働き方改革で相次ぎ緊急提言
全校で勤務時間把握を
日教組
日本教職員組合は、教員の「働き方改革緊急対策」をまとめ、近く文科省に提出する。長時間労働の解消のためには教職員の勤務時間の把握が不可欠だとして、平成30年度中にタイムカードなどによる記録方式を全公立学校に導入するための予算措置を提言。また、学校に開庁・閉庁時間を設定し、時間外の問い合わせには留守番電話や教育委員会への電話転送で対応するよう求める。
「自立・協働・創造」キーワードに
全国公立学校教頭会研究大会 埼玉大会
平成29年度第59回全国公立学校教頭会研究大会埼玉大会(全公教会長=今井功・千葉市立花園中学校教頭、大会実行委員長=茂木里仁・さいたま市立大谷場中学校教頭)が2日から3日間、さいたま市内で開催された。大会主題は「豊かな人間性と創造性を育み未来を拓く学校教育」で、キーワードは「自立・協働・創造」。テーマ等を踏まえたシンポジウムの他、特別分科会を含めた10の分科会で研究・実践報告などが行われた(特別分科会は9月に掲載)。
学校運営協議会を核に地域連携
京都市立みつば幼稚園
京都御所の西側に位置するなど、京都の伝統文化が集約する地域にある京都市立みつば幼稚園(田中順子園長、園児101人)。平成7年に桃薗・小川・中立の3市立幼稚園が統合して設置された園であり、開園当初から地域の人たちの熱い思いに支えられ続けている。そうした中、同園では、学校運営協議会を核にした地域連携に取り組み、大きな成果を挙げている。
新指導要領の解説と展開テーマに
小学校全国国語教育連絡会が大会
「新学習指導要領の解説と展開」をテーマに、小学校全国国語教育連絡会(会長=井上一郎・元文科省教科調査官)は6日、横浜市開港記念会館で第9回大会を実施した。国語教育の充実、子どもの「深い学び」を実現していく上で学習指導要領の理解は欠かせない。移行措置期間まで約半年。作成者の立場から、水戸部修治・京都女子大学教授(前文科省教科調査官)が、次期学習指導要領の趣旨や構成について解説。井上会長は、現行との比較や新学習指導要領の具体化に関して講演した。
自分の居場所は自分でつくる
「自閉症スペクトラム」で報告
全国情緒障害教育研究会が大会
全国情緒障害教育研究会(会長=中村雅子・東京都豊島区立南池袋小学校校長)の50周年記念大会がこのほど都内で開かれ、「自閉症スペクトラム」(以下、ASD)をテーマに子どもの発達段階に分かれて、教育実践の発表が行われた。「思春期」の分科会では、世田谷区立世田谷中学校の下島かほる主任教諭が、生徒に環境調整能力を身に付けさせる実践を紹介した。
ボッチャ通じた交流の輪広がる
リオデジャネイロパラリンピックでの銀メダル獲得を機に、さらに人気が急上昇しているボッチャ。昨年度に続き、本年度も7月21日に全国の肢体不自由特別支援学校が参加して第2回全国特別支援学校ボッチャ大会(ボッチャ甲子園)が開かれた。また、同29日には都内の小・中・高校と特別支援学校の児童・生徒による「東京都公立学校ボッチャ交流大会」も初開催された。
次期指導要領へ教師力磨こう
教育関連団体 お薦めの一冊
日本教育新聞社は教育関連団体などを対象にアンケート調査を実施し、質問項目の一つに「教科指導に加えて教師としての人間性を高める上で読んでおきたいお薦めの一冊」を聞いた。来年度から始まる小学校新学習指導要領の移行期間などに向け、自らの教師力向上に向けた読書は有意義な時間となる。「教師力」「指導力」「生き方」の三つのカテゴリーに分け、各教育関連団体が薦める本を紹介する。
民生・児童委員、幼稚園・保育所 防災教育で連携
広島県呉市
広島県呉市の民生・児童委員が市内の幼稚園、保育所、小学校を訪ね、遊びながら子どもたちが災害への備えを学ぶ活動が始まって10年。いざとなったときの心構えを育むとともに、民生・児童委員が幼稚園、保育所などと連携を深める場となっているという。