端末の持ち帰りや回線強化課題に デジタル庁がICT活用で調査
文科省通知
今月1日に発足したデジタル庁は3日、GIGAスクール構想に伴うICT機器の活用について、児童・生徒や教員、保護者を対象に行ったアンケート調査の結果を公表した。今回の調査から見えた課題として、
・情報端末の持ち帰りの推進
・学校のネットワーク回線の強化
・教員のICT環境の整備
・効果的な活用事例の発信
―などが挙げられた。
授業「ライブ配信」広がる 夏休み明けの学校
新型コロナウイルスが変異株へと置き換わり、子どもたちへの感染も増える中で各地の学校は夏休みを終えることとなった。この秋からはGIGAスクール構想で整備した情報端末などを生かして授業のオンライン化が進みつつある。昨年の長期休業期間中は、情報端末を活用した場合でも動画配信による「オンデマンド型」が目立ったが、この秋は、「ライブ配信型」が広まっている。夏休み明けの模様をまとめた。
現状維持は後退である 課題解決策考える姿勢大事に
堀米・東京都千代田区教育長に聞く
約半年にわたり教育長が不在であった東京都千代田区。4月に就任したのは東京都中学校長会会長や武蔵野大学教授を務めた堀米孝尚さん(68)だ。現職の校長時代は「現状維持は後退である」と語り、目の前の課題を一つ一つ着実に解決する経営手腕が高く評価されてきた。校長や退職後の大学教員の経験を教育長としてどう生かそうとしているのか。半年弱の活動と今の思いを聞いた。
写真通し対話豊かに「ドキュメンテーションとICT化」考える
子どもと保育実践研究会夏季全国大会
保育実践の交流のための研究会開催、研究所員による情報発信などを行っている子どもと保育総合研究所は8月8日、「子どもと保育実践研究会本年度夏季全国大会」をオンラインで開催した。「『ドキュメンテーションとICT化』を考える」と「子どもの姿との対話から生まれてくるもの」の二つのテーマで行われた実践提案の中から、「『ドキュメンテーションとICT化』を考える」の内容を紹介する。。
4校をオンラインでつなぎ合同の授業研究会
東京・調布市
東京・港区立芝浦小5年「総合」
東京都調布市内の中学校では、昨年度から学校間をオンラインでつなぐ授業研究会を始めた。本年度は4校で進めているこの取り組みは、各校の学校長らが主体となって企画。中学校長会や市教委も支援し、教員の授業改善に向けた意識の向上などが見られている。
身近な川で自然再生に取り組む 環境教育のプログラム考案
佐賀 達矢 岐阜県立多治見高校教諭
全国各地でSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みが広がっている。佐賀達矢・岐阜県立多治見高校教諭(理科・生物担当)の実践もその一つ。生徒たちが地域を流れる河川に石を積み、魚類の多様な生息環境を創出するという保全活動だ。調査の客観的データから流速や水深の変化などを体感し、魚種によって好む環境の違いなどをフィールドワークで実感。この自然再生の取り組みは校種に関係なく実践できるという。
共通テスト必修の新科目、現場の授業づくりは
9月18日から視聴可能になる後半の「夏の教育セミナー」(日本教育新聞社、ナガセ共催)は、高校の新学習指導要領での授業づくりがテーマ。来年度からの新科目の実施に向けてどんな準備が進んでいるのか。必履修科目が導入され、大きく変わる二つの教科は今どうか。
知的障害の子に学ぶ場を 公立校に専攻科求める声
NPOや社会福祉法人など運営
高等教育機関への進学率が伸びる中、知的障害のある子にも特別支援学校高等部卒業後の青年期教育の場を求める動きがある。独自の「専攻科」として、さまざまな機関が開設を始めているが、安定した運営には課題がある。関係者からは公立の特別支援学校に設置を要望する声が高まっている。
小学生がゲームを自作 夏休みにプログラミング教室
千葉・松戸市 企業と共同で
千葉県松戸市は夏休みの7月と8月、市内に住む小学校4~6年生を対象に、オリジナルのゲーム作りを体験できるプログラミング教室をオンラインで開いた。ゲーム会社などと共同で平成30年から実施し、今年は昨年の約3倍の応募があった。小学校でのプログラミング教育の必修化に伴い、子どもたちや保護者の関心が高まっていることが背景にあるという。