「段差解消」に地域差
広島県95%・福島県29%
文科省が学校調査
車いすを利用している人が災害時に避難所として利用することが想定されている学校で、スロープを設けるなどして段差を解消してある校舎の割合は、29・2%(福島県)~94・8%(広島県)と都道府県間で差があることが文科省の集計で分かった。地震・津波をはじめ、洪水など自然災害が相次ぐ中、高齢や障害のために身体が自由に動かないなどの要配慮者への対応が地域によって課題となっている。
通級指導の在り方探る
「発達障害教育実践セミナー」を初開催
特総研
(独)国立特別支援教育総合研究所(特総研)はこのほど、東京都内で平成29年度「発達障害教育実践セミナー」を初開催した。同研究所は今年4月、研究所内の「発達障害教育情報センター」の機能を拡充して「発達障害教育推進センター」に改称している。今回のセミナーでは、近年ますますニーズが高まる通級による指導(以下、通級指導)をテーマに、通級指導を経験した当事者とその担当教員による鼎談(ていだん)や協議形式の分科会を実施。発達障害のある幼児・児童・生徒への指導・支援に関する最新情報や取り組みを紹介した。
東北連合小学校長会研究協議会 山形大会
第57回東北連合小学校長会研究協議会山形大会(会長=田中利幸・山形市立第四小学校校長、大会実行委員長=黒木佳昭・山形市立第八小学校校長)がこのほど山形市内で開催された。大会副主題は「夢と希望をもち 共に未来を拓く いのち輝く子どもを育てる学校経営」。10の分科会で20の研究・実践報告があった。
英語教育「ゆかいな仲間たち」横浜で大会 下
現状に物申す
次期学習指導要領の課題などを踏まえ、英語教育「ゆかいな仲間たち」実行委員会は8月27日、神奈川大学(横浜市)で第24回大会を開催し、外国語教育に関心のある小・中・高の教員らが参加した。「日本が危ない、教育が危ない、そして子どもたちが危ない!」。そんな状況を憂う5人が今の英語教育に物申す。小学校英語や中学校英語に関わる内容を中心に、今回は久保野雅史・神奈川大学教授、田尻悟郎・関西大学教授(関西大学中等部・高等部校長)、中嶋洋一・関西外国語大学教授の3人の講演内容を紹介する。
「小規模実験」で学習意欲高める
理科分野
兵庫・加古川市立の中学校が研究
学習指導要領解説にも廃棄物処理の観点で例示されている、環境への配慮から主に化学分野で発展した「マイクロスケール実験」。試薬を少なくし、実験の規模を小さくするこの手法を、物理・生物・地学の他分野へ応用し、生徒が「気づき、考え、議論する」授業づくりにつなげようと、兵庫県加古川市立の中学校では昨年までの2年間、(公財)中谷医工計測技術振興財団の助成を受け研究してきた。生徒の学習意欲向上に効果があるようだ。
創立50周年の研究協議大会
全国特別支援学校知的障害教育校PTA連合会
全国特別支援学校知的障害教育校PTA連合会(全知P連)が8月26・27日、東京プリンスホテルで第36回全国研究協議大会東京大会を開催した。会場には過去最高の千人超が集まり、同連合会の創立50周年を祝うとともに、学校とPTA、地域が一体となって子どもたちの安心・安全を守る取り組みについて協議した。
「自由な議論」が命守る
津波を経験した校長が報告
仙台でPTAの大会
東日本大震災の発生から6年半を迎えようとする8月25、26の両日、仙台市内で本年度の日本PTA全国研究大会が開かれ、津波により3階建ての校舎が完全に水没した小学校の当時の校長が児童を無事に救出するまでの経緯を発表した。震災前から教職員が避難方法について自由に議論し、一定の方向性を出しておいたことが結果として児童の命を守ることにつながったなどと話した。(4日付2面で既報)
臨場感伝える アクションカメラ
小型で体に装着・場を選ばず撮影
テレビやインターネットで、ここ数年見掛けることが増えたスポーツの臨場感のある投稿動画。アクティブシーンの撮影に人気なのがアクションカメラだ。趣味はもちろん、学校行事の場面でも活躍しそうだ。