「領土」指導充実へ現場は
問題の経緯教える授業も
文科省が先月、中学校と高校の学習指導要領解説を改訂し、海外の国や地域が領有権を主張している日本の国土について、より詳しく教えるよう求めている。今回の改訂で中・高ともに新たに加わった尖閣諸島、高校に新たに加わった竹島について一部の学校では既に生徒への指導を始めている。一方で、領有権を主張する国・地域と関わりの深い生徒が多い学校には「あえて取り上げることはない」との声がある。
「校務情報化」テーマに劇
校長ら改善ポイント示す
「愛される学校づくり研」がフォーラム
学校と関わる多くの人たちから愛されるための研究や研修・情報交換などをしている「愛される学校づくり研究会」(会長=小西祥二・愛知県新城市立千郷中学校校長)は9日、京都市内で「愛される学校づくりフォーラム」を開催した。午前の部では、管理職を含めた教職員や民間企業の社員らが演劇を通して学校ホームページ(HP)や校務情報化の現状と在り方などを発信、午後の部では、模擬授業を行い授業研究の方法を提案した。「面白くて分かりやすい」内容で本質を突くプログラムを目指し、終始、笑いが絶えないフォーラムとなった。
横浜市幼稚園協会が研究大会
公益社団法人横浜市幼稚園協会(木元茂会長)は1日、パシフィコ横浜で第51回横浜市幼稚園教育研究大会を開催した。今年は「今だから考えよう! 幼稚園教育の本質を!」をテーマに、シンポジウムと九つの分科会で研究発表を行った。
全国小学校英語活動実践研究会が福岡市で第10回大会
全国小学校英語活動実践研究会(会長=藤村徹・京都市立大宅小学校校長)は7、8の両日、福岡市で第10回大会を開催した。昨年12月、外国語活動の実施学年の前倒しや高学年は小学校英語を教科化することなどの方針を掲げた「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」を公表した文科省。それを受け、直山木綿子・同省教科調査官の発言に注目が集まった。公開授業を行った学校の一つである福岡市立赤坂小学校(樗木昭寿校長、児童406人)の取り組みと併せ、小中連携をテーマにした分科会の実践報告などについて紹介する。
月のくぼみ はっきりと
天体ドーム付き巨大望遠鏡で観測
東京都理数フロンティア校 府中第一中1年生
東京都府中市立府中第一中学校(堀米孝尚校長、生徒550人)の4階には、公立中学校には珍しく、天体ドーム付きの15センチ自動追尾赤道儀付屈折望遠鏡が設置されている。約50年前に、同市内に本社を置くプラネタリウムメーカーの(株)五藤光学研究所が同校に寄贈したものだ。同校では、これを理科教育に活用。その一環として20年以上前から毎年、1年生を対象に天体観察会を開催している。本年度は、今月の5、6日に実施された。
私立女子校で独自の特別支援教育
適性に合った進路実現目指す
京都光華高校
文科省の「平成24・25年度特別支援教育総合推進事業(高等学校における発達障害のある生徒へのキャリア教育の充実)」に取り組んできた京都光華高校(京都市右京区、長者美里校長、生徒486人)が4日、公開シンポジウムを開き、2年間の実践の成果を発表した。特別支援教育に関する研究に私立の普通科女子高校が取り組んだ事例は、全国的にも数が少なく大変珍しい。
中学生が地域づくりの主人公
埼玉・新座市
飲み水などを得るために江戸時代に造った用水路の清掃活動を通し、さまざまな立場、世代の住民らと中学生が交流を深め地域づくりが進む埼玉県新座市。生徒会活動の一環として20年近く前に始まった活動が輪を広げ、本年度は、環境美化教育の最優秀校として、公益社団法人食品容器環境美化協会から表彰を受けた。最優秀校には、生徒数が1桁ながら、離島内の防火活動に取り組む中学校なども選ばれている。