高校生の「学びの基礎診断」大学入試で活用も

　文科省は１３日、高校生の基礎学力の定着状況を測定するために来年度から始める「学びの基礎診断」として申請された民間テスト・検定試験の概要を明らかにした。民間企業や公益法人など９事業者が申請。一部は、大学入試センター試験の後継となる大学入学共通テストの一環として英語の４技能を測定する民間テスト・検定試験として認められている検定試験だった。

「英語村」開設から３カ月

群馬・高崎市

　国内各地から集まった子どもたちが「留学生」として１年間にわたって１学年１学級の小・中学校に通いながら、下校後は外国人スタッフから英語を学ぶ「英語村」。群馬県高崎市が今春、閉校となった小学校の敷地を使って開設した。昨年５月には、留学生を募集する全面広告を全国紙に載せるなど話題を集めてきた。この３カ月余り、どんな様子だったのか。（１面から続く）

東北地区中学校長会研究協議会　山形大会

　第６８回東北地区中学校長会研究協議会山形大会（会長＝阿部善和・山形市立第五中学校校長、大会実行委員長＝坂本尚志・山形市立第四中学校校長）が６月２８、２９の両日、山形市内で開催された。平成２３年度の山形大会は東日本大震災の影響で中止となり、研究報告の冊子「きずな」を発行するにとどまった。今大会では３分科会で六つの研究・実践報告があった。

遊びの世界を充実させる環境づくり

認定こども園　はやし幼稚園（神奈川・厚木市）

　子どもの主体的な遊びを園生活の核として、その世界を充実させる。そのことで自然や物、人との関わりなどの体験を積み上げ、子どもたちの豊かな感性と健やかな身体を育んでいる。神奈川県厚木市の(学)緑ヶ丘学園　認定こども園はやし幼稚園（難波香織園長、園児２４０人）では、子どもたち一人一人が興味・関心を深め、それを自覚して遊び込める環境づくりを大切にしている。

「科学する子どもたち」目指し

ソニー子ども科学教育プログラム　最優秀校

愛知・西尾市立西尾小学校

　「科学が好きな子ども」の育成を目指し、「西小科学教育プロジェクト」を立ち上げて約１０年。愛知県西尾市立西尾小学校（清水文克校長、児童７３４人）では、地域の自然や人・もの・こと、ビオトープがある環境を生かし、学校全体の研究テーマである「ふるさとを愛し、語れる子の育成」に取り組んでいる。「生活と結び付く単元構成の工夫」や「ワクワクする教材・教具の開発」などに加え、教科横断的なカリキュラムを展開しているのが特徴の一つ。昨年度は「ソニー子ども科学教育プログラム」で「最優秀校」に選ばれた。１１月２日に研究発表会を行い、研究成果の一端を披露する。

子どもの教科書への思い・期待は

中学生、AI・デジタル化など望む

教科書研究センターが報告書

　小・中学校の子どもたちは、今の教科書をどう見詰め、未来の教科書にどんな期待を寄せているのか―。(公財)教科書研究センター（常田寛理事長）は創立４０周年を記念して、「わたしと教科書」作文コンクールを実施。約１５００の応募作品を分析し、このほど報告書にまとめた。未来の教科書への期待では、小学生からは動画や辞書など新しい機能の追加を、中学生からは人工知能の搭載やデジタル化を望む意見が寄せられた。

大学入試改革　首都圏の４大学に聞く

　日本教育新聞社と(株)ナガセによる夏の教育セミナーでは、各大学の入試改革や教育改革などについての講演もある。首都圏の主要大学の関係者に、入試改革や問題意識を聞いた。

さまざまな本物体験通じて主体性育む

茨城県立小瀬高校

　相撲部屋の朝稽古訪問、全国高校生花いけバトル大会への挑戦、ゴルフ講座での人格形成など、さまざまな本物体験を通して、生徒たちに将来、役立つ力を付けてもらおうと、茨城県立小瀬高校（常井安文校長、生徒１５３人）はユニークな取り組みを続けている。明治３２年に村立の農業補習学校として開校し、来年には１２０周年を迎える。小規模ながら、地域に愛される学校でもある。「学校は地域のシンボル。高校を核とした持続可能な地域づくりを目指したい」と常井校長は話す。

便利なものを上手に使おう　運動呼び掛け

公民館拠点に

埼玉・日高市

　携帯電話・スマートフォンをはじめとする「便利なもの」を誰もが上手に使えるようになろうと、埼玉県日高市で公民館を拠点に、学校、幼稚園、保育所、住民らが連携した運動が始まった。毎月第３日曜日は家庭内で携帯電話の使い方について話し合うなどする日として地区内の子育て世帯に取り組みを促してきた。一連の活動は「便利」「上手」をローマ字表記した際の頭文字から「BJプロジェクト」と名付けている。