37%、学校行事「70時間以上」
人間関係形成力育つ
全小行研・都小行研と本社共同調査
日本教育新聞社は全国小学校学校行事研究会(全小行研)、東京都小学校学校行事研究会(都小行研)と「学校行事」に関する共同調査を実施し、中間報告として都内全小学校1299校を対象にした調査結果をまとめた。有効回答は792校(61・0%)。授業時数確保が課題となる中、平成25年度、学校行事に「70時間以上」充てている学校が約37%に上った。育っている力では「コミュニケーション能力(人間関係形成力)」とする回答が最多。一方で、23年度以降の学校行事の工夫・精選をした学校の約4分の1が「行事減」と回答。「遠足」などが姿を消していることが分かった。7月に全国調査を加え、最終報告として公表予定。
全国連合小学校長会 25年度研究紀要 下
前回(4月7日付掲載)に続き、全国連合小学校長会の平成25年度研究紀要の調査結果を紹介する。標準法委員会の調査対象は全国の公立小学校の約4%に当たる810校以上で、他の健全育成、施設設備教材等、教員養成の各委員会の対象は470校(各都道府県10校ずつ)。調査時期は昨年7月から8月。ほぼ全校が回答している。
全園で統一的な保育
高松市が独自作成「いきいきプラン」
平成27年に子ども・子育て支援新制度の下、スタートする「新しい」幼保連携型認定こども園。現在、政府の子ども・子育て会議を中心に、その運営指針となる「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」の検討が進む。そんな国での動きに先立つこと数年。高松市では、23年から幼稚園、保育園、認定こども園で、統一的な保育の方針を掲げて運用している。
読み書きが苦手な子に指導モデル「MIM」活用
ゲーム感覚で楽しく学ぶ
東京・葛飾区立高砂小の情緒障害等通級指導学級「あやめ学級」
東京都葛飾区立高砂小学校(木室忠明校長)の情緒障害等通級指導学級「あやめ学級」がこのほど、研究発表会を開いた。国立特別支援教育総合研究所教育支援部の海津亜希子主任研究員の指導・助言を受け、海津氏が開発した多層指導モデル「MIM」を活用。個に応じた指導の充実などに役立てているという。
「資料の活用」で野球データ分析
好打者を打ち取る守備位置は?
打球落下点など 統計的確率導く
岩手大教育学部附属中の数学
学習指導要領の改訂で設けられた数学の領域D「資料の活用」。この中で求められている、資料を活用して事象を説明する力の育成方法として、岩手大学教育学部附属中学校(田代高章校長)の数学科は、統計学に注目した。昨年度、日本統計学会が開催した、スポーツのデータを活用した統計教育のコンペティションに参加。同校は同学会が主催する実践報告会で、その実践内容を発表した。
英語と日本語でディベート
東京都立西高校
東京都教委の「言語能力向上推進校」(平成23~25年度)「言語能力向上拠点校」(26年度)指定を受けた都立西高校(宮本久也校長、生徒979人)では、10年以上前から1年生全員が日本語と英語によるディベートに取り組んでいる。年度末には松本茂・立教大学教授を講師として招き、予選を勝ち抜いた代表チームによる英語ディベート決勝戦を開催。実践を通じて、論理的な文章の組み立て方や相手に分かりやすい意見の述べ方などを磨いている。
子どもも地域も活性化
民生委員が学校支援組織設け10年余
千葉・柏市
千葉県柏市立逆井(さかさい)中学校の学区に、民生委員などの住民が学校支援組織を設けて10年が経過、民生委員活動と融合しつつ、学校と地域社会の活性化が進んできた。乳幼児から高齢者までさまざまな年齢の住民に対して事業を展開。学区内の小学校では、総合的な学習の時間で料理講習会を開き、同中学校の生徒に対しては、ボランティア委員会の活動を支援し、一人暮らしの高齢者に年賀状を送る活動を続けている。