教員の夏季休暇「増える」6割 市区町村教育長への本社調査で
閉庁日、部活見直しで
日本教育新聞社が政令指定都市を除く全国の市区町村の教育長を対象として行ったアンケートで、今年の夏季休業期間中に小・中学校の教員の休暇が増えそうだと答えた割合が6割に達した。背景には日直を務める教員を置かず、電話にも対応しない学校閉庁日の設定や、部活動の日数の見直しがある。この夏には教員が立ち会わない形態で総合的な学習の時間を行う地域が現れ始めていることも明らかになった。
復興・防災教育と校長のかかわりで発表
東北地区中学校長会研究協議会秋田大会
第69回東北地区中学校長会研究協議会秋田大会(同地区中学校長会会長=石郷岡仁司・秋田市立秋田西中学校校長、大会実行委員会委員長=齋藤透・同市立秋田東中学校校長)が6月27、28の両日、同市内で開催された。大会主題は「新たな時代を切り拓き、よりよい社会を創り出していく日本人を育てる中学校教育」で、3分科会で六つの研究・実践報告が行われた。
ケータイ持ち込み「禁止維持を」半数、授業時数「標準超えず、従来通り」7割
全国市区町村教育長アンケート
市区町村の教育長を対象に行った本社調査では、小・中学校教員の休暇が今夏、増えそうとの認識を6割が示している。児童・生徒が学校に携帯電話を持ち込むことを引き続き、禁止するべきだとの意見は5割にとどまった。既に持ち込みを認めている地域では、児童・生徒が持ってきた携帯電話を職員室で保管する学校が多いことが明らかになっている。
(調査方法など1面参照)
大学入学共通テストに挑む 古地図を批判的に読み解く
主体的・協働的・そうぞう的 3実践力育む
「未来そうぞう科」設けカリキュラム開発中
大阪教育大学附属平野小学校
文科省研究開発学校の指定〔2016(平成28)年度~〕を受け、「未来を『そうぞう』する子ども」の育成に取り組む大阪教育大学附属平野小学校(出野卓也校長、児童627人)。生活科、総合的な学習の時間、特別活動を統合した「未来そうぞう科」を新設し、カリキュラム開発を進めている。「ミニチュアホース」を飼い、自分たちが何をしなければならないかを考える低学年の取り組みなどもある。来年度から全面実施となる新学習指導要領。その次の改訂に資する研究を進めている。
3年生が1年かけて課題研究 国・数・理・社・英・体の6教科で
東京都立小石川中等教育学校
平成18年度からSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定されている東京都立小石川中等教育学校(梅原章司校長、生徒951人)は6年間を通して課題研究とそれに関連する学習に取り組んでいる。中学生段階の3年生では、1年間かけて研究活動を実施。6教科に九つの講座を用意し、10人から30人の生徒を所属させ、指導していく。
障害種別に指導者育成担う 各地域の特別支援を底上げ
長年続く国立特別支援教育総合研究所の専門研修
特別支援教育の指導的立場に立つ教員の専門性向上を目指し、約50年にわたって開催されている、(独)国立特別支援教育総合研究所(特総研)の「特別支援教育専門研修」。参加者がその学びを全国各地に伝えることで、各地域の特別支援教育のレベルアップにつなげてきた。本年度も3期3コースが開催される予定で、7月12日には第1期「知的障害教育コース」の閉講式が開催された。
強力台風で樹木倒れ 力を合わせて園庭再生
昨年9月の台風で園庭に立っていた樹木が根こそぎ倒れるなど大きな被害を受けた大阪教育大学附属幼稚園(大阪市)では、一般社団法人日本植木協会の協力を得て園庭の再生を進めている。今年2月には同幼稚園PTAが中心となり、10本の苗木を植え、春にはさっそく花を咲かせて新入園児を迎えた。秋になるとたわわに実をつけるザクロの木に代わり、ハッサク、ミカンなどの木を新たに植えている。