生成AIの教育利用に指針 調べ学習での安易な利用、不適切
文科省
文科省は4日、チャットGPTなどの生成AIの教育利用についてガイドライン(指針)を公表した。生成AIを使いこなすための力を育てることは重要だとする一方、技術が発展途上で個人情報流出の懸念もあると指摘。学校では限定的な利用から始めることとした。適切でない利用例として、調べ学習で教科書などより前に安易に使わせることを示した他、活用例としてグループ学習で補足的に意見を聞くなどの方法を載せた。
増減繰り返す中学生以下の水死者数 水難事故への対策は
水難事故が多くなる夏季休業期間を前に警察庁は令和4年の水難発生件数をまとめ、中学生以下の死者数は前年より5人少ない26人だったことが分かった。コロナ禍に伴う増減ははっきりせず、過去5年間では平成30年の22人が最少。以後、30人、28人、31人、26人と、増減を繰り返している。各地の学校では、対策として着衣泳を授業で取り入れつつある他、ライフジャケットを使った授業も始まっている。
日本教育会など教育関係3団体が総会
6月に開かれた日本教育会や退職校長会の総会の内容を紹介する。
「未来を拓き 生き抜く力を育むための幼児教育の創造」テーマに総会
国公幼総会・研究大会 山口大会から
全国国公立幼稚園・こども園長会(国公幼)は6月16、17の両日、山口市で第74回総会・研究大会山口大会を開催した。対面での開催は4年ぶり。研究主題は「未来を拓き 生き抜く力を育むための幼児教育の創造~今、国公立幼稚園・こども園に求められること~」。参加者は、変化の激しい社会における園経営の課題について意見を交わし、各園の経営や教育・保育内容を改めて見つめ直した。総会では、高橋慶子・東京都目黒区立みどりがおかこども園園長が新会長に就任した。
相手・目的意識大事にコミュニケーション
外国語教育「言語活動を通して」の授業は
岩切 宏樹 宮崎市立西池小学校指導教諭
外国語教育を充実させる上でキーワードになる「言語活動を通して」。その理解が現場では必ずしも十分とはいえないという。子どもが学習した語彙や表現を使い、コミュニケーションを行う目的や場面、状況等に応じた表現にするためにはどうすればよいのか。県や市の教員研修で講師を務め、勤務校では主に高学年の授業を担当している岩切宏樹・宮崎市立西池小学校指導教諭(専科教員)。文科省の作成した映像教材にも登場している岩切指導教諭の実践を踏まえ、「言語活動を通して」の事例について紹介する。
思考・判断・表現力の評価へ工夫進む 令和5年度共通テストの分析報告書
大学入試センターは6月30日、今年1月に実施した令和5年度大学入学共通テストの分析報告書を公表した。得点調整が行われた理科に対しては問題量などの改善を求める意見が上がったが、他教科では適切とされた。「思考力・判断力・表現力」を評価するため、題材や出題形式の工夫が進んでいることも指摘された。
中学校にない種目を地域で 通常の運動部にも支援を
東京・渋谷区「部活動改革」プロジェクト 下
前回に続き、東京都渋谷区が令和4年度から実施している「シブヤ『部活動改革』プロジェクト」の取り組みを紹介する。今回は「フェンシング部」の様子と、活動全体を統括する一般社団法人渋谷ユナイテッドと渋谷区によるこれまでのプロジェクトの流れと展望などを扱う。
探究活動で環境問題テーマにアート作品を披露 藍と海洋ごみを使い制作
文京学院大学女子高校(東京・文京区)
東京・文京区の文京学院大学女子高校(清水直樹校長、生徒574人)は、5月15日から31日まで藍と海洋ごみを使ったアート作品を神奈川県藤沢市の観光施設で展示した。この展示は同校の探究活動の一環。先に交流のあった大学からの紹介で、藍を使った左官職人の守谷玲太さん(藤沢市在住)が講師を務めたことから、藤沢市と協力し実現した。
採用10年以内の教員 支援教育「経験あり」小学校で2割
全特協調査
正規採用後10年以内の教員のうち、特別支援学級を担当するなど特別支援教育の経験が2年以上ある教員の割合は小学校で2割程度だったことが全国特別支援学級・通級指導教室設置学校長協会(全特協、会長=大関浩仁・東京都品川区立第一日野小学校校長)の調査で分かった。国では全ての教員が10年以内に特別支援教育の指導を複数年経験することを目指しているが、実態とは大きな差があった。
中学生、議員の仕事を体験 課題考え、議場で質問
栃木・足利市議会が受け入れ
市議会で職場体験を―。栃木県足利市議会は6月28日、市内の中学生の職場体験を初めて受け入れ、2人の中学生が市議会議員の仕事を体験した。自分たちの学校の通学路に出向き、気付いた危険個所を関係部署に報告。あらかじめ考えておいた課題を一般質問としてまとめ、議場で質問に臨んだ。