「全公教は一つ」合言葉に 組織を充実・発展
新会長に聞く 下
今井 功 全国公立学校教頭会会長(千葉市立花園中学校教頭)
6月の総会で全国公立学校教頭会の会長に就任した今井功・千葉市立花園中学校教頭に本年度の活動の重点などを聞いた。
校種問わずニーズ増す特別支援教育 さらなる推進への鍵は
特別支援教育10年 成果と課題
平成19年4月に「特殊教育」が「特別支援教育」に改められてから10年。子ども全体の数が減少しているにもかかわらず、特別支援学校、小・中学校における特別支援学級や通級による指導で特別な支援を受けている児童・生徒の割合は年々増加傾向にある。共生社会の実現に向けたこれからの特別支援教育の在り方について2人の識者に話を聞いた。
支援を必要とする子 共に育つ視点で発達保障
全国私立保育園研究大会 京都府大会開催
分科会から
公益社団法人全国私立保育園連盟と京都府民間保育園協会は7、8、9の3日間、京都市で第60回全国私立保育園研究大会京都府大会を開催した。大会主題は「今をよりよく 未来をみつめて 子どもの世界~時を超え 伝統と文化薫る 京都から」。24のテーマで開催された分科会の中から、「支援を必要とする子どもの発達の理解と援助」について学び合った第7分科会を取り上げる。
資格・検定活用し英語4技能を評価
大学入試改革 (4)
「大学入学共通テスト(仮称)」の創設によって、最も大きく変わる可能性があるのは、英語試験の取り扱いである。文科省が公表した「高大接続改革の進捗状況について」(5月16日)での共通テストの「実施方針」案には、英語の4技能評価について、英語の資格・検定試験の活用を前提に、平成32年度以降、共通テストでは英語の試験を実施しないことも含め、二つの案が提示されている。これに対して、関係団体の一つ、国立大学協会は「少なくとも共通テストにおける英語試験の存続については、平成33年度入学者選抜に導入される認定試験の実施・活用状況等を検証の上、その後しかるべき時期にあらためて判断すべき」(6月14日)との見解を出している。
「思考を深める授業」の3要点とは
解に幅ある「課題設定」
「対話」を通じ意見交流
生徒の考えに寄り添う
宇都宮大附属中
「思考を深める授業の創造」をテーマに研究を進める宇都宮大学教育学部附属中学校(赤塚朋子校長、生徒477人)が16日、4年間の研究成果を公開研究発表会として披露した。各教科で思考を深める手だてを研究しつつ、学校全体で手だての集約や改善を図った。4年間の研究で、思考を深める授業の要点として「課題設定」「授業中の対話」「生徒の思考に寄り添う」の3点が見えてきた。
校内に「居場所カフェ」
大阪府立長吉高校
大阪府立長吉高校(南野起一校長、生徒665人)にある「なかカフェ」が、6月から本年度の活動を本格スタートさせた。週3日、昼休みと放課後に生徒たちがくつろげる居場所と軽食を提供する。平成29年度は、大阪府教育庁の「課題早期発見フォローアップ事業」の一環として実施。少しずつながらも着実に、生徒はもちろん学校にとっても欠かせない存在として認知されてきているようだ。
大学生が民生・児童委員を体験
大阪府の事業
大阪府は本年度から、大学生世代に民生・児童委員についての理解を深めてもらい、周囲に情報を発信してくれることを期待し、委員活動に同行してもらうなどの事業を本格化させる。併せて、将来の後継者確保などを狙う。15歳から29歳までの若者世代は他の世代より、委員候補として声が掛かったら応じたいとの声が多いとする調査結果を踏まえたもので、昨年度の試行を生かして、大阪教育大学の学生などに参加を呼び掛けている。