教師になり、良かったことは「子どもの成長・変化」6割超
経験6年以下が回答
教職経験が6年以下の小・中学校教員のうち、6割以上が子どもの成長、変化に関することで、「教師になって良かった」と感じていることが教育調査研究所(新井郁男理事長)の調査で分かった。自由記述の内容を分類して集計。「学級で問題が起こった際、子どもたちだけの力で課題を克服できた」といった回答があった。一方で、「授業がうまくいかない」という悩みを6割以上が抱えていた。
子どもの意見聞く「協議会」を 学校での権利保障求め若者の団体が文科省に提言
学校での子どもの権利保障施策の充実を求め、日本若者協議会の室橋祐貴代表理事らが14日、文科省で伊藤孝江政務官に提言を手渡した。今の日本の学校では子どもの権利が十分に守られているとは言えないとして、各学校で子どもの意見を聞く「協議会」の設置や内申書の廃止などを求めた。
コロナ後の小・中教員連携で研修 互いの顔を覚えることから
新型コロナウイルスの感染対策のため低調になっていた学校間の教員研修が戻りつつある。東京都東村山市の小・中学校で今月、4年ぶりに小中連携の研修会が開かれた。まずはお互いの教員の顔を覚えることから―。コロナ後の人間関係づくりが始まっている。
全国の知恵を集約、課題解決策を発信
齊藤 正富 全日本中学校長会会長(東京都文京区立音羽中学校校長)
新会長に聞く 中
5月の総会で全日本中学校長会会長に就任した齊藤正富・東京都文京区立音羽中学校校長に、会長としての基本姿勢や実現したいこと、会員へのメッセージなどを聞いた。
「遊誘財」から保育者の専門性を問う 子どもと創る保育へ
鳴門教育大学附属幼稚園
子どもたちの可能性を信じて一人一人に合わせた指導をすると同時に、子どもと共に子どもの自治を大切にした園生活を営むことができるようにする「子どもと創る保育」に取り組んでいる徳島市の鳴門教育大学附属幼稚園(勝浦千晶園長、園児130人)。子どもと環境が相互に関わり合う関係性の中で遊びや生活を誘発し、豊かな学びや充実した育ちへ導くさまざまな教育環境財「遊誘財」を核とした研究を長年続けている。本年度は「遊誘財から保育者の専門性を問う~子どもと創る保育のために~」をテーマに、研究・実践を進めている。
「つながり合う学び」の姿大事に 日本生活科・総合的学習教育学会が全国大会
日本生活科・総合的学習教育学会(朝倉淳会長)は17、18の両日、相模原市内で第32回全国大会(吉田豊香大会会長)を開催した。対面・オンライン(一部)で実施し、初日は公開保育・公開授業や研究発表(自由・課題)などが行われた。テーマは「『はやぶさ』生誕の地からつながり合う学びの創造―問いをもち協働的に探究する子供」。多くの教育関係者らが参加した。
義務教育で身に付けたい力を体系化 情報活用能力育成の指針に
Google for Education 活用表
学習の基盤となる資質・能力の一つに情報活用能力がある。各教科等で育成することが求められ、学校現場の興味・関心も高い。そのような中、注目を集めているのが「Google for Education 活用表」(教師向け)だ。情報活用能力の育成法を段階的に体系化した具体的な指標になる。1人1台端末の環境が整った今だからこそ、効果的なICT活用を進めていく上で参考にしたい資料の一つだ。
新しい教育を考える 専門高校校長会 総会・研究協議会から 下
前回に引き続き、各専門学科高校の校長会の総会・研究協議会の様子を紹介する。今回は、家庭、定時制通信制、英語・国際、総合学科の4団体。
ラップで防災意識高める 児童の語りで動画教材を制作
千葉県立長生特別支援学校
ラップのリズムで防災学ぼう―。知的障害、肢体不自由の児童・生徒が通う千葉県立長生特別支援学校(一宮町)。海岸から1キロ弱の距離にあり、県のハザードマップによると津波が到達した際、5メートルほど浸水する可能性がある。防災教育に力を注いできた。近年は、児童が出演し、述べたいことを音楽に合わせて語る「ラップ」をインターネット動画として制作。校内での教材として活用するとともに、YouTubeで広く公開している。
太鼓たたき「おはやし」体験「ふるさとをおもう子」育成へ伝統芸能の授業
栃木・芳賀町立芳賀東小学校
栃木県芳賀町立芳賀東小学校(大根田裕一校長)では、昨年度から教育目標に「ふるさとをおもう子」を加え、自立・社会貢献ができる子どもの育成を目指している。地域の人的・物的教育資源を生かし、各教科、総合的な学習の時間、特別活動などで効果を上げている。7日には、町内のおはやし保存会の指導で、伝統芸能の体験と鑑賞の授業を行った。このような学校と地域との連携による取り組みは、伝統芸能の継承だけではなく、着実に地域づくり・人づくりに実を結びつつある。