ

 次期学習指導要領のキーワード「アクティブ・ラーニング」について、日本教育新聞社が教育関連団体に実施した独自アンケート調査で、「すでに実践しているもの」「研究の一部として、さらに推進していきたい」を合わせて2割強が、前向きに捉えていることが分かった。それに続き、「今後、検討していきたい」が約2割、「言葉だけが独り歩きしている」「手段であって目的ではない」が1割強だった。

動き出した五輪・パラ五輪教育

 オリンピック・パラリンピック教育の具体的内容や推進手法などを検討するため文科省が設置した「オリンピック・パラリンピック教育に関する有識者会議」は9日、第6回会合を開き、中間報告をまとめた。これに基づき全国の小・中・高校、特別支援学校でオリンピック・パラリンピック教育が進められていくが、2020年の開催地となる東京都の学校では先行して取り組みが進んでいる。そこで、都内の小学校と特別支援学校の実践事例を紹介する。

高大接続改革、現場は賛成が上回る

本社調査

 日本教育新聞社が公立高校を対象に行った調査では、高大接続改革の基本的な方向に対して7割が賛成を選ぶなど、現場も変化の必要性を感じている様子がうかがえる。ただ、新テストの実施に当たって指導上の難しさや教育活動への影響の不安を指摘する声も目立った。

関東甲信越地区中学校長会が研究協議会

山梨大会

 関東甲信越地区中学校長会(会長=柳澤厚志・長野県松本市立丸ノ内中学校校長)は6月18、19の両日、第67回研究協議会山梨大会(実行委員長=荻原孝幸・甲府市立西中学校校長)を甲府市内で開催した。教育課程や経営課題、条件整備などを協議題に九つの分科会で18の研究・実践報告が行われた。

こども園協会研修会 3園が現状報告

 子ども・子育て支援新制度開始から3カ月。幼保連携型へ移行した園、認定返上し旧制度(私学助成の幼稚園)へ戻った園など幼稚園、保育園、認定こども園でも、立場は大きく異なる。そんな中、NPO法人全国認定こども園協会(代表理事=若盛正城・幼保連携型認定こども園こどものもり園長)の関東地区地域活性化研修会(11日・東京都稲城市)では、多様な立場の3園が、新制度での園経営を率直に語り合った。

CMつくりコミュニケーション力育む

成蹊小学校 5年「こみち科」

 「3、2、1、アクション!」―。カチンコ係の合図と共に、CM撮影がスタートする。東京・武蔵野市にある私立成蹊小学校(大場繁校長、児童710人)の5年生が「こみち科」で取り組む演劇形式のCMづくりだ。グループで意見を出し合い、子どもたちは企画書を作成。30秒、45秒と決められた時間内に映像を収めようと、何度もせりふや身ぶりなどを変えながら表現について考えていた。

社会参画の意識を育もう

 選挙権の年齢引き下げに伴い、中学校でも主権者教育の必要性を議論することが課題となる中、秋田大学教育文化学部附属中学校の技術科では、社会のものづくりシステムを模倣したゲームで生徒の社会参画の意識向上を試みた。また香川大学教育学部附属中学校の社会科では、地域の課題解決を題材に、生徒の社会参画の実践力向上を図った。

多面的、総合的な選抜へ 求められる個別大学の入試改革

 高大接続改革の一つに位置付く「個別大学における入学者選抜改革」。これまでの「主として知識の暗記量・再生力を評価するテストの点数を柱とする入学者選抜方法」からの転換が求められている。高校側では、多面的・総合的評価による入学者選抜方法の推進を歓迎するが、その改革の精神が一部の大学の一部の選抜方法だけにとどまらず、大学全体へと波及することを望む声も強い。

地震時、大切な人をどう守る?

埼玉県立常盤高校・看護科1年生 プロジェクト学習

 平成26年度からスーパープロフェッショナルハイスクール(SPH)に指定されている埼玉県立常盤高校(森一夫校長、生徒394人)が1日、看護科1年生による公開プレゼンテーションを開催した。同校では、自ら課題を設定し、具体的な根拠を示しながら最も適切だと思われる解答を導き出すプロジェクト学習を通じて、「生涯学び続ける力」の育成に取り組んでいる。

子どもの力で「科学の祭典」

茨城県古河市

 児童・生徒の父親たちが集まって茨城県古河市に発足した科学実験サークルが20年前から毎年秋に同市内で開いてきた「科学の祭典」。今年ももうすぐ小・中学生がブース出展の準備を始める。教職員をはじめとするさまざまな大人の支援を受け、子ども自身が、来場する大人、子どものために知恵を絞り、汗を流す。年月を経て、初期にこの祭典を経験した子どもが、科学者への道を歩み始める青年へと育つようにもなった。

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