小学生の暴力行為深刻化 発生件数が2年連続で中学生上回る
文科省調査
文科省は22日、小・中学生、高校生などの生徒指導上の課題について令和元年度の調査結果を公表した。児童・生徒の暴力行為件数、不登校の児童・生徒の割合、いじめ認知件数は前年度を上回り、増加傾向が続いている。暴力行為件数は2年続けて、小学校が中学校を上回った。いじめ認知件数の都道府県間格差は縮まった。件数が少なかった自治体で増えていた。
受験期の運動不足、顕著 中3で7割、高3は8割以上
明大研究員調査
受験期にある中学校3年生と高校3年生で運動量が著しく低下し、中3で7割以上、高3で8割以上が運動不足に陥っていることが、明治大学の調査で分かった。受験生を対象にした身体活動に関する大規模調査は国内で初めてという。調査を行った専門家は、学校現場でも生徒の運動不足や座り過ぎによる弊害を理解する必要性があると指摘。ホームルームなどを利用して簡単な運動の機会を設けるよう提唱している。
オンラインで会場とつなぐ ハイブリッド形式で連絡会
東京都公立小学校長会
本年度のコロナ禍は教育関係団体にとっても大きな課題。行事の大半が中止になり、組織力が低下する、会費返還の要望が寄せられる、といった話も聞く。東京都公立小学校長会(喜名朝博会長)は、島しょ部を含めて50以上の地区があり、一堂に会することが難しい現状を踏まえ、地区代表校長連絡会などの行事をオンラインや動画配信などと組み合わせた「ハイブリッド形式」で実施してきた。来年2月の研究発表会も会場への参加者を大幅に減らし、同様の形式で行う予定だ。同会の運営は、各種会議や行事の在り方を模索する団体にとって参考になる事例だ。
コロナ禍の中、教育研究会を開催 感染防止対策など協議し
上越教育大学附属幼稚園(新潟・上越市)
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、各園の公開研究会の中止やオンライン開催への変更が続いている。こうした状況の中、新潟県上越市の上越教育大学附属幼稚園(安藤知子園長、園児57人)はこの秋、感染防止対策を万全に取った上で第28回幼児教育研究会を開催した。公開保育では研究テーマ「子どもを支える保育~評価を通して~」に関することに加え、日々の振り返りを基に遊びが充実するように工夫を続けている点や、コロナ禍に対応した環境構成についても理解を深めることができた。
読み手の心に届く表現を求めて 俳句の指導に力
海城中学高校(東京・新宿区)国語
教育活動全体で「表現すること」を重視している、東京・新宿区の海城中学高校(柴田澄雄校長、生徒1955人)。高校1年の学年主任を務める国語科の本間純一教諭は、受け持っている生徒が中学1年生の時から、俳句の授業に力を入れてきた。本年度は、第31回「伊藤園お~いお茶新俳句大賞」で優秀学校賞を受賞。同校で個人ではなく学校として受賞することは初だ。
「スタディサプリ」活用した実践発表 「世界教師デー」にオンライン上でシンポ
リクルートマーケティングパートナーズ(東京・品川区)は5日、同日がユネスコの「世界教師デー」に当たることにちなみ、同社が提供するICT教育支援サービス「スタディサプリ」などを活用した、高校での教育実践を紹介するシンポジウムをオンライン上で開催した。全国の公私立高校8校が参加し、YouTubeLiveで配信した。このうち3校の発表を紹介する。
教員採用、県外進出活発に 53県市が近隣でも説明会
教員採用を巡り、教育委員会が活動の場を県外に広げる動きが進んでいる。採用倍率の低下を背景に、受験者を広域から求める狙いだ。小学校では、実技試験を廃止して試験のハードルを下げ、受験者を確保しようという傾向が強まっている。
学校休業中の取り組みなど紹介 全附P連がオンラインで全国大会
一般社団法人全国国立大学附属学校PTA連合会(全附P連、神余智夫会長)は3日、第11回全国大会を開催した。開催スローガンは「子どもたちとこの国の未来のために~現在、附属学校から発信する新しい教育のありかたと役割~」。新型コロナウイルス感染症の感染防止のため、オンラインで実施。YouTubeを使用し、配信した。