高校生の学習計画 7割が立案、達成は2割
民間調査
約4分の3の高校生が、学習する際に計画を立てることが、東進ハイスクールなどを展開するナガセ(東京・武蔵野市)の調査で分かった。一方で、計画を達成できる生徒は、2割に満たなかった。
加速するパラリンピック教育 共生社会への理解深める
24日から東京パラリンピックが開幕する。開催が決まった平成25年以降、全国の学校ではオリンピック教育と並行して、子どもたちの多様性や共生社会に対する理解を深めようとパラリンピック教育の取り組みが加速してきた(1面参照)。教員志望の学生がパラスポーツを学ぶ動きも出ている。
学校の危機管理体制やCSについて各地の教頭が実践報告
全国公立学校教頭会研究大会佐賀大会
全国公立学校教頭会(会長=長谷川右・千葉県船橋市立葛飾中学校教頭)は3、4日の両日、研究大会佐賀大会(大会実行委員会委員長=小川裕子・佐賀市立日新小学校教頭)をオンラインで開催した。大会主題は「未来を生きる力を育む 魅力ある学校づくり」。特別分科会を含めた7分科会で研究・実践報告が行われた。
園経営、教育内容・課題など3テーマで研究発表
全国国公立幼稚園・こども園教育研究協議会
全国国公立幼稚園・こども園長会(会長=箕輪恵美・東京都中央区立有馬幼稚園園長)などは7月30日、第68回全国国公立幼稚園・こども園教育研究協議会岡山大会を開催した。当初は岡山市での開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染症問題の影響でオンライン開催となった。研究主題は「子供は咲く花~未来を切り拓く力を育む幼児教育の創造」。研究発表、六つの分科会、ポスター発表を実施し、豊かな経験を保障して子どもたちが持っている可能性を育む幼児教育の在り方を考えた。
クラウド使い業務時間大幅減 容易に家庭と情報共有
埼玉大学教育学部附属小学校
「働き方改革」が功を奏した学校の一つとして、埼玉大学教育学部附属小学校(細川江利子校長、児童627人)の取り組みが注目されている。導入しているのは、パソコンやスマートフォンなどを活用し、学校と保護者が情報共有できるクラウドサービス。配布物の印刷や集計作業、連絡対応などにかかっていた時間(年間587時間)が大幅に削減した。保護者からは「紙を削減でき、過去のものも検索できて便利」などの声が上がっていて好評だ。
企業と連携してまちづくり教育 地域の未来への当事者意識を
宮崎・都農町都農中学校
宮崎県都農町立都農中学校(黒木倫徳校長、生徒228人)は本年度から、まちづくりに関わる事業を展開する民間企業のイツノマ(同町)と連携した、総合的な学習の時間や職場体験などを展開している。地域の課題と向き合い、自分で考え、周囲の人々と共に解決に向けて行動できる人材の育成が目標だ。
障害ある弟の自立や防災プロジェクト報告が受賞
第69回全国高校家庭クラブ研究発表大会
第69回全国高等学校家庭クラブ研究発表大会徳島大会(全国高等学校家庭クラブ連盟成人会長=原田能成・東京都立三田高校校長、大会実行委員長=蔭岡弘知・徳島県立小松島西高校校長)が、7月29、30の両日にあわぎんホール(徳島市)で開催された。大会スローガンは「藍が溢れる徳島から 愛が溢れる全国に 希望の渦を創りだそう」。新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、会場からのウェブ配信での実施となった。大会で文部科学大臣賞に輝いた、二つの発表を紹介する。
特別支援学校の生徒らが日英の音楽家と曲作り
川崎市立特別支援学校3校
川崎市立特別支援学校3校の生徒たちが5月から7月にかけて、日英の音楽家とワークショップを重ね、曲作りを体験した。生徒たちが無意識に口ずさんだメロディーや手拍子、楽器やタブレット端末での演奏など、思い思いに奏でる音を基にオーケストラ曲に仕上げた。完成した「かわさき組曲」は9日、川崎市の音楽祭で東京交響楽団が初披露した。
校則見直しの指針を民間団体が作成へ 中高生らも議論に参加
校則の見直しを巡って、複数の民間団体がそれぞれ指針作りを進めている。キャリア教育支援などで知られるカタリバ(東京・杉並区)は、今夏から中学生・高校生を募って指針作りを始めた。39歳以下の若年層の声を政府に伝えるなどしてきた日本若者協議会(東京・品川区)は、7月に教育学者、法律家、中等教育学校の生徒などで構成する検討会議を設け議論を始めた。