小学校 教科担任制導入 対象教科、専門性担保など議論
検討会議初会合
中央教育審議会で議論されている小学校高学年からの教科担任制の導入を巡り、文科省は7日、専科指導の対象教科などを話し合うための検討会議の初会合を開いた。中教審は地域の実態を考慮しながらも英語、理科、算数の3教科を優先的に導入する考えを示している。検討会議では、専科指導の専門性担保の仕組みなどと併せて議論し、来年末までに報告をまとめる。
1人1台端末 初年度の体制づくりは
児童・生徒が1台ずつ情報端末を使えるようにする「GIGAスクール構想」はコロナ禍により、当初の予定よりも前倒しで整備が進む。導入初年度には、どのような取り組みが求められるのか。先行する自治体の学校を含めて取材した。
理不尽と向き合い課題解決に尽力 連載「管理職の独り言」4年半を振り返る 上
検討会議初会合
ドラマ「半沢直樹」の新シリーズは、多くの人の共感を呼び、今でもテレビやSNSなどで話題だ。教育界でも理不尽な出来事やシステムと向き合い、課題解決に尽力している人が大勢いる。学校経営面で4年半にわたって続く「管理職の独り言」欄の執筆者の多くは、実は各地を代表するような教育者。後に教育長や校長会会長などになり、目の前の課題解決にまい進している。過去の連載の中から反響が大きかったエピソードなどを、コロナ禍の中の一服の清涼剤になればとお届けする。
台風による豪雨災害乗り越えて
丸森たんぽぽこども園(宮城・丸森町)
中心部一帯が浸水するなど、昨年10月12日の台風19号によって大きな被害を受けた宮城県丸森町。同町の(社福)丸森町社会福祉協議会 丸森たんぽぽこども園(八島都貴子園長、園児143人)も被災し、園舎が床上浸水して使用することができなくなった。被害が少なかった別のこども園と合同で保育を行う中、今年6月に園舎が復旧するまでには、子どもたちが元気に楽しく遊び、生活するためのさまざまな保育の工夫があった。
小6外国語 文科省作成「振り返り教材」特色は
文科省は小6と中3向けの「振り返り教材」(国語、算数・数学、外国語)を作成し、都道府県教委・政令指定都市教委などにデータを配布した。各教科で共通しているのは、1学期に学んだ内容を扱っていること。本年度、小学校は新学習指導要領の全面実施を迎えた。高学年の新教科「外国語」が本格的なスタートを切ったことを受け、小6外国語の「振り返り教材」の特色や活用法などについて紹介する。
日常生活につながる言語活動を設定
埼玉大学教育学部附属中学校 国語科
新学習指導要領の趣旨を踏まえ、国語科の学習指導の工夫・改善に取り組む埼玉大学教育学部附属中学校(安藤聡彦校長、生徒464人)。力を入れていることの一つが、実社会・実生活につながる場として文脈・状況を意識した言語活動の設定だ。身に付けた力(思考力など)を見取るために、学校独自のペーパーテスト(記述式問題)を作成。テストの返却を通して、努力を要する生徒への適切な支援もできているという。
環境変化で生徒減の中ESDなどで教育活動を魅力化 明治期開校の伝統校
広島県立忠海高校
村上・特別記者がリポート
明治30(1897)年に開校し、首相を務めた池田勇人、画家の平山郁夫など多数の人材を輩出した広島県立忠海高校(中津英吾校長、生徒197人)。歴史と伝統がある一方で、周囲の環境の変化による生徒減の課題に直面している。こうした中、教育活動の魅力化や教員の人材育成に力を注ぐ今の姿を、村上悦雄・特別記者にリポートしてもらった。
「やさしい日本語」認知度に世代差 文化庁世論調査
文化庁が今年3月に実施した「国語に関する世論調査」の結果を公表した。言葉の意味や慣用句の使い方が話題となる調査だが、今年は日本国内に住む外国人と日本語との関係についても調べている。
ヤングケアラー 早期発見へ厚生労働省が報告書
親が病気がちである、あるいは、心身に障害があるといった事情のため、子どもでありながら介護や家事、きょうだいの世話などを担う「ヤングケアラー」。時に不登校につながったり、学業の時間が圧迫されたりして、人知れず、苦労を背負い込むことになる。支援を進めようと厚労省が早期に発見し、対応を進めるための研究を進めている。今年3月には早期発見のための確認項目例などを掲げた報告書をまとめている。