逮捕者の在籍校 組織を立ち上げ検討始めた矢先
埼玉・東松山市の少年殺害事件
埼玉県東松山市内の河川敷で少年が殺害された事件の容疑者として同市立中学校の生徒らが逮捕されてから2週間が過ぎた。再発防止に向け東松山市教委は事実関係を把握し、対策を検討するための庁内会議を設けるとともに、欠席が多い児童・生徒への対応を充実させたい考えだ。市教委によると、逮捕された生徒と同じようにきめ細かな対応や注意が必要だとして名前が挙がっている生徒が他にもいるという。(2面に関連記事)
広がる自転車の適正利用対策
ヘルメット着用や条例制定
自転車事故多発を受け、平成27年度から県立学校の自転車通学許可条件にヘルメット着用を加えた愛媛県教委に始まり、生徒の自転車適正利用を促す動きが広まっている。徳島県教委では本学期から、ヘルメット着用の普及に向け高校生のモニターを募集。大阪府では条例を制定し、今年7月から保険加入を義務化した。
人口減背景に 学校の魅力追求
挑戦 明日の教育のかたち
小中一貫教育の制度化、「主体的・対話的で深い学び」と定義したアクティブ・ラーニングによる授業改善、コミュニティ・スクールの努力義務化や地域学校協働本部の創設など学校と地域の協働、「チーム学校」の推進など、「新たな学校モデル」の構築が求められている。そうした中、実際にこうした取り組みを進める地域がある。今回から月1回程度、「挑戦―明日の教育のかたち」として、そんな実践事例を紹介する。第1回のテーマは、「人口減背景に 学校の魅力追求」。
「学校のガバナンス改革」テーマに
全国公立小中学校事務職員研究会が研究大会山形大会
全国公立小中学校事務職員研究会(鳥本安博会長)は8月3日から3日間、研究大会山形大会(高橋忠昭実行委員長)を山形市内で開催した。大会テーマは「自律的な学校経営と学校のガバナンス改革」で、これを踏まえて全体研究会、分科会などが行われた。
よこはま保育フォーラムを開催
横浜市の社会福祉協議会や保育園団体が主催するよこはま保育フォーラムが8月27、28の両日、同市内で開催。26の園・団体が発表した保育実践から、現場で役立つ保育のヒントを紹介する。
「ワーキングメモリ」捉え個に応じた指導の充実へ
認知ゼミナール
第5回夏のわかる授業研究会開く
認知心理学の知見を取り入れ、授業の質的向上を図ろうとする認知ゼミナールの「第5回夏のわかる授業研究会」が8月8、9の両日、京都市立深草中学校で行われ、小・中・高、特別支援学校の教員などが参加した。テーマの一つは「先行学習とワーキングメモリ」。頭の中での情報処理量を表す「ワーキングメモリ」は、子どもたち一人一人によって異なる。その力を通して子どもたちの実態を捉え、個に応じた指導の充実を図る上での「先行学習」の有用性などについて探った。
「数学的活動」の研究推進
東京学芸大附属世田谷中学校・数学
学習指導要領に「既習の数学を基にして、性質などを見いだす」「日常生活で利用する」「数学的な表現を用いて、自分なりに説明し伝え合う」の三つが例示されている「数学的活動」。これをテーマに東京学芸大学附属世田谷中学校の数学科では研究を行ってきた。3日に同校で開かれた夏季現職研修セミナーで、その成果を発表した。
高校の道徳教育
麗澤大学の講座で報告
小・中学校で教科化されることになった「道徳」。関東の一部自治体では、高校でも独自に道徳の時間を設ける動きが進む。麗澤大学では、平成25年度に千葉県が道徳を学ぶ時間を導入したのを機に毎年夏に「高校教員のための道徳教育講座」を開催。年々参加者は増加傾向にあり、4回目となる本年度は茨城県と千葉県の教員が勤務校での実践を紹介し、高校における道徳教育の意義と課題について協議した。
少子化時代のPTAとは
徳島で全国研究大会
本年度の日本PTA全国研究大会は8月20、21日に徳島県内を会場に開かれた。このうち、「学校教育」を主題とした分科会では、少子化への対応に焦点を当て、PTA活動が発端となって国内外から移住者が集まるようになった山間地の取り組みや、コミュニティ・スクール制度を生かした学校教育の充実、地域活性化などについての発表・発言があった。(5日付1面既報)
老後資金 自己管理の時代に
分散、長期でコツコツ増やす
公的年金に上積みできる国の年金制度である「確定拠出年金」の法律が改正され、来年1月から新たに公務員も加入できるようになる。資産運用の方法として利用が広まっている投資信託(投信)とは、どんな金融商品なのか。仕組みやリスクを知っておこう。