No.6173号(2018年12月17・24日号)11面では「教えて先生Q&A」を掲載

12.17

20181217-01

老朽化進む国立大附属校・園 4割が築50年以上

 国立大学の附属学校や幼稚園の校園舎の老朽化が進んでいる。附属学校の関係団体の調査で、建設から50年以上たつ校園舎が約4割を占めることが分かった。運営費交付金や施設整備のための補助金が毎年減っており、大学側が附属学校の改修にまで手が回らない事情が背景にある。

「免許状更新講習」と「中堅研修」を一体で

教員資質向上へ実践報告

上越教育大がシンポ

 昨年4月の法改正により各都道府県教委などが作成している教員育成指標などについて各地の実践を報告し合うなどするシンポジウムが上越教育大学で開かれた。教員免許状更新講習を県教委の研修に組み入れて指標に基づいた資質向上を目指したり、1年目の教員と5年目の教員が共に学ぶ研修を設けたりといった報告があった。これまでの10年経験者研修を改めるなどして新たな研修体系が構築されつつあることが明らかになった。
 このシンポジウムは同大学の学校教育実践研究センターによるもの。文科省の「養成・採用・研修の一体的改革推進事業」の一環と位置付けた。

大都市中学校長会連絡協議会大阪大会 上

 東京都を含めた政令指定都市の校長会で構成する大都市中学校長会はこのほど第75回連絡協議会大阪大会(大会会長=笹田文雄・大阪市立上町中学校校長、大会事務局長=文田英之・同市立花乃井中学校校長)を大阪市内で開催した。「学校経営」「教育指導」「大都市特有の諸問題」などに関わる三つの分科会で各市の現状報告と意見交換などが行われた。2回に分けて紹介する。

国際シンポ 子どもたちに「自然の力」を

日本生態系協会など

 乳幼児期の自然体験は、豊かな感性や思いやる心が育まれるなど、子どもたちの育ちになくてはならない。(公財)日本生態系協会と日本ビオトープ管理士会は1日、保育の中に自然体験を取り入れていくためのヒントや保育者の後押しとなることを狙い、国際シンポジウム「幼稚園・保育所・認定こども園 子どもたちに“自然の力”を」を開催した。

ICT活用し「深い学び」実現へ

大阪初芝学園はつしば学園小学校

 21世紀を担う人材育成に力を入れている私立・大阪初芝学園はつしば学園小学校(加藤武志校長、児童508人)。ICT機器を活用し、「主体的・対話的で深い学び」の実現に取り組んでいる。授業では「ペア・グループ学習」を取り入れる。重点に置くのはコミュニケーションの「きく」。一人では解けない質の高い課題に対して友達の考えを聴き、学び合うことで、さまざまなアプローチから課題と向き合える子どもが育っているという。

全日本中学校道徳教育研究会が兵庫で全国大会

 全日本中学校道徳教育研究会(会長=菅野由紀子・東京都武蔵野市立第二中学校校長)は11月1、2日、兵庫県内で52回目となる全国大会(実行委員長=田中重明・神戸市立北神戸中学校校長)を開催した。「未来を切り拓く力を育てる道徳教育―夢と希望をもち、よりよく生きる生徒の育成」をテーマに教育実践の紹介や、県内4校で公開授業を行った。

地域とともに歩み、自立と社会参加を目指す

横浜市立若葉台特別支援学校

 「一人ひとりを大切にした教育」とともに、「地域とともに歩み、自立と社会参加を目指す教育」を教育目標としている横浜市立若葉台特別支援学校(工藤幹夫校長、児童・生徒161人)。平成25年の開校以前から地域が「わがまちの学校づくり」に積極的に関わっており、26年4月からコミュニティ・スクールに指定されている。さまざまな交流の拠点となるような学校を目指し、コミュニティハウスでのカフェ営業や他県の特別支援学校との交流など、さまざまな取り組みを進めている。

家庭・地域教育を充実 新時代の子育て基盤づくり推進

前川財団

「親と子のコミュニケーション」など主題に交流

 家庭教育や地域教育の充実によって、子どもの心と体をバランス良く育み、優秀な人材を多数生み出す基盤づくりを進めようと、平成26年度に設立された(公財)前川財団(佐野誠理事長、東京都江東区)。年2回の「未来教育シンポジウム」や家庭・地域教育に関わる研究助成・実践助成事業を通して、その具現化を目指してきた。佐野理事長に日頃の活動や思いを尋ねるとともに、今年開催したシンポジウムを中心にこれまでの歩みを紹介する。

非大卒の若者に可能性を

東大でシンポ

 インターンシップ形式で中学校卒、高校卒の若者の就業を支援している企業を中心に、少年院の教官などを交えたシンポジウムが先月、東京大学の学園祭の一環として行われ、同大学の学生らが聴講した。「非大卒の若者の現状と可能性」を主題に、パネリストは生まれ育った地域社会から出て視野を広げることの大切さ、人生の選択肢を増やすことの必要性などについて語った。

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