不登校の初期対応検討へ
長欠1度で回復難しく
文科省
不登校の小・中学生が依然として減らない中、文科省は有識者による検討会議を年内に立ち上げ、学校向けの新たな対応策をまとめる。同省が不登校経験のある人に行った追跡調査では、長期欠席を1度経験すると、回復するのは難しいことが示された。検討会議では、長欠理由に応じた支援方法や初期対応の在り方などを議論する予定だ。
運動好きな女子中学生増やせ
冬こそ習慣付けたい
7日に開幕するソチオリンピックを前にトップスポーツが盛り上がりを見せる一方、国内では寒さの中で、子どもたちの運動量は十分か。特に、約4分の1が1週間の運動時間「0」という女子中学生。運動をする層としない層に分かれる傾向が強いことが文科省の調査で浮き彫りになった。運動をしない層の子どもたちにどう運動を促すか、北国の中学校を訪ねるなどして、実践事例をまとめてみた。
東京都中学校清和会が学校経営実践研究発表会
東京都中学校清和会(会長=藤本渡・江東区立深川第二中学校校長)は1月25日、平成25年度学校経営実践研究発表会を都内で開催した。柳谷貞行・練馬区立開進第三中学校校長は「豊かな心をはぐくみ、人間としての生き方を探求する教育の推進」を、鈴木明雄・北区立飛鳥中学校校長は「問題解決型授業を活用した主体的な学習能力と自己評価能力の育成」をテーマに、日頃の研究・実践の取り組みを報告した。
園児の心身成長促す
林で遊び 富士登山
埼玉県狭山市 けやの森学園幼稚舎・保育園
澄み渡る青空と雲海の中、子どもたちが、小さな体を一歩一歩前に進める。大人でも大変な富士山登頂に挑む、埼玉県狭山市のけやの森学園幼稚舎・保育園(佐藤朝代園長、園児74人)年長の園児らだ。疲労と戦い、時には泣きながら…厳しい大自然の中で、一人一人が自分の精いっぱいに向き合い、限界を知る。自分の力では思い通りにならないことがたくさんあることを、全身で学んでいる。「富士山登頂」や「林の遊び」など、独自の自然体験で園児の成長を促す、けやの森の取り組みを紹介する。
指導工夫し道徳が好きに
東京・渋谷区立加計塚小学校
「魅力ある楽しい授業をしたい!」―。東京都渋谷区立加計塚小学校(高橋妃彩子校長、児童380人)では、多様な指導法を取り入れるなど、道徳授業の充実に取り組んでいる。道徳的価値を自分との関わりで考え、自他を認め合いながら自らの生き方へとつなげることがねらい。アンケート調査の結果では、「道徳の授業が好き」と肯定的に答える児童も増えている。
運動部と総合型地域クラブの連携を探る
日本中学校体育連盟が研究大会
(公財)日本中学校体育連盟(会長=細谷美明・東京都港区立御成門中学校校長)は1月16、17の両日、鹿児島市で研究大会を開催した。研究主題は、「豊かな人間性と生きる力を育む運動部活動のあり方を目指して」。分科会では、総合型地域スポーツクラブとの連携やスポーツ障害の予防などについて、事例発表を行った。また、シンポジウムでは、有識者4人が、今後の運動部活動の在り方について意見を交わした。
商売の面白さを味わう
愛知・西尾信用金庫が文科・経産省「キャリア教育推進連携表彰」で優秀賞
西三河ハイスクール・起業家コンテスト
高校生が自らのアイデアを基に模擬株式会社を設立し、ビジネスを体験できる機会を提供しようと、西尾信用金庫(愛知県西尾市、近藤実理事長)が平成22年度から「西三河ハイスクール・起業家コンテスト」を開催している。22~25年度の参加者数は、西三河南部の専門高校を中心に延べ1174人。その功績が評価され、本年度、文科省が経産省と共催する「第3回キャリア教育推進連携表彰」の優秀賞にも選ばれた。
中学生が町内会を学ぶ
山形県酒田市
総合的な学習の時間で町内会について学んだ生徒が、地域社会のためにできることを週末や夏休みなどに実行するという取り組みが山形県酒田市で始まって10年を迎える。市立第三中学校の生徒は、この冬も、独り暮らしの高齢者宅を週末に訪ね、玄関前の雪をかき出し、称賛の声を浴びる。高校受験を控えながらも、3年生が中心となって、自分が住む地区の課題を解決しようと汗を流してきた。