給特法は改正されたが…勤務時間ほぼ変わらず
連合総研調査
教員給与特別措置法(給特法)が改正されて、学校の働き方改革は進んだのか―。連合のシンクタンク・連合総研(3面「Wordプラス」に「連合総研」)が、昨年度の教員の勤務時間に関する実態調査の結果をまとめた。在校等時間や時間外勤務は、中学と高校を中心に平成27年の前回調査よりは減ったが、依然として国のガイドラインの上限を大きく上回った。調査結果をまとめた研究者らは、文科省が「学校以外が担うべき」としている業務の移行を加速すべきだと指摘している。
教職の魅力伝える好例紹介 志望者向けに催し、大学・教委が連携
文科省・教師未来サミット
教職の魅力発信や教員確保の好事例を発信しようと文科省は4日、全国教師未来サミットをオンラインで開催した。教員志望者向けイベントや、大学と教育委員会が連携した事例について、教委や大学の担当者らが報告した。
開校時から校則設けず皆で議論しルール作り
義務教育学校 千葉・八千代市立阿蘇米本学園 下
前回に続き、開校から1年半を迎えた義務教育学校、千葉県八千代市立阿蘇米本学園の活動を紹介する。今回は児童・生徒会による「あそよなルール」作りをまとめた。
子どもも大人も育つ保育へ
ふくろうの森こども園(佐賀市)
基本理念を「育つ 育てる 育ち合う」とし、
(1) 一人一人の人格を尊重する
(2) 心身ともに健やかで豊かな人間性を尊重する
(3) 家庭や地域社会との関係を密にし、ともに生きる環境を創造する
―を掲げる、佐賀市の(社福)くすのき 幼保連携型認定こども園ふくろうの森こども園(今川一洋園長、園児75人)。子どもたちの自己決定を大事に、子どもも保育者も多様性を認め合い、一人一人の思いを尊重した保育が展開されており、その中で子どもも大人も自分を発揮しながら成長を続けている。
級友の好み・長所 知る活動 話し合い、温かな関係生む
高知市立江陽小学校 下
前回に続き、「学びの山を登ろう」を学校教育目標に掲げる高知市立江陽小学校の教育活動を宮田龍・特別記者に紹介してもらう。今回は実際の活動の様子や成果をまとめた。
学級会で合意形成を学ぶ 対話通じ課題解決目指す
埼玉・羽生市立東中学校
埼玉県羽生市立東中学校(寺井進一郎校長、生徒391人)では、特別活動の学級会で、生徒たちが対話を通じて学級課題の解決を目指す取り組みを進めてきた。役割分担や意見の発表方法を明確にし、生徒の意見を掲示するマグネットなどの「学級会グッズ」を活用する。7月12日に公開した特別活動の様子を紹介する。
普通科に国際教養コースを設置 英語教育を充実
広島県立尾道東高等学校 上
広島県東南部の観光地として全国的に知られている尾道市にある県立尾道東高校(矢野智之校長、生徒441人)。同校の特色の一つは普通科に「国際教養コース」を設けていることで英語教育が充実しているという。110年以上の歴史のある伝統校の教育諸活動と経営について村上悦雄・特別記者にリポートしてもらう。
プロに教わり映画制作 児童の可能性伸ばす
脚本、撮影、音楽選定…上映会も
福島・新地町立新地小
福島県新地町立新地小学校(荒博史校長)では8月31日までの3日間にわたり、31人の6年生が映画制作に臨んだ。総合的な学習の時間に位置付けた。「いじめ」を主題に、脚本作り、撮影、音楽選定など一通りを体験。31日には上映会を行った。実際の映画制作で活躍する22人を講師に迎え、児童の可能性を伸ばそうと実施した。