副校長・教頭 8割超が12時間以上勤務
年休ゼロも1割に
全国公立学校教頭会 28年度調査
副校長・教頭の8割以上が1日当たり12時間以上勤務しており、勤務時間が年々増加しているだけでなく、1割弱は年次有給休暇を取得できていない―。全国公立学校教頭会(池端庄一郎会長)がこのほどまとめた平成28年度調査でこんな結果が明らかになった。(4面に詳報)
早期に学校現場知り教職志す意欲高める
高校・大学生が「中学教員」体験
秋田大学横手分校「教育ミニミニ実習」
将来、教職に就くことを強く希望している高校生・大学生が実際に「中学校の教員」を体験し、現場を知った上で夢の実現に向け意欲を高める。秋田大学横手分校(根岸均分校長)は、こうした教職体験プログラム「教育ミニミニ実習」を秋田県横手市で実施している。中学校・高校・大学・地域が協働して「未来の教師の卵」を育てるこの取り組みは、参加した高校生・大学生の成長をはじめとした多方面の成果が注目を集めている。
全国公立学校教頭会 28年度調査
全国公立学校教頭会はこのほど、副校長・教頭の勤務実態や職務状況をまとめた平成28年度調査を公表した。副校長・教頭の地位向上や待遇改善などを目的に毎年実施しており、研究活動や要請活動で活用している。(1面参照)
学びにつながる遊びの大切さ考える
横浜市が「幼保小連携フォーラム」開催
「学び」につながる「遊び」の大切さを、市内の幼稚園・保育園・小学校の実践から考える。横浜市子ども青少年局はこのほど、そうしたテーマで「幼保小連携フォーラム」を開催した。今回は、第1部で行われた実践報告の中から、鶴見大学短期大学部附属三松幼稚園と横浜市竹之丸保育園の取り組みを紹介する。
質の高い道徳教育へ
「通知表評価記入例」を作成
京都市立朱雀第二小学校
全校児童が考え、話し合う「全校道徳」などに取り組む京都市立朱雀第二小学校(岡嶋康司校長、児童285人)。本年度は文科省「道徳教育の抜本的改善・充実に係る支援事業」の研究指定を受け、質の高い道徳科の授業づくりだけでなく、子どもたちの学習状況を中心に置いた各学年の「通知表評価記入例」も作成した。それを参考にして各学級担任が通知表の所見欄に具体的な言葉で記入することになる。
自販機を題材に計測・制御学ぶ
不要な硬貨 排出するプログラミングは
相模原市立緑が丘中学校 荒木・技術科教諭が提案授業
相模原市では毎年、市内の中学校技術分野の教員を集めて授業研究会を開催している。市立緑が丘中学校でこのほど同研究会が開かれ、同校の荒木佑輔教諭が「自動販売機」を題材とした計測・制御について授業提案した。視察した文科省の上野耕史教科調査官からは、次期学習指導要領に即した授業という評価があった。
主権者教育の工夫
18歳選挙権が導入され、高校における主権者教育への関心が高まる一方、指導内容の開発が課題になっている。昨年末、埼玉県と東京都の公立高校2校で行われた主権者教育の授業から、外部機関との連携やテーマ設定などの工夫について紹介する。
PTA活動を簡素・強固に
神戸市立本多聞中学校
PTA役員選びをめぐって頭を悩ませる時期を迎える中、神戸市立本多聞(ほんたもん)中学校PTAの改革が注目を集めている。広報紙を作る広報部などの「専門部」を全廃すると同時に、各学級の保護者から選ばれた役員が毎月、校長を交えて学校の課題などについて話し合う場を設けてきた。保護者の本音を聞く学校経営・運営の下、役員が立候補で決まるようになるなど、強固な組織に改まってきた。