15歳未満の妊娠中絶 前年比22件増の147件
昨年度・全国
20歳未満の人工妊娠中絶は令和4年度に9569件あり、対前年度比5・2%増となったことが厚労省などの集計で分かった。人工妊娠中絶の実施率で比べると平成14年度以降、低下傾向が続いてきたが、令和4年度は平成23年度以来11年ぶりに上昇した。15歳未満に限ると、中絶件数は22件増の147件だった。
1人1台端末更新へ 「調達と活用、役割を分担して」
政府の「GIGAスクール構想」で小・中学校に配備された1人1台端末の更新が迫っている。早い自治体では来年度中に更新時期を迎える。文科省は各都道府県に基金を創設し、会計年度をまたいだ計画的な整備を後押ししたい考えだ(1面参照)。更新に向けた課題を機器やOSメーカーの関係者らでつくる「ICTコネクト21」のGIGAスクール構想第二期実現サブ部会長の藤原清幸さんに聞いた。
都立高入試スピーキングテスト 「公平・公正性に反する」 大学教授ら活用中止訴え
大学教授らでつくる「入試改革を考える会」は6日、都庁で会見を開き、都立高校入試での英語スピーキングテスト(ESAT‐J)の活用中止を求めた。試験時に他の受験生の声が聞こえてしまうことへの対策が不十分な点や不受験者の扱いを問題視した。代表の大内裕和・武蔵大学教授は「ESAT‐Jは入試の公平性と公正性に反する」と訴えた。
全国連合小学校長会 75周年記念式典・研究協議会東京大会 下
前回に続き、全国連合小学校長会が10月19、20の両日開催した75周年記念式典と研究協議会東京大会の内容を紹介する。
「わくわくする保育」の探究 1人のつぶやきから遊びの輪広がり発展
西鎌倉幼稚園(神奈川・鎌倉市) 下
「子どもも保育者もわくわくする保育ってなんだろう?」をテーマとして、これまで以上に子どもの「つぶやき」に耳を傾けて子どもたちのわくわく感に注目することで、保育者自身もわくわく感を感じて保育をする研究・実践を進めた、神奈川県鎌倉市の(学)西鎌倉学園 西鎌倉幼稚園(後藤光葉園長、園児289人)。今回は、子どもたちの「つぶやき」に耳を傾け、遊びを読み取っていく中で取り組まれた実践の内容を紹介する。
社会・理科で主体的な学び促進 新聞形式のプリント生かす
樗木厚・大阪市立鶴見南小学校主務教諭
子どもの主体的な学びを促す学習プリントに注目が集まっている。「新プリ」と呼ばれる新聞形式のワークシート(A4判)だ。記入するのは、新たな知識や学習を通して理解したことなど。家で復習するときにも役立てることができる。当初は社会科向けだったが、現在は理科などでも活用。子どもたちの感想や反応を基にバージョンアップをし続けているという。
ゲーム交え体感的に学ぶ機会提供
情報活用力や英会話力など、これからの時代に対応できるような資質・能力を育成している教育現場。その一環として、埼玉県幸手市教委と横浜市教委は楽しく学べるゲーム形式のイベントを実施した。夏から秋にかけて行った、二つのイベントを紹介する。
修学旅行中に金融リテラシー学ぶ 卒業生との対話を通じキャリア教育も
修道高校(広島市)
広島市にある私立修道高校(田原俊典校長、生徒842人)の2年生が、10月上旬の修学旅行の行程の中で、キャリア教育と金融教育を組み合わせたプログラムに参加した。場所は、日本橋(東京都中央区)にある(株)日本旅行の本社の会議室。前半は自らの価値観や将来の目標を確認し、後半は金融リテラシーの知識を学ぶ講義を受講した。その後、起業した同校の卒業生らとも交流した。
ICTを活用して授業記録 児童の特性を踏まえて
広島・呉市立和庄小学校の佐々木教諭
全日本特別支援教育研究連盟は10月19、20の両日、徳島県内で全国大会を開いた。広島県呉市立和庄小学校(清水晃子校長、児童237人)の佐々木誠二郎教諭は、特別支援学級在籍の5年生を対象とした理科の授業実践を発表した。本発表のテーマは「教科指導における合理的配慮~ICTを効果的に活用した指導~」となっており、児童の特性に合わせてタブレット端末を生かしつつ、実体験を組み入れたという。