教委に学校業務分担 教職員、現場の課題へ迅速対応できる環境へ
文科省協力者会議が初会合
文科省は1月31日、教育委員会の機能強化などに向けて検討する調査研究協力者会議の初会合を開き、検討事項の一つとして、学校管理業務の一部を教育委員会が分担するといった論点を示した。会議委員からは、教頭職の魅力を向上させる必要があるなどの意見が出た。
学習の土台「認知機能」を高める 教育現場に広がる「コグトレ」
板書の書き写しに時間がかかる、教員の指示を聞き取れない、何度も同じ間違いを繰り返してしまう…。こうした子どもたちの困難に対し、学習の土台となる認知機能を高めるためのトレーニング「コグトレ」が学校や学習塾に広がっている。児童・生徒の学び方がデジタル化する中、オンライン教材の提供も始まる。
副校長・教頭未配置、解消せず 全国公立学校教頭会の調査から
全国公立学校教頭会(長谷川右会長)はこのほど、公立小・中学校の全会員を対象に行った令和3年度調査をまとめた。単位教頭会・副校長会対象の団体調査と個人調査の2部構成。全国の副校長・教頭の置かれた実情が分かる内容で、特に本年度は新型コロナに関わる諸対応や苦情に苦心する様子がうかがえた。調査は昨年6月から7月にかけて実施した。
「面白い」に向き合う姿援助 0~2歳児の「科学する心」伸ばす
保育園にじのおうち(滋賀・彦根市)
子どもたち一人一人の発達の姿や状況に応じた生活の過ごし方を大事にし、穏やかで落ち着いた環境の中で伸び伸び活動できることなどが大切な0・1・2歳児の保育。その遊びや生活の中で子どもたちは何をどのように学び、「科学する心」を育んでいるのか。滋賀県彦根市の企業主導型保育所 保育園にじのおうち(吉川恵子園長、園児12人)は「『“おもしろい”みーつけた!!』~0・1・2歳児の科学する心」をテーマに研究を進め、令和2年度ソニー幼児教育支援プログラムで優秀園審査委員特別賞を受賞した。1月20日にはオンラインで実践提案研究会を開催した。
「エネルギー・ライフライン」の視点から疑問持ち予想、追究へ
全国各地でさまざまな自然災害が起きている。こうした実態などを踏まえ、新潟市立亀田小学校(津野治彦校長、児童472人)の裏田雄大教諭は、社会科で新たな授業づくりに取り組んでいる。軸に置くのは「エネルギー・ライフライン教育」の視点。一日でも早い復旧につなげる「減災」もキーワードの一つになっている。その取り組み内容とは―。
「考え、判断する力」育む道徳教育
埼玉・幸手市立幸手中学校
先行き不透明な社会に対して欠かせない「考え、判断する力」。「特別の教科道徳」(以下、道徳科)を中心に、埼玉県幸手市立幸手中学校(島方勝弘校長、生徒471人)では、その力を全教育活動で育んでいる。昨年10月に開催された第50回関東甲信越中学校道徳教育研究大会・埼玉大会では、会場校として研究成果などを発表。同校が実践を積み重ねてきた道徳教育の取り組みを紹介する。
フィールドワーク重視 地域を「屋根のない学び舎」に
広島県立呉宮原高校 下
前回に続き、広島県立呉宮原高校の取り組みについて村上悦雄・特別記者にリポートを寄せてもらう。今回は主に総合的な探究の時間と学校経営を扱う。
障害ある教職員 多様性ある学校を語る
昨年12月、障害のある教職員によるオンラインのトークイベントが開かれた。自身の障害とどう向き合い、教師として生徒たちに何を伝えているのか。それぞれの思いを語った。
カードゲームで九九定着 教材を考えた学生が講師に
埼玉・吉見町立西小
埼玉県吉見町立西小学校で1月21日、東京理科大学の専攻科生による掛け算九九の授業が行われた。講師を務めた専攻科生が考え出し、市販されているカードゲーム教材を活用。遊び方を教わった2年生は今後、休み時間などで、この教材を使い、九九を定着させながら遊ぶという。