No.5968号(2014年06月02日号)12面では「被災地は今 町の学び舎リポート」を掲載

06.02

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民間の支援受け体力向上目指す

専門家が室内運動指南

福島・田村市の小学校

 栄養と運動の両面から健康な体をつくることを学ぶプログラムを通して、子どもたちの運動量減少が心配される小学校をサポートする。(社)ニュートリション運動推進会議子どもの健康づくり委員会とネスレ日本(株)のそんな取り組みが、福島県田村市立大越小学校(遠藤さとみ校長、児童212人)でスタートした。5月23日、(社)キッズアスレティックス・ジャパンが開発した室内向け運動プログラム「ヘルシーキッズBRTプログラム」の専門家による授業などが行われた。

色付き食器でアレルギー対応

小学校、特別支援学校に配布

横浜市

 今春から横浜市の学校で食物アレルギー対応の色付きの食器が使われている。小学校と特別支援学校の322校に、3900セットを市教委が配布し、学校での活用が始まった。

公立小で広がる制服導入

 公立小学校で制服を導入する動きが広がっている。年々増える小中一貫校が低学年から帰属意識を持たせる狙いや、一般の小学校でも学校生活の規律を高める目的で取り入れている。ただ、学校への適応を求め過ぎると、子どもの人間関係づくりに悪い影響が出ると危惧する声もある。

教育は1日4時間標準

幼保連携型認定こども園 教育・保育要領の告示

 平成27年度から本格始動する子ども・子育て支援新制度では、「学校かつ児童福祉施設である『単一の施設』」となる、「新たな幼保連携型認定こども園」が設けられる。その教育・保育内容を定めた「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」が4月30日、告示された。基本的には現行の幼稚園教育要領と保育所保育指針を組み合わせて整合性を図り、その上で認定こども園特有の事項を加えた形となっている。今回は、「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」の内容を詳しく紹介する。

算数「岡崎・連尺モデル」設定し思考力高める

45分で問題解決学習

愛知・岡崎市立連尺小学校

 教科書を活用し、算数の問題解決学習に取り組む愛知県岡崎市立連尺小学校(太田恭子校長、児童451人)。ESDの視点に立ち、算数学習を楽しむ子どもを育てている。1単位45分を大切に、授業サイクル「岡崎・連尺モデル」を設定。教師一人一人の授業力を高めると同時に、子どもたちのコミュニケーション能力を確かな思考力につなげようとしている。

「階層制」指導員の配置推進

リーダー職設け孤立防ぐ

学校図書館の活性化へ環境整備

千葉・柏市教委

 学校図書館の効果的な活用は児童・生徒の学力向上につながる―。こうした考えの下、千葉県柏市教委は学校図書館法の改正に合わせ、平成15年度から、学校図書館を授業で利活用しやすい環境の整備を行っている。同市教委では昨年度、2年前から市独自に実施する小・中学生対象の学力テスト結果を分析し、授業で学校図書館を多く活用した学校ほど、学力テストの正答率が高いなどの傾向があることが分かっている。これを受け本年度も、活性化に向けた取り組みを推進している。

高校を地域スポーツの拠点に

千葉県立幕張総合高校

 高校を拠点にスポーツで地域の活性化を図る―。千葉県立幕張総合高校(大久保利宏校長、生徒2409人)のサッカー部OBらが中心となってNPO法人「幕総クラブ」を設立し、同校のグラウンドなどを利用した総合型地域スポーツクラブを運営している。スポーツを介して、学校を、世代を超えた地域の人々が自由に交流できる場にしていきたい考えだ。

PTAを軸に「土曜講座」

スポーツ団体など協力

京都・宇治市

 土曜授業の再開が全国の公立学校の検討課題となる中、京都府宇治市立御蔵山(おくらやま)小学校はPTA(育友会)を軸に、同校の施設を使って活動しているスポーツ団体などの協力を得てほぼ毎週、土曜日に児童が学校で何らかの活動に参加できる体制を整え、工夫と改善を加えて本年度を迎えた。七夕飾り作りや、正月飾りなどを燃やす行事も組み込み、これらには、全校児童の半数近くが参加。授業とは違った形で、学校・家庭・地域社会が力を合わせて児童の育ちを支えている。

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