部活動休養日 浸透するか
保護者らへの説明、納得が鍵
教委が基準を設定
文科省が学校の部活動に適切な練習時間や休養日を設定するよう求めていることを受けて、教育委員会で休養日の基準を設ける動きが広がっている。ただ、学校現場では基準が形式化している実態もあり、校長が方針を打ち出すことや生徒の負担にも目を向けるよう求める声もある。中・高校による違いを踏まえた対応や、各競技団体の試合日程などの調整も課題になりそうだ。
大災害頻発 役割増す防災教育
阪神・淡路大震災から22年
兵庫県南部を震源に最大震度7の大地震が発生し、死者・行方不明者約6400人という大きな被害を出した阪神・淡路大震災から、17日で22年を迎える。その教訓を学んで未来につなぐため、全国で防災教育の充実が図られてきた。その後も新潟県中越地震、東日本大震災、昨年の熊本地震など大きな災害が繰り返し発生する中、防災教育の重要性は高まり続けている。その中で、15年間にわたって先進的な防災教育を実践してきた兵庫県立舞子高校環境防災科、防災教育の充実に向けて学校防災アドバイザーを派遣している神奈川県小田原市教委の取り組みを紹介する。
研究団体 次期指導要領めぐる課題と要望
各研究団体を対象に、次期学習指導要領をめぐる課題・要望を含めたメッセージをもらった。「主体的・対話的で深い学び」や「カリキュラム・マネジメント」など、次期学習指導要領のキーワードの中で特に重要だと思われるものを一つ選んでもらった。約4割の研究団体が「育成すべき資質・能力」に関わる内容だった。(1面に関連記事)
「感性をはぐくむ修学旅行」主題に
関東地区公立中学校修学旅行委員会と全国修学旅行研究協会が研究発表会
関東地区公立中学校修学旅行委員会(柴内靖会長)と(公財)全国修学旅行研究協会(岩瀬正司理事長)はこのほど第52回研究発表会を千葉市内で開催した。大会主題は「感性をはぐくむ修学旅行」で、同市の2中学校が修学旅行の実践を紹介した。
幼児教育アドバイザーを導入 保育の質向上へ
福井県で保幼小フォーラム開催
県教委の幼児教育支援センターが中心となり、県全体で保育の質向上を進めている福井県。昨年12月26日、学びをつなぐ希望のバトンフォーラムを開催し、その成果を報告した。幼児教育アドバイザー、園内リーダーなど、園の内外で支える仕組みと併せて紹介する。
学習効果高めるICT機器活用
「ICT機器の活用」が広がっている。学習効果を高める工夫が知恵の絞りどころだ。授業のねらいなどに合わせた活用方法や学びを支える学習規律などが必要になる。活用方法や研究と向き合う組織づくりの一例として、2校の取り組みを紹介する。
社会でより良く生きる「選択」学ぶ
限られた資源から財やサービスどう生産
「経済教育」を研究
埼玉・戸田市教委
「お金の流れ」ではなく、単純化すると「選択」と表現できる「経済」。埼玉県戸田市教委では、児童・生徒が社会でより良く生きることができるよう、(社)CEEジャパンと協力して小・中学校への「経済教育」の導入を検討している。既に小学校低学年から実施しているという米国から小・中学校の教員を招き、市立戸田東中・戸田東小で研究授業がこのほど開かれた。
SGH 指定校間の交流、刺激に
関東甲信越静地区13校集い初の課題研究発表会
平成26年度からスーパーグローバル大学創成支援事業(グローバル化牽引(けんいん)型)に採択されている立教大学で昨年12月17日、関東甲信越静地区のスーパーグローバルハイスクール(SGH)指定校13校による課題研究発表会が初めて開かれた。各校の代表生徒がプレゼンテーションとポスターセッションの2部門に分かれて、日本語または英語で日頃の研究の成果を披露し、審査・表彰が行われた。
図書館で「福袋」
新たな本との出合いを演出
正月に百貨店の初売りなどで人気を集める「福袋」。この発想を公共図書館、学校図書館が借りて、より多くの人が読書に親しめるようにしようという動きが広がりつつある。司書が選んだ何冊かの本を袋詰めにして貸し出し、新たな本との出合いを促したり、図書館が購入している雑誌の付録を貸し出し冊数の多い人に贈ったり。「本の福袋」などと名付けている。自治体議員の視察先ともなっている。
確定拠出年金 運用先、自分で選ぶ
積み立て投資で公的年金に上乗せする「確定拠出年金」(DC)が1月から、公務員や専業主婦も加入できるようになった。税制優遇を受けられるのが大きな特徴だ。DCの仕組みと加入の際の注意点をまとめた。