海洋・水産学習8割「教科書で」
大都市圏・政令市の小学校
訪問・見学型6割、体験型3割実施
本社・大日本水産会が共同調査
日本教育新聞社は一般社団法人大日本水産会と共同し、「小学校の海洋・水産教育と体験学習に関する調査」を実施した。直接的に海や魚に触れる機会の少ないと思われる大都市圏、政令指定都市にある小学校5014校の管理職を対象に、海に関する学習を展開する際に必要な条件などを探った。回収率は22・0%。海や水産の学習・活動を推進していく上で、海辺や水辺や関連施設がないなどを課題に挙げる学校が多く、海洋立国として立地条件に影響されない教育環境の整備も必要になっているといえそうだ。(26日付に詳報予定)
「特別の教科 道徳」完全実施に向けて
今夏のセミナーから
学習指導要領の一部改正により、現在は移行措置扱いとなっている「特別の教科道徳」。平成30年度の小学校、31年度の中学校完全実施へ向けて、指導や評価の方法について模索が続いている。そうした中、この夏に実施された道徳教育についての三つのセミナーの中から、「特別の教科道徳」に向けた道徳の指導工夫と評価の在り方について紹介する。
熊本の元気と未来に進む姿発信
九州地区小学校長協議会研究大会熊本大会
第68回九州地区小学校長協議会研究大会熊本大会(大会会長=馬場正文・熊本市立大江小学校校長)が8月18、19の両日、熊本市内で開催された。4月に発生した平成28年熊本地震を受けて開催が危ぶまれたが、「熊本の元気を発信したい」との思いで実施。蒲島郁夫・同県知事が講演で「創造的復興」をキーワードに今後のビジョンを示した他、複数のサプライズ演出を通して、「未来に向けて新しい一歩を踏み出す熊本の姿」を印象付けた。
夜の園庭を探検
東京・練馬区立北大泉幼稚園
東京都練馬区立北大泉幼稚園(関美津子園長、園児88人)では「夜のワンダーランド」が毎夏の恒例行事となっている。長期休み明け、夏も終わりに差し掛かるころに、夜の園庭を舞台にした生き物探検を実施している。慣れ親しんだ昼間とは別の姿を見せる夜の園庭を、園児たちは目を輝かせて探検した。
「ICT便り」を定期的に配信
滝沢・大阪教育大学附属平野小学校教諭
大阪教育大学附属平野小学校(峯明秀校長、児童641人)の滝沢知之教諭が定期的に配信している「ICT便り」(A4サイズ)に注目が集まっている。スマートフォンなどを使い、アプリからICTの実践情報を無料でダウンロードできるというもの。通勤時間や空き時間などに興味・関心のある内容をダウンロードして参考にすれば、その日の授業でも活用することができるという。
「古典」の作品理解深めよう
群馬大附属中学校・国語
「強くしなやかに創造する力の育成」をテーマに9日、群馬大学教育学部附属中学校(西薗大実校長、生徒452人)が1年目の研究成果を公開した。国語科では「創造」を「作品の魅力を読み取り、発言や作品などで表現すること」と解釈。題材構成の工夫と話し合いの「見える化」を通して創造する力の育成を図った。
三重の自然、文化に触れ刺激し合う
国際地学オリンピック
世界の高校生が地学の知識や思考力を競い合う「第10回国際地学オリンピック」が8月20~27日、三重県内で開催された。日本代表生徒の4人が金メダル3個、銀メダル1個と過去最高の成績を収めた他、県内高校生約180人が大会運営や観光ボランティアなどを通じて各国の代表生徒と交流を深めた。
「校舎共有」の小・中学校 PTA活動の幅広がる
札幌市
小中一貫教育の推進などを狙いに小学校と中学校が同じ敷地、同じ校舎を使う形態が増えつつあり、そうした学校ではPTA活動を見直す貴重な機会となる。校舎建て替えにより校舎を一緒に使っている札幌市立北白石小学校、同北白石中学校は、それぞれのPTA組織を保ったまま、合同の行事を導入するなど活動の幅を広げている。小学生と中学生が一緒に活動する場面が増え、中学生が上級生としての意識を高めるようになり、一部に見られた「荒れ」はすっかりなくなったという。