制度参考にした米国では 試験対策に偏らず
大学入試改革提言
教育再生実行会議
大学入試センター試験を衣替えし、「基礎」と「発展」の2種類に分けた「達成度テスト」の導入を提言した教育再生実行会議。テストの実施回数を増やし、高校生・大学受験生に挑戦の機会を拡大することを視野に入れるが、高校教育が達成度テスト対策中心になるのではないかとの不安もある。一方、新テストの導入によって各大学の「多面的な選抜」も促す考えだ。大学受験はどう変わるのか。
小学校英語 教科化に向けた課題は
文科省が小学校英語を教科化する方向で検討を進めている。年明けにも中央教育審議会で議論を始める。2年前に必修化されたばかりだが「英語に親しむ活動」では高学年にとって物足りない、という声も出ていた。ただ、教科化に当たって教材や担当教員をどう整えるのか。懸案は少なくない。
全日本中学校長会研究協議会 上
全日本中学校長会(会長=細谷美明・東京都港区立御成門中学校校長)は10月23日から3日間、第64回研究協議会福井大会(大会実行委員長=徳島泰彦・福井市進明中学校校長)を福井市内で開催した。主題は「未来を切り拓く豊かな人間性と創造性を備え 社会において自立的に生きる日本人を育てる中学校教育」。全体協議会や八つの分科会で、学校経営に関する研究・実践報告が行われ、参加者同士で協議を深めた。今回は全体協議会、次回は分科会での発表内容などを紹介する。
語り継がれる名作一堂に
幼児に読み聞かせたい本 保育者に勧めたい本 上
幼児期から本に親しむことの大切さは広く理解されている。でも、どの本を読み聞かせればいいのだろう―。幼児向けの本は多種多様。本選びには悩むところだ。日本教育新聞の書評委員でもある、児童文学者の鈴木喜代春さん、児童文学研究者の伊藤始さん、日本子どもの本研究会会員の望月武人さんの3人にリストアップしてもらった本を、2回に分け、紹介する。今回は、いわゆる「定番」ものを取り上げる。長く読み継がれ、初版から100刷を超えるものも少なくない。
問題解決学習通し思考・表現力を培う
「ペア学習」と「発表ボード」で
東京・調布市立飛田給小学校 算数で研究発表
子どもたちが自分自身で考えて課題を解決し、それを分かりやすく説明することで思考力・表現力を身に付ける―そんな算数の授業を、東京都調布市教委の平成24・25年度研究推進校である市立飛田給小学校(井上潔校長、児童456人)が実践している。研究主題は「児童の考える力、表現する力を伸ばす算数指導~問題解決学習を通して~」。10月25日に公開授業と研究発表を行い、これまでの成果を明らかにした。
幼稚園2回訪れ 園児と触れ合い
千葉・流山市立東部中「家庭科」
千葉県流山市立東部中学校(岡林秀樹校長、生徒597人)では、家庭科分野A(家族・家庭と子どもの成長)の一環として、2回にわたる地域の幼児との触れ合い活動を実施している。人との関わり方を学ぶとともに、2回の幼稚園訪問を生かして、反省点の発見から改善につなげるなど、問題解決能力を育てる狙いだ。
東北の思い引き継ぎ結束
日本学校農業クラブ全国大会
農業系の学科、高校に在籍する生徒が加盟する日本学校農業クラブ連盟(FFJ、代表=徳田安伸・東京都立園芸高校校長)の平成25年度首都圏大会が10月23、24の両日、東京都をはじめ埼玉・千葉・神奈川県の1都3県で開催された。今大会は、64回目にして初の複数県による合同開催。短い準備期間にもかかわらず、関東ブロック連盟に所属する約2万人の生徒が力を合わせ、大会運営に携わった。
保護者が保護者に「スマホ教室」
愛知・小牧市小中学校PTA連絡協議会
全国各地の教育現場で「スマホ問題」への対応が求められる中、愛知県小牧市小中学校PTA連絡協議会は10月から、学校や地域コーディネーターと連携し、市内の全9中学校で、利用のリスクや保護者の関わりの在り方などを学ぶ講習会を始めた。講習会の対象は保護者や地域住民で、「ゲーム機・スマホを知ろう!~子どもを守るためのしゃべり場~」と名付けた。保護者が講師を務める点が特徴で、参加者同士で悩みや課題解決策を語り合う。「市内全校(地域全体)で、みんなで子どもたちを守り育てていこう」という思いから実施を決めた。