新年度スタート デジタル教科書本格導入、オンライン授業の規制緩和
1日から令和6年度が始まった。本年度は小・中学校でデジタル教科書を本格導入し、オンライン授業を活用しやすくする規制緩和がある。これらを含め国と各地の動きをまとめた。
若手の離職防げ 業務負担を軽減へ
人事異動で新規採用教員を迎えた学校も多い。若手の休職や退職が増える中、新採教員の定着をどう図り、育成していくかは学校現場の大きな課題だ。教育委員会も環境整備に腐心している。
幼保小接続を見通す課程編成 実施は市町村3割弱
文科省・幼児教育実態調査
文科省は3月21日、令和5年度幼児教育実態調査の結果を公表した。幼保小連携・接続の状況について、「接続を見通した教育課程の編成・実施が行われている(ステップ3・4)」と回答した市町村の割合は26・3%だった。2年前の前回調査と比べると、8・6ポイント下がった。「連携の予定・計画がまだない」(ステップ0)と答えた割合は2・0ポイント減の12・9%だった。
6カ国の生徒に手厚い支援 学びの環境や結果を保障
千葉市初の公立夜間中学
真砂中学校かがやき分校、開校1年
さまざまな理由で義務教育を十分に受けられなかった人や外国籍の人の学び直しを支えようと、昨年度、千葉市で初めて開校した夜間中学校「千葉市立真砂中学校かがやき分校」。1年にわたる学校づくりの取り組みを信州大学大学院特任教授で元公立中学校校長の青木一・特別記者にリポートしてもらった(登場人物の肩書などは昨年度のもの)。
4月の保育で大切なことは?
入園・進級・異動など、新年度を迎えて子どもたちも保育者も新しい環境で始まる4月の保育。それぞれに戸惑いもある中で、より丁寧に遊びや生活、その環境構成に取り組む必要がある。「新規採用職員が気持ち良く保育者生活をスタートできる環境を整える」「子どもと保育者が遊びを通して互いを理解し合う」など、4月の保育で大切なことについて、田澤里喜・玉川大学教授・東一の江こども園(東京都江戸川区)園長に聞いた。
国の税・財政から未来考える
東海財務局による出前授業で
国の税と財政に関する出前授業が2月末に三重大学教育学部附属小学校(山本嘉校長、児童583人)で行われ、6年生の児童が参加した。この授業は、財務省東海財務局津財務事務所の職員らの支援で行われた。子どもたちは、歳出と歳入をシミュレーションできる財務省作成の独自教材を使い、財政面から日本の未来について考える課題にチャレンジした。
地域防災を学ぶゲーム作成 「戸田型PBL」の成果を発表
体験した児童の意見を反映、改良図る
埼玉県戸田市立新曽中学校と、その学区内にある三つの小学校からなる新曽中学校区。四つの学校が合同で、「地域に学ぶ」「PBL(課題解決型学習)」「学校間連携」をキーワードに研究に取り組んでいる。昨年度までの2年間の研究主題は「新曽(地域)から世界へ」。異学年の子どもたちによる学びの実現と、主体的に学び続ける児童・生徒の育成を目指した。これまでの研究の概要と、1月23日に行った研究発表会の様子を紹介する。
栄光学園高校(神奈川県)が連覇 科学の甲子園全国大会
科学技術・イノベーション基盤の強化や多様な人材の支援・育成などに取り組む科学技術振興機構(橋本和仁理事長)は3月15~18日、茨城県つくば市内で「第13回科学の甲子園全国大会」を開催した。スローガンは「広げよう科学の輪 活かそう科学の英知」。全国47都道県から選ばれた代表校の369人が集結して科学の力を競った。昨年に続き、栄光学園高校(神奈川県)が優勝した。
大麻乱用、10年で15倍超に 性犯罪被害も増加傾向
20歳未満 警察庁集計
大麻乱用で検挙された20歳未満の人は過去10年間で15倍以上に増え、昨年は1222人に達したことが警察庁の集計で分かった。コロナ禍の収束とともに少年犯罪の増加が目立ち、特に大麻関連の悪化が激しかった。この年齢層の性犯罪被害も増える傾向にあった。
学級づくりも端末を活用
もうすぐ始業式。新たなクラスを受け持つ教師も多いはず。1人1台の学習端末を生かせる機会は授業だけではない。学級づくりでの端末の活用方法を小学校教員に聞いた。