全英語教員、3年目に留学
来年度から 中高200人が3カ月間
東京都教委
東京都教委は来年度から、教員の英語指導力を高めるため、経験3年目の全ての英語科教員を3カ月間、英語圏の国に短期留学させることを決めた。対象となるのは中学・高校の200人。英語を母国語としない人向けの英語教授法などを大学で学ぶ。若手教員養成として来年度予算で計22億7100万円を要求する。渡航費や授業料などは都教委が全額負担する。
教育行政の方向性 首長、教育長が検討
日本教育行政学会第48回大会
日本教育行政学会は10月11日から3日間、第48回大会を京都大学吉田キャンパスで開催した。教育再生実行会議の提言を受け、教育委員会制度の在り方が中央教育審議会で審議されている。同学会ではシンポジウムや特別企画などで今後の教育委員会の在り方、方向性を探った。門川大作・京都市長や中島幸男・福岡県芦屋町教育長らが登壇した特別企画の報告や、自由研究発表の一部を紹介する。
全日本中学校長会研究協議会 下
前回に続き、全日本中学校長会研究協議会福井大会での発表を紹介する。
記憶に残したい話ずらり
幼児に読み聞かせたい本 保育者に勧めたい本 下
幼児期に親しんだ絵本は長く記憶に残る。だからこそ、その絵本選びは難しい。前回に引き続き、日本教育新聞の書評委員でもある、児童文学者の鈴木喜代春さん、児童文学研究者の伊藤始さん、日本子どもの本研究会会員の望月武人さんの3人にリストアップしてもらった本を紹介する。比較的新しい本も取り上げられており、本を選択する際の参考にしてほしい。
科学の有用性を実感
全国小学校理科研究協議会が大会
全国小学校理科研究協議会(会長=永田学・東京都墨田区立二葉小学校校長)は10月24、25の両日、名古屋市で第46回大会を開催した。参加者は約1500人。同大会で提案されたのは、体験を軸とし、子どもたちが科学の有用性を実感できるような理科学習だ。生活との結び付きが強い自動車。それを各学年で共通教材とし、エネルギー領域の学習を展開する名古屋市立八熊小学校(石井鈴一校長、児童312人)の取り組みを紹介する。
人と関わり自分見詰め直して
全日本中学校道徳教育研究大会で報告
10月31日、第47回全日本中学校道徳教育研究大会が秋田県秋田市立桜中学校(刈田茂校長、生徒425人)で開催された。大会主題は、「豊かな関わりの中で自他が光り輝く生き方を追求する道徳教育」。同中では他者との関わりの中で自身を見詰め直し、夢や希望を抱いて前向きに生きる生徒を育成する授業の研究発表を行った。また大会後半には、六つの課題別分科会で道徳教育を取り巻く問題について話し合われた。ここでは桜中学校2年B組の「夢」に焦点を当てた授業実践と、第2分科会で発表された、山形県山形市立第九中学校の道徳教育推進教師を中心とした推進体制の実践例などを紹介する。
全国普通科高等学校長会が総会・研究協議会
全国普通科高等学校長会(理事長=及川良一・東京都立三田高校校長)の第63回総会・研究協議会が10月31日と11月1日の両日、東京都内で開催され、研究協議やシンポジウムなどを行った。研究協議では、新学習指導要領下で授業時間が増加している問題や、今や高校生の9割が使用しているスマートフォンとネット上のトラブルなどについての発表があった。
シンポ グローバル人材育てる高校教育とは
「グローバル社会に対応する普通科高等学校教育について考える」をテーマにしたシンポジウムでは、本部の高校基本問題検討特別委員会(高基検)委員長の高橋基之・東京都立目黒高校校長が基調報告したのを受け、筑波大学の吉武博通・大学研究センター長、外資系製薬企業グラクソ・スミスクライン(株)の四方ゆかり取締役(人財本部長)、東京都立国際高校の青山彰校長らがそれぞれの立場から普通科高校でのグローバル人材の育成や、その在り方などについて提案し、その後、各地の高校長らと協議した。コーディネーターは日本教育新聞社の矢吹正徳編集局長が務めた。
リタイア男性が子育て支援
埼玉・朝霞市
定年退職後のシニア男性たちが地域社会のために立ち上がり、学童保育などの現場で子どもの育ちを支える活動が埼玉県朝霞市で始まった。朝霞市はNPOと連携して子どもの発達や教育などに関する講習会を用意。小学校などでの実習を含めて合計45時間もの講習会に参加し、市から「育児支援マイスター」の認定を受けた男性たちは、「ぐらんぱの会」という組織を設け、4月から市内各地で活動を続けている。