No.6196号(2019年06月24日号)3面では「特別支援学校の生徒が人命救助」を掲載

06.24

20190624-01

OECD調査 日本の教員「専門性高めたいが困難」

事務・部活に時間割かれ

 経済協力開発機構(OECD)は19日、学校教員の勤務環境などについての国際調査結果を公表した。日本の教員は、勤務時間が参加国・地域の中で最も長い一方、専門性や指導力を高めるためにかける時間が最も短かった。勤務時間の半分以上を授業以外の事務仕事や部活動指導などに充てていた。日本特有の学校運営に関わる時間のため、専門性を高める時間を十分に取れない実態が浮かんだ。また、児童・生徒の学習規律は他の国より整っている傾向が明らかになった。

茨城県教委 英語、プログラミングで遠隔授業試行

専門人材を講師に

小・中学校対象

 茨城県教委は、県内の公立小・中学校の英語とプログラミングの授業をさらに充実させようと、遠隔教育システムを使って専門性の高い人が指導する授業の試行を9月から始める。中学校の遠隔教育では受信する教室に専門教科の免許状を持つ教員を置くことになっているが、今回は実証研究事業に位置付けて特例的に制限をなくす。

特別支援学校の生徒が人命救助

背景に「社会との接点を持つ」

 特別支援学校高等部(高等特別支援学校)の生徒が先月の下校中、鉄道の踏切で倒れている高齢者を命の危機から救い出した。警報音が鳴り、接近した列車が見える中での行動だった。どんな生徒たちだったのか。

指導要領の改訂趣旨、改めて共通理解を

喜名 朝博 全国連合小学校長会会長(東京都江東区立明治小学校統括校長)

新会長に聞く 中

 本年度、全国連合小学校長会会長に就任した喜名朝博・東京都江東区立明治小学校統括校長に、今後の全連小の在り方や小学校教育の課題などを語ってもらった。

未来のつくり手となる子どもの育成

第70回全国国公立幼稚園・こども園長会 総会・研究大会

 全国国公立幼稚園・こども園長会は7、8の両日、熊本市で第70回総会・研究大会熊本大会を開催した。研究主題は「学びをつなぎ 未来を築く子どもたちを育てる 幼児教育の創造~今、国公立幼稚園・こども園が果たすこと~」。未来社会を切り開くための資質・能力を育てるため、各園は一人一人の学びをつなぎ、未来のつくり手となる子どもの育成を目指す必要がある。参加した全国の園長は、そうした園経営の充実、質の高い幼児教育・保育の維持・向上などについて学び合った。

「深い学び」へ問題解決的な学習充実

タブレットなどICT機器を児童が主体的に活用

調べ学習や発表準備で

東京・墨田区立第三吾嬬小学校

 「主体的・対話的で深い学び」の実現を目指し、授業改善に取り組む東京都墨田区立第三吾嬬小学校(川中子登志雄校長、児童515人)。子どもの学ぶ力を育成するために、「問題解決的な学習」の充実を図っている。その手だてとして、ICT機器を効果的に活用。本年度は「情報活用能力」にも着目し、どの教科でどのような力を育成できるかに関して系統性を踏まえた一覧表にまとめていく計画だ。来年1月21日に研究発表会を行い、研究成果を披露する。

AIで代替できない「人間の強み」育成目指す

岩手大学教育学部附属中学校

 「Society5・0を生き抜く『人間の強み』を育む学びの構想」をテーマに、岩手大学教育学部附属中学校(宮川洋一校長、生徒436人)は5月31日、学校公開教育研究中間発表会(1年次)を実施した。AI等では代替できない、人間にしかできない強み。その強みを発揮できるように、授業を中心とした中学3年間の教育課程全体のカリキュラム・デザインを核とし、必要な資質・能力を育む研究実践をスタートさせた。同校の取り組みを紹介する。

新たな「全特長ビジョン」策定 学校課題 把握と解決へ全国調査を

朝日 滋也 全国特別支援学校長会会長

 5月21日の理事会で全国特別支援学校長会(全特長)の本年度会長に就任が決まった、朝日滋也・東京都立大塚ろう学校統括校長。27日に開催される総会を前に、就任の抱負や特別支援教育の現状と課題、全特長の果たす役割や進める取り組みなどについて話を聞いた。

退職教員など学習支援広がる

相模原市「月2」の活動開始

 民生委員・児童委員が住民組織の一員となって小学生らの学習を支援する活動が広がりを見せている。相模原市では本年度から、相模台地区が加わった。児童は月に2回、公民館などに集まってくる。1人の児童に対し、元教員などのボランティアが少なくとも1人付く手厚い支援の下、宿題などに打ち込んでいる。

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