自治体 多彩な新年度事業
東京都 通学路に防犯カメラ
京都市 給食の和食拡充検討
各自治体が抱える課題に対応して、新年度予算案にさまざまなアイデアが盛り込まれている。東京都は子どもの安全確保のため、小学校の通学路への防犯カメラの設置を予算案に計上。世界遺産となった和食を提供する給食比率の増加を京都市教委は狙う。学力面の課題から北九州市教委では公立小・中の放課後に「補習塾」を展開、大分県教委では中学校の英語を充実するため、指導教員増とデータベースの活用を図る。
大学質改善の起爆剤に
このテーマ キーパーソンとともに
福原 美三 JMOOC事務局長(明治大学特任教授)
昨年10月、(社)日本オープンオンライン教育推進協議会(Japan Massive Open Online Courses、略称JMOOC)が設立された。日本国内の大学の講義をオープンオンライン講座としてインターネットを介して提供する。開設コースへの受講者の募集が今年3月から始まり、4月から本格化する。まず3年間で、100万人の学習者の利用を目指す。世界的に見れば、アメリカ発の試みとしてスタートして世界をリードし、ヨーロッパなどでも急速に広がってきたという。海外事情とともに、JMOOCの動向などを、JMOOC事務局長の福原美三・明治大学国際総合研究所特任教授に聞いた。
いじめ問題と向き合う
全国公立学校教頭会が中央研修大会
全国公立学校教頭会(会長=石黒茂・千葉県鎌ケ谷市立鎌ケ谷小学校教頭)は14日、都内で平成25年度第38回中央研修大会を開催した。今大会は講演・シンポジウムとも、いじめの問題と正面から向き合う内容で、早期発見・未然防止の在り方や副校長・教頭が果たすべき役割などを議論した。
ビオトープ始め15年 動と静の力を育む
吉井学園錦ケ丘幼稚園 鹿児島市
鹿児島市の(学)吉井学園錦ヶ丘幼稚園(上妻和夫園長、園児207人)は「心身ともにタフな子どもの育成」を教育目標に掲げる。ビオトープの築山「のはら園」を日々の保育の中心に据え、自然の中での遊びを通して園児らは「動」と「静」の力を養っている。
「働き・奉仕する活動」に重点
東京・小平市立小平第八小学校のキャリア教育
「どの学校でもできるキャリア教育」を合言葉に、東京都小平市立小平第八小学校(高橋和雄校長、児童442人)では「働き・奉仕する活動」に重点を置いたキャリア教育に取り組んでいる。「小学校キャリア教育の手引き」(文科省、平成23年5月)を基に、学校独自の「八小キャリア教育プログラム」を作成。異学年の縦割り班で行う清掃活動などを通して、望ましい職業観や勤労観を育てている。
ノート分割、思考を見える化
兵教大附属中・社会
「主体的に学びを深める生徒の育成」をテーマに本年度研究を進める兵庫教育大学附属中学校(永木耕介校長、生徒321人)。同校社会科では、その方法としてノート指導に着目した。同科が目指すのは、生徒が授業中に考えた内容やそのプロセスを自身で確認できる「思考を可視化したノート」。同科の本年度の研究成果を紹介する。
進学校が小学生対象の学校説明会
「豊かな学びと体験」公立の魅力訴え
高校選びは小学生から!?近年、首都圏で独自に小学生やその保護者を対象とした学校説明会を開催する公立高校が増えている。私立中学校や公立中高一貫校など、小学校卒業後の進路の多様化が進む中、小学生とその保護者に、公立中学校を経て公立高校で過ごす3年間の魅力を知ってもらい、将来の進路選択の際の参考にしてもらいたい考えだ。
「おにぎり総選挙」で親子の触れ合い
松江市立八雲中学校PTA
松江市立八雲中学校のPTAは本年度、各家庭から「おにぎり」のレシピを募集し、投票の結果、最も人気が高かったものを授業参観日に売り出す「おにぎり総選挙」を行った。親子が触れ合う場を増やすとともに、より多くの家庭にPTA活動への関心を持ってもらおうという試み。発案者で会長の須山美怜さんは、「保護者は興味を持ってくれた。PTA役員も面白かったと言ってくれた」と話している。