事務補助に「アシスタント」
教員の業務適正化へ
文科省報告書
教員の長時間勤務の改善策を検討してきた文科省の省内チームが13日、業務の適正化に向けた報告書をまとめた。教員の事務作業を補助する「業務アシスタント」(仮称)の配置や、中学・高校の部活動への休養日の設定などを盛り込んだ。平成30年度末までの3年間に先進事例を集め、ガイドラインを設けるなどして学校現場への普及を目指す。
格差拡大防げ! 児童館が奮闘
学習と体験活動組み合わせ
格差拡大や貧困の連鎖の問題が深刻化する中、これらの防止に向けて、今まで以上に困難を抱える家庭の子どもたちへの支援が求められている。行政や学校、民間団体が学習や食事などの支援に力を入れる中、学習と体験活動を組み合わせた支援に取り組む児童館が出てきた。本年度から事業を始めた厚労省も参考にしたとされる、先進的に取り組んできた児童館の事例を紹介する。
生徒が満足感・充実感持てる学校づくり推進
新会長に聞く 上
榎本 智司 全日本中学校長会会長(東京都新宿区立新宿中学校校長)
本年度総会(5月26日)で、全日本中学校長会会長に就任した榎本智司・東京都新宿区立新宿中学校校長に全日中の運営方針や国の教育改革への対応などを聞いた。
保育の見直しや発達支援で成果
10年経過した保育カウンセラー制度
東京・日野市
心理臨床の専門家である臨床心理士が定期的に幼稚園を訪問し、子どもたち一人一人への対応を中心に保育者とより良い保育の在り方を考えるとともに、保護者からの相談なども受ける保育カウンセラー制度。東京都日野市では導入から10年以上経過し、大きな成果が生まれている。
発問、板書など基礎・基本学ぶ
授業づくりセミナー2016を開催
福岡教育大学附属福岡小学校
福岡教育大学附属福岡小学校(豊嶌啓司校長、児童455人)は2、3の両日、「授業づくりセミナー2016」を行い、主に若手教員など、延べ約800人が参加した。「子供が輝く授業力アップのヒント」をテーマに、明日の授業に生かすことのできる手だてや指導技術を紹介。参加者から「発問や板書、題材の選び方など、授業づくりの基礎・基本を学ぶことができた」などの声があったという。
運動会・体育祭 ユニークな試み多彩
各地で春の運動会・体育祭が開催されている。各校ユニークな取り組みを行う中、東京都東大和市立第五中学校(山本武校長、生徒283人)では、オリンピック・パラリンピック(オリパラ)教育を運動会に取り入れた。また多摩市立東愛宕中学校(千葉正法校長、生徒196人)では、熱中症対策として農業・園芸用遮光シートを生徒の席の上に張ったところ、風が抜けて好評だったという。
暗闇の世界で新たな気付き
ダイアログ・イン・ザ・ダーク
真っ暗闇の中で過ごす90分間のソーシャルエンターテインメント。そう聞いて、人々は一体どんな体験を思い浮かべるだろうか―。「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」(DID)が今、世界各地で静かな、そして大きなムーブメントを起こしている。「あらゆる人が対等に出会い、対話できる場」であるDIDを、より多くの日本の子どもたちにも体験させたいと奔走するダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパンの志村季世恵理事に話を聞いた。
こう変わる 高校の教科・科目構成 (3)
高校の次期学習指導要領では地理歴史科、公民科が大きく再編され、内容的には「現代社会の諸課題の解決」などが視野に入った。その一つ、共通必履修科目「地理総合」(仮称)も持続可能な社会づくり、環境条件と人間の営みとの関わりなどに着目する。また、数学、理科では選択履修科目「理数探究」(仮称)などの新設が検討されているが、指導体制などは課題になりそうだ。
知りたい 特別支援教室がスタート
西山 公美子 東京都教委・発達障害教育推進担当課長
発達障害のある子どもをより多く支援するため、東京都が今年4月から小学校で「特別支援教室」を始めました。これまでの通級指導とどこが違い、教員には何が求められるのでしょうか。都教委の西山公美子・発達障害教育推進担当課長に聞きました。
国内留学で移住呼び込め!
秋田県
人口減少対策が各地の自治体議会の一般質疑で相次ぐ中、秋田県で本年度、県外からの移住を促すことを狙いに、県内の小・中学校で授業を受けながら県内の暮らしを子どもたちに体験してもらう「教育留学」が始まった。5月30日には宮城県から1人の女子中学生を迎え入れた。北秋田市内の公共施設に付き添いの大人と共に寝泊まりして中学校に通っている。