No.6036号(2015年12月07日号)8面では「教科×アクティブ・ラーニング」を掲載

12.07

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相次ぐ噴火、備え迫られる

トピックこの一年 上

 今年も残すところ1カ月を切った。教育界で起こったトピックを3回に分けて振り返る。初回は、「火山災害への備え」。

高大関係団体との溝埋められず

「新テスト」最終報告へ議論佳境

 高大接続の新テストの設計をめぐる議論が佳境を迎えている。文科省は今年9月の「中間まとめ」についてパブリックコメント(意見公募)を実施し、年度内に検討会議の取りまとめを行う予定だ。ただ、いまだ関係団体間の合意点は見つかっていない。「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」(学力評価テスト)と「高等学校基礎学力テスト(仮称)」(基礎学力テスト)について、高校・大学の関係団体の代表に聞いた。

全日本中学校長会研究協議会福岡大会 上

教育課程編成・実施で各校の工夫多彩

 第66回全日本中学校長会研究協議会福岡大会(全日中会長=伊藤俊典・東京都港区立白金の丘学園白金の丘中学校統括校長、大会実行委員長=河野敏春・福岡市立千代中学校校長)が10月29、30の両日、福岡市内で開催された。大会主題は「社会を生き抜く力を身に付け、未来を切り拓く日本人を育てる中学校教育」で、全体協議会で全日中と東北地区から提案があった他、8分科会で16の研究・実践報告が行われた。今回は全体協議会、次回は分科会の内容を紹介する。

「足育」で運動楽しめる子に

東京・江戸川区立船堀幼稚園

 土踏まずがない扁平(へんぺい)足、5本指で立てない浮き指、外反母趾(ぼし)。「足」のトラブルが近年、幼児のうちから顕著に見られるという。不健康な状態の足は疲れやすいため、より運動から遠ざかる悪循環になる。そこで、東京都江戸川区立船堀幼稚園(福井直美園長、園児197人)では園児の「足づくり」に着目。遊びの中で健康な土踏まずを形成し、運動を楽しめる子どもを目指し研究した。幼稚園での「足育(あしいく)」とは―。

楽しく運動、日常化

年180回「さかえっ子体操」

持久走で大きな成果

埼玉・幸手市立さかえ小学校

 「たのしく、すすんで運動する児童の育成」を研究テーマに、埼玉県幸手市立さかえ小学校(藤崎顕孝校長、児童198人)が11月6日に実施した研究発表会で、年間180回以上運動する「さかえっ子体操」などを披露した。体を動かしたくなるような取り組みの一つで、業前運動や体育の準備運動として取り組んでいる。同校では毎日、朝マラソンを実施している他、体力向上のためにローテーション運動にも取り組む。「新体力テスト」の20メートルシャトルラン(往復持久走)では、特に大きな成果を上げている。

小・中英語 円滑な接続探る

関東甲信地区中学校英語教育研究協議会の大会から

 「聞く」「話す」など音声に慣れることを目的とする小学校の外国語活動と、さらに「読む」「書く」の技能習得が求められる中学校の英語教育を円滑に接続するにはどのような授業が必要なのか―。11月13日、関東甲信地区中学校英語教育研究協議会千葉大会が開かれ、第3分科会で小中連携をテーマに、千葉県、茨城県、栃木県での実践が発表された。

アクティブ・ラーニング取り入れ学力向上図る

全国高等学校総合学科教育研究大会から

 全国高等学校総合学科教育研究大会(理事長=小山公央・東京都立葛飾総合高校校長)の第20回茨城大会が11月12・13の両日、つくば国際会議場で開催された。初日は県立取手第一高校と県立江戸崎総合高校での公開授業と全体会、2日目は五つのテーマに分かれての分科会が行われ、全国から集まった参加者が、これまで築いてきた総合学科教育の継承とさらなる発展について協議した。

学校・地域の持続可能な協働探る

全国・融合フォーラム2015in沖縄

 学校と地域の融合教育研究会(融合研、宮崎稔会長)主催の「全国・融合フォーラム2015in沖縄」は11月22、23の両日、沖縄県浦添市で開かれた。全体テーマは「学社融合はどこまで進んでいるのか そして、これからどういう課題が横たわっているのか」。分科会では「学校からの発信」「行政からの発信」「(地域など)新たな力からの発信」の3テーマで、学校と地域、行政の協働の在り方を探った。

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